シエンタとフリードは宿命のライバルと言っていい間柄です。
1.5リッターサイズで多人数乗車、しかもハイブリッドを備えるミニバンはこの2車種しかありませんが、選ぶのは大変です。
車は高い買い物なので買う前はかなり迷うのではないでしょうか?
迷った上で自分なりの決め手を見つけて後悔しない買い物へと向かうと思います。
しかし、実際新車を購入してみると当初必要に感じたオプションもほとんど使わなくて後悔したり、乗車定員選びを間違えて後悔したりなど買ってから後悔することも少なからずあると思います。
ここでは2つの車種を買って後悔しない決め手はどこになるのかをシエンタ、フリードそれぞれでチェックしていきます。
また、現時点ではどっちがいいのかも考えてみましょう。
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シエンタを買って後悔しない決め手は?
まず、シエンタを買って後悔しない決め手を整理していきます
- ごくたまにでも7人乗ることがある
- ガソリン代が気になる
- キャンプで家電製品を使いたい
- 次期モデルチェンジまでの期間が長くリセールも期待できる
- シエンタの方が安く買える
ごくたまにでも7人乗ることがある
ごくたまにでも7人乗ることがあるのなら迷わずシエンタです。
シエンタは基本的に7人乗りですが、フリードは6人乗りで、7人乗れば「定員外乗車違反」です。
反則金6千円はともかく、違反点数1点でばゴールド免許は更新できませんから、更新期間は3年になりますし、任保険だって高くなります。
ただ、日常的に7人乗車、それも3列目に大人が座る場合は別です。
しばらく使っているうちに、こんなことならノアやヴォクシーにしておけばよかったと心底後悔すると思いますよ。
ガソリン代が気になる
ガソリン代が気になるならシエンタにしておけば後悔はないでしょう。
燃費はもともとシエンタが優位だったのですが、ダイナミックフォースエンジンの採用によりかなりの差が付いてしまいました、
比較してみましたが、便宜上、2WDだけで整理しています。
区分 | ガソリン車 | ハイブリッド車 | |||
---|---|---|---|---|---|
シエンタ(10系) | フリード(GB5/6/7/8) | シエンタ(10系) | フリード(GB5/6/7/8) | ||
WLTCモード燃費 | 18.3~18.4km/L | 17.0km/L | 28.2~28.8km/L | 19.8~20.9km/L | |
市街地 | 14.1~14.2km/L | 13.2km/L | 27.1~27.9km/L | 17.0~17.9km/L | |
郊外 | 19.1~19.2km/L | 17.6km/L | 29.8~30.7km/L | 21.3~21.6km/L | |
高速道路 | 20.3~20.5km/L | 18.9km/L | 27.6~28.1km/L | 20.3~22.0km/L | |
実燃費 | 15.5km/L | 14.0km/L | 22.0km/L | 18.0km/L |
例えばハイブリッドでは、フリードのリッター実燃費18キロはそう悪くは無いのですが、シエンタは余裕で20キロをオーバーしてしまいます。
フリードはカタログ燃費との乖離が小さいのがいいところだったのですが、カタログ燃費でもこれだけさを付けられたら致し方ありません。
キャンプで家電製品を使いたい
キャンプというのは電気を使わずに焚火や携帯用のコンロ、あるいはランタンで楽しむべきものだと思いますが、今の時代には古い考え方のようです。
今のキャンプは家電製品を持ち込むのが当然ですし、AC電源を完備したキャンプ場も多くなっています。
しかし、そんな電源設備が無いときに役に立つのがシエンタハイブリッドにオプションで装着できるAC100V1500Wの電源コンセントなのです。
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引用元:https://toyota.jp/sienta/ft/usability/?padid=from_sienta_option-accessory_navi-menu_ft-usability
次期モデルチェンジまでの期間が長くリセールも期待できる
シエンタは2022年8月にモデルチェンジしたばかりですから、次回フルモデルチェンジまではかなりの期間があります。
先代となる2代目シエンタは7年間のモデル期間でしたから、長い期間新型で乗れそうです。
また、シエンタとフリードは中古車市場でも人気なのですが、新型の方がリセールは高いのです。
例えば3年落ちの場合はモデルが新しいフリードが優位ですし、5年落ちはこれも新しいシエンタが優位なのです。
ということは、次回モデルチェンジした3代目フリードが中古車市場に出てくるまでは3代目シエンタの方がリセールが高くなると思われるのです。
シエンタの方が安く買える
シエンタはモデルチェンジで十数万円値上がりしましたが、それでもフリードよりは安い価格設定です。
シエンタとフリードのガソリン車の価格設定
ガソリン車は、ベースグレードではシエンタの戦略的な価格設定もあって、30万円近い価格差があります。
(単位 円)
シエンタ | フリード | |||
---|---|---|---|---|
グレード | 2WD | グレード | 2WD | 4WD |
X | 1,990,000 (1,950,000) |
|||
G | 2,275,900 (2,297,900) |
2,440,900 (2,462,900) |
||
G | 2,340,000 (2,300.000) |
|||
クロスター | 2,572,900 | 2,737,900 | ||
Z | 2,560,000 (2,520,000) |
|||
モデューロX | 2,950,200 (3,278,000) |
注:( )書きはシエンタでは5人乗り、フリードでは7人乗り
その他のグレードでは単純に比較できませんが、ざっくり20万円ちょっとの価格差はあるとみていいでしょうね。
シエンタとフリードのハイブリッド車の価格設定
ハイブリッド車は自然体の価格設定ですが、20万円程度シエンタが安いとみていいでしょうね。
(単位 円)
シエンタ | フリード | ||||
---|---|---|---|---|---|
グレード | 2WD | 4WD | グレード | 2WD | 4WD |
X | 2,420,000 (2,380,000) |
2,618,000 (2,578.000) |
|||
G | 2,633,400 (2,655,400) |
2,798,400 | |||
G | 2,690,000 (2,650.000) |
2,888,000 (,2,848,000) |
|||
クロスター | 2,902,900 | 3,067,900 | |||
Z | 2,910,000 (2,870,000) |
3,108,000 (3,068,000) |
|||
モデューロX | 2,256,000 (2,972,200) |
注:( )書きはシエンタでは5人乗り、フリードでは7人乗り
他のグレードも同様ですし、シエンタの場合0円である自動車重量税がフリードでは11,200円必要ですから、少しだけ価格差が拡大しますね。
値引きはフリードの方が大きいがシエンタの差は逆転しない
現行の限界値引きはフリードが20万円、シエンタが10万円弱といいます。
いずれも強気の販売戦略ですが、フリードの場合はマイナーチェンジ前は28万円くらいまで拡大していました。
しかし、値引きや諸費用も含めて、財布から出ていく乗り出し価格はシエンタの方が安いのは明白であり、金銭的にはシエンタを選んだ方が幸せになれそうです。
フリードを買って後悔しない決め手は?
では、フリードを買って後悔しない決め手はどうでしょうか。
- 2列目の広さ、快適さはフリード
- 荷室の広さはフリード
- 4WDの性能はフリードが上
- パワートレインはフリードが上
2列目の広さ、快適さはフリード
2列目の広さ、快適さはフリードのものです。
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フリード | 3代目シエンタ(10系) | 2列目シエンタ(170系) |
引用元:https://www.honda.co.jp/FREED/ https://toyota.jp/sienta/design/?padid=from_sienta_ft-usability_navi-menu_design https://www.toyota-mobi-tokyo.co.jp/column/20180924_sienta
フリードの2列目シートはホンダが明確に「キャプテンシート」と言うだけあって左右明らかに独立したシートですし、座席のホールド性も高そうです。
シエンタは現行モデルでは2列目は3人掛けですし、先代の6人乗りの2列目シートもフリードの快適性には遠く及ばないものです。
また、2列目の足元にしてもスライド幅が大きくなった現行3代目になってもフリードにはかなわないのです。
荷室の広さはフリード
荷室の広さもフリードに分があります。
世代 | 荷室幅 | 荷室高 | 荷室フロア高 | 2列目収納時荷室長 | 3列目収納時荷室長 |
---|---|---|---|---|---|
フリード | 1,330mmまたは1,220mm | 1,185mmまたは1,070mm | 335mmまたは480mm | 2,015mm | 1,085mm |
シエンタ(7人乗り) | 1,265mm | 1,265mm | 505mm | 1.525mm | 990mm |
シエンタ(5人乗り) | 1,265mm | 1,265mm | 505mm | 2,045mm | 840mm |
特に、ガソリン車2WDのロングテールゲートは圧倒的で、荷物を積むニーズを考えればフリードのものです。
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フリード ロングテールゲート | フリード ノーマルゲート | シエンタ(7人乗り) |
引用元:https://www.honda.co.jp/FREED/webcatalog/interior/utility/ https://toyota.jp/sienta/ft/usability/?padid=from_sienta_design_navi-menu_ft-usability
4WDの性能はフリードが上
2代目シエンタ(170系)ではドライブシャフトを使った本格的な4WDを備えていましたが、3代目(10系)では、ハイブリッド車だけにE-fourという4WDシステムを導入し、ガソリン車では廃止されました。
このシステムは前輪はエンジンとモーターが駆動しますが、後輪はモーターだけの駆動では最高出力3ps、最大トルク4.5kgmしかありません。
また、70km/h以上では前輪駆動となり、後輪のアシストは無くなるなど、その能力は限定的であることは認識しておく必要があります。
引用元:https://global.toyota/jp/download/25012114/
一方、フリードはガソリン車、ハイブリッド車とも4WDを用意しており、これは「リアルタイムAWD」という本格的なものです。
後輪とはドライブシャフトで連結し、アクセル開度、車速、ステアリング舵角などのセンサー情報をもとに、前後の駆動力配分を能動的に変化させてくれます。
引用元:https://www.honda.co.jp/tech/auto/awd/
ハイブリッドの場合、このシステムで4WD化するためには、IPU(バッテリーと制御装置が一体になった装置)が3列目シート下にあって邪魔になったので1列目下に持っていっています。
また、そのためだけにドライブシャフトを通すことのできるコの字型の形状に変えるというこだわりようです。
パワートレインはフリードが上
パワートレインは圧倒的にフリードが上です。
区分 | フリード | シエンタ | ||
---|---|---|---|---|
ガソリン車 | ハイブリッド車 | ガソリン車 | ハイブリッド車 | |
車体重量 | 1,350~1,380kg | 1,410~1,440kg | 1,270~1,300kg | 1,330~1,370kg |
最高出力 | 95kW(129PS)
/6,600rpm |
81 kW(110 PS)
/6,000 rpm |
88kW(120PS)
/6,600rpm |
67 kW(91 PS)
/5,500 rpm |
最大トルク | 153kW(15.6kgm)
/4,600rpm |
134 kW(13.7kgm)
/5,000 rpm |
145Nm(14.8gm)
/4800-5,200rpm |
120Nm(12.2kgm)
/3,800-4,800 rpm |
シエンタはダイナミックフォースエンジンでエンジンのパフォーマンスが圧倒的に向上しました。
しかも、シエンタの方が車両重量も軽いのですが、それでもフリードのパワーは上回ります。
区分 | フリード | シエンタ |
---|---|---|
最高出力 | 22kW(29.5PS) | 59kW(80PS) |
システム最高出力 | 101kw(137PS) | 85kW(116PS) |
最大トルク | 160Nm(16.3kgm) | 141 Nm(14.4 kgm) |
ハイブリッド車については、システム最高出力はフリードが圧倒します。
フリードの「SPORT HYBRID i-DCD」はパワーが必要な時はクラッチを接続させてモーター+エンジンによるスポーツ走行に切り替わるので、比較にすらなりません。
シエンタ地フリード現時点ではどっちがいい
シエンタにするかフリードにするかは求めるもの次第です。
2列目の快適性ならフリードでしょうし、7人乗ることがあるならシエンタしかありません。
4WDの性能を求めるならリアルタイムAWDを装備するフリードですし、燃費なら、迷うことなくシエンタです。
選択する際は求めるものを明確にした方がいいと思いますよ。
まとめ
この話は難しいですね。
この傾向は現時点では変わりませんが、フリードは近々にもモデルチェンジし、ステップワゴン搭載の「e:HEV」モデルが投入される可能性があります。
また、ステップワゴン上位グレードにオプション設定のAC100V1500Wのコンセントだってオプションで選べるかもしれません。
そうなると、この「決め手」も変わってくるかもしれませんね。
フリードを限界値引きから更に安く購入する方法!
フリードを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
フリードも安全装備の充実等によりハイブリッドの最上級グレードの車両本体価格が約300万円オーバーと高額になっています。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、現実は排気量の小さな小型車の値引きは各メーカーともに大きくありません。薄利多売で利益を出す戦略だからですね。
だからといって、諦める必要はありません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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シエンタも安全装備の充実等によりハイブリッドの最上級グレードの車両本体価格が約300万円オーバーと高額になっています。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、現実は排気量の小さな小型車の値引きは各メーカーともに大きくありません。薄利多売で利益を出す戦略だからですね。
だからといって、諦める必要はありません。
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