キャラバンはガソリンとディーゼルのどっちがおすすめ?デメリットは何?

日産キャラバンは、商用としてだけでなく、遠いところへの長旅や大量の荷物、人員の運搬で注目を集めています。

そんなときに気になるのは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンのどちらを選べばいいかです。

ここでは、キャラバンをこうした観点から比較・紹介しながら、おすすめはどっちなのか、それぞれにどんなデメリットがあるのかを考えてみます。

また、重要な用途である旅用としてどっちが適しているのかも考えていきましょう。

  • キャラバンのガソリン車とディーゼル車の特徴と違い
  • 価格や燃費、耐久性などの比較によるおすすめポイント
  • 使用シーンに応じたキャラバンの最適なエンジンタイプの選び方
  • 旅用としてのキャラバンのガソリン車とディーゼル車の適性

目次

新車を安く購入する値引以外の方法!

新車を購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?

昨今の新車は安全装備の充実等により軽自動車でも200万円超えは珍しくありませんし、以前では300万円台の車種も500万円以上に価格が跳ね上がっていることも珍しくなくなりました。

だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。

出金を減らす手段は「値引き」だけではありません。

人気車種やモデルチェンジ直後など例え値引きが渋くても諦める必要はありません。

知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。

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キャラバンはガソリンとディーゼルのどっちがいいか比べてみる

キャラバン ガソリン ディーゼル どっち

最初に、キャラバンはガソリンとディーゼルのどっちがいいか、様々な観点から比べてみましょう。

  1. キャラバンというのはどんな車?
  2. キャラバンのガソリン車とディーゼル車の価格の違いは?
  3. キャラバンのガソリン車とディーゼル車の燃費の違いは?
  4. キャラバンのガソリン車とディーゼル車の動力性能と走行性能は?
  5. キャラバンのガソリン車とディーゼル車の寿命の違いは?

キャラバンというのはどんな車?

まず、キャラバンというのはどんな車かです。

キャラバンは日産自動車が販売している最大クラスの商用車及び乗用車で、1973年から販売しています。

現行モデルは5代目で2012年から販売され、車名も「NV350キャラバン」と改められましたが、2021年10月のマイナーチェンジで元の「キャラバン」に戻っています。

引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/caravan/specifications/microbus_widevan.html

タイプはバン、ワゴン、マイクロバスの3種類あります。

エンジンは2L、2.5Lのガソリンエンジンに加え、2.4Lのディーゼルターボエンジンのランナップです。

ボディは全幅が標準ボディ、ワイドボディ、全長がロングルーフ、スーパーロングルーフのそれぞれ種類あります。

全高も標準ルーフとハイルーフがあります。

単位:mm

区分 バン
ロングボディ
標準幅
標準ルーフ
バン
スーパーロングボディ
標準幅
ハイルーフ
バン
スーパーロングボディ
ワイド幅
ハイルーフ
ワゴン
ロングボディ
標準幅
標準ルーフ
ワゴン
スーパーロングボディ
標準幅
ハイルーフ
マイクロバス
スーパーロングボディ
ワイド幅
ハイルーフ
全長 4.695 5.080 5.230 4.695 5.080 5.230
全幅 1.695 1.695 1.880 1.695 1.695 1.880
全高 1.990 2.285 2.285 1.995 2.285 2.285

仕事だけでなくアウトドアや旅行にも適した多用途な車種になります。

商用車のイメージが強いのですが、最近は「GRANDプレミアムGX」など上質な内装を備えたグレードも登場し、レジャーやファミリーとしても人気を集めています。

トヨタの「ハイエース」とコンセプトは似通っています。

キャラバンのガソリン車とディーゼル車の価格の違いは?

次に、キャラバンのガソリン車とディーゼル車の価格の違いはどれくらいかです。

バン

バンの価格は以下のとおりです。

グレード・タイプ ガソリン車 ディーゼルエンジン車
バン DX(2WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/3人乗り/4ドア 2,580,600円 3,249,400円
バン DX(2WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/6人乗り/4ドア 2,609,200円 3,278,000円
バン EX(2WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/3人乗り/4ドア 2,734,600円 3,403,400円
バン EX(2WD・ガソリン)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/6人乗り/4ドア 2,763,200円
バン DX(2WDロングボディ/標準幅/標準ルーフ/6人乗り/5ドア 2,642,200円 3,311,000円
バン EX(2WDロングボディ/標準幅/標準ルーフ/6人乗り/5ドア 3,465,000円
バン プレミアムGX(2WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 3,183,400円 3,851,100円
バン GRAND プレミアムGX(2WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 3,351,700円 4,019,400円
バン DX(2WD)スーパーロングボディ/標準幅/ハイルーフ/6人乗り/4ドア 3,436,400円
バン DX(4WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/6人乗り/4ドア 3,579,400円
バン DX(4WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/6人乗り/4ドア 3,579,400円
バン EX(4WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/6人乗り/5ドア 3,766,400円
バン プレミアムGX(4WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 4,153,600円
バン GRAND プレミアムGX(4WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 4,321,900円
バン DX(4WD)スーパーロングボディ/標準幅/ハイルーフ/6人乗り/4ドア 3,736,700円
バン DX(4WD)スーパーロングボディ/標準幅/ハイルーフ/9人乗り/4ドア 3,847,800円
バン EX(4WD)スーパーロングボディ/標準幅/ハイルーフ/6人乗り/4ドア 3,328,600円 3,890,700円
バン EX(4WD)スーパーロングボディ/標準幅/ハイルーフ/6人乗り/5ドア 3,361,600円 3,923,700円
バン プレミアムGX MYROOM(2WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 5,516,500円 6,184,200円
バン GRAND プレミアムGX MYROOM(2WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 5,709,000円 6,376,700円
バン プレミアムGX MYROOM(4WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 6,486,700円
バン GRAND プレミアムGX MYROOM(4WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 6,679,200円
バン AUTECH(2WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 3,709,200円 4,376,900円
バン AUTECH Exterior Selection(2WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 3,540,900円 4,208,600円
バン AUTECH(4WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 4,679,400円
バン AUTECH Exterior Selection(4WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 4,511,100円
バン プレミアムGX プロスタイル(2WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 3,287,900円 3,955,600円
バン GRAND プレミアムGX プロスタイル(2WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 3,456,200円 4,123,900円
バン プレミアムGX プロスタイル(4WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 4,258,100円
バン GRAND プレミアムGX プロスタイル(4WD)ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/5人乗り/5ドア 4,426,400円

何といってもグレード・タイプの多さに驚きます。

また、ガソリン車とディーゼル車には、購入時の価格に大きな差があります。

70万円近い価格差ですから、普通の車と比べてずいぶん大きいことがわかります、

ディーゼル車は、エンジンの構造が複雑で、排ガス処理システム(尿素SCRなど)を搭載しているため、製造コストが高いのが価格差の理由ですが、それでも大きいですね。

この価格差を燃費の良さで解決するには、長距離を頻繁に走行する必要があります。

年間1万km程度の走行ではガソリン車の方がコスパ良いですが、2万km以上走行する場合はディーゼル車の方が長期的にみて経済的です。

ワゴン

ワゴンの価格は以下のとおりですが、そもそもワゴンにはディーゼル車の設定はありません。

グレード・タイプ 2WD 4WD
ワゴン GX ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/10人乗り/4ドア 3,496,900円 3,263,700円
ワゴン EX ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/10人乗り/4ドア 3,417,700円
ワゴン GX ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/10人乗り/4ドア 3,808,200円
ワゴン GX スーパーロングボディ/標準幅/ハイルーフ/10人乗り/4ドア 4,247,100円
ワゴン AUTECH Exterior Selection ロングボディ/標準幅/標準ルーフ/10人乗り/4ドア 3,854,400円

ワゴンはすべて10人乗りで、重たい荷物を積むこともなく、快適性を重視しているのでしょう。

マイクロバス

マイクロバスの価格は以下のとおりですが、マイクロバスにもディーゼル車の設定はありません。

グレード・タイプ 2WD 4WD
マイクロバス GX スーパーロングボディ/ワイド幅/ハイルーフ/14人乗り/4ドア 3,903,900円

なお、乗車定員11人以上の車は普通免許では運転できません。

8トン限定なしの中型免許か、8トン限定なし中型二種や大型自動車、大型二種免許が必要になります。

2007年6月1日以前に取得した普通免許には中型免許が付いていますが、これは8トン限定なので運転できません。

キャラバンのガソリン車とディーゼル車の燃費の違いは?

次は、キャラバンのガソリン車とディーゼル車の燃費の違いはどうかです。

以下にカタログ燃費(WTLCモード燃費)と実燃費を示しておきます。

区分 2Lエンジン 2.5Lエンジン ディーゼルターボエンジン
2WD 2WD 4WD 2WD 4WD
WTLCモード燃費 8.5km/L 8.4km/L 7.9km/L 11.3km/L 10.5km/L
実燃費 7.7lm/L 7.7lm/L 7.3lm/L 10.7km/L 9.6km/L

キャラバンの燃費は、ガソリン車とディーゼル車では大きく異なります。

ガソリン車の燃費は8km/L前後、ディーゼル車は11km/L前後で、実燃費でもそれなりの差がついています。

これはどんな車でも同じような傾向ですが、軽油の方がかなり安いこともあって、燃費はかなりディーゼル車のほうがいいです。

キャラバンのガソリン車とディーゼル車の動力性能と走行性能は?

次は、キャラバンのガソリン車とディーゼル車の動力性能と走行性能はどうかです。

動力性能

ガソリン車とディーゼル車エンジンのスペックは以下のとおりです。

区分 2Lガソリンエンジン 2.5Lガソリンエンジン 2.4Lディーゼルターボエンジン
最高出力 kW(PS)/rpm 96(130)/5600 108(147)/5600 97(132)/3250
最大トルク Nm(kgfm)/rpm 178(18.1)/4400 213(21.7)/4400 370(37.7)/2000

2.4Lディーゼルターボエンジンの最高出力は2Lガソリンエンジンと変わりません。

しかし、最大トルクは2Lガソリンエンジンの倍以上、2.5Lガソリンエンジンも大きく上回ります

それどころか、VQ35DEエンジンさえ上回りますから、通常走行時のトルクの厚さは圧倒的です。

動力性能についてはガソリン車は相手になりません。

もちろん、エンジンの吹け上りやリニアな加速感はガソリンエンジンのものですが、大人数、あるいは大量の荷物を運ぶというキャラバンのコンセプトにはディーゼルターボエンジンが合っていますよね。

走行性能

走行性能に影響を与えるサスペンションは、全グレードで前輪がダブルウィッシュボーン式、後輪がリジッドリーフ式ですから変わりません。

このため、走行性能に関しては変わりはないはずです。

ただ4WDで走るような悪路ではエンジンのパワー、特にトルクがものをいいますから、悪路走破性ではディーゼルターボがいいはずです。

キャラバンのガソリン車とディーゼル車の寿命の違いは?

次は、ガソリン車ディーゼル車の寿命の違いはどうかです。

キャラバンのガソリン車とディーゼル車は、それぞれエンジンの寿命に違いがあります。

ガソリンエンジンは構造がシンプルで、一般的には15年30万キロが寿命の目安です。

私も30万キロ乗ったことがありますが、長距離通勤でも13年かかったので、普通の使い方ならこれだけ乗れれば十分でしょう。

一方のディーゼルエンジンは50万キロ以上の使用に耐えると言われています。

特にキャラバンやハイエースのような商用車ベースの車は長く利用できるよう設計されているので長寿命が期待できます。

ただ、タービンが高速回転するターボチャージャーはそこまでの寿命は望めませんし、オルタネーターやウォーターポンプなどの補機類は10~15万kmで交換する必要があるのは言うまでもありません。

また、ターボエンジンであるということも含め、ディーゼルエンジンの方がメンテナンスに手がかかることも申し添えておきます。

キャラバンはガソリンとディーゼルのおすすめはどっち?

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では、キャラバンはガソリンとディーゼルでおすすめはどっちなのでしょうか。

  1. 力強く走るならディーゼル、快適に走るならガソリン車
  2. 耐久性を考えるならガソリン車が有利
  3. 価格はディーゼル車がかなり割高
  4. リセールは変わらない

力強く走るならディーゼル、快適に走るならガソリン車

まず、力強く走るならディーゼル、快適に走るならガソリン車です。

キャラバンのディーゼル車は、大きなトルクが特徴で、特に荷物を積んでの走行や坂道での加速力に優れています。

低回転でも力強く走るため、アウトドアやレジャーで頻繁に使う方や、荷物をたくさん運ぶ方にはディーゼル車が向いています

また、長距離走行でも安定したパワーを発揮しやすいため、高速道路での巡航にも適しています。

ただ、ディーゼルの弱点はエンジン音の大きさと振動です。

最近はかなり改善されていますし、2022年2月のマイナーチェンジで従来の YD25DDTi型から三菱の4N16型に代わって騒音や振動は大きく改善されたとは言われています。

旧型はディーゼルエンジンらしい音で、前席と後席での会話に支障があったようですが、新型では明瞭に話していることが聞き取れるようです。

この動画でそのあたりを比較していますので、参考にしてください。

エンジンの静粛性に加え、ガソリン車のメリットは高回転域まで回せることで、エンジンの素直な吹け上りを楽しむならガソリン車です。

ディーゼルエンジンはトルクこそ厚いですが、広域まで引っ張って乗るエンジンではないのです。

耐久性を考えるならガソリン車が有利

次に、耐久性を考えるならガソリン車が有利です。

ディーゼルエンジンは圧縮比が高いのでエンジンブロックは頑丈ですし、商用利用も考えて頑強に作ってあります、

しかし、総合的に見ればガソリン車が有利です。

ガソリンエンジンは構造がシンプルで、特別な部品交換や内部清掃が少ないため、定期的なオイル交換程度で長く使い続けられます

短距離走行が多い場合や、日常的な手入れにあまり手間をかけたくない方にも適しています。

ディーゼル車、特にディーゼルターボ車はエンジンオイルの交換も頻繁になりますし、エンジン内部の煤の清掃が必要になる場合もあります。

特に、DPFのメンテナンスをしっかりと行わないとエンジンの性能が低下し、寿命を縮めるリスクがあるため、ディーゼル車は日常的な手入れをしっかりと行う必要があります。

DPFとは?
ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質(PM)を多孔質の壁で集めて除去する装置で、一定量以上蓄積すると、自動的にPMを燃焼させる(DPF再生)処理を行います。

4N16型エンジンは排気後処理システムに尿素SCRシステムを使っていますからアドブルーという尿素水を補給する必要もあります。

このエンジンは特に耐久性が低いわけではありませんが、高回転するタービンはオイル交換等のメンテを怠ると取り返しのつかないトラブルに発展する場合もあります。

価格はディーゼル車がかなり割高

次に、価格はディーゼル車がかなり割高だということです。

車両価格を比較すると、ディーゼル車はガソリン車に比べて70万円弱高く設定されています。

これは、ディーゼルエンジンがガソリンエンジンよりも構造が複雑で、製造コストが高いためです。

トルクが大きく、燃費がいいというメリットがメリットもありますが、初期費用を重視する方にとっては割高に感じられるでしょう。

また、燃費だけに限ると、70万円の価格差を取り戻すには相当な距離を長期間乗る必要があります。

購入費を抑えたい方にとっては、ガソリン車の方がコストパフォーマンスが良い選択になりますし、短距離移動がメインであれば、あえてディーゼル車に乗る必要はないのです。

リセールは変わらない

次に、リセールについては変わりはありません。

キャラバンの5年落ちのリセールは6割弱で、これは日産車の中では良好な部類です。

この中でガソリン車とディーゼル車を比較しても有意な違いは見受けられません。

キャラバンはガソリンとディーゼルのどっちが良いかをデメリットから考える

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では、キャラバンはガソリンとディーゼルのどっちが良いかをデメリットから考えていきましょう。

  1. ガソリン車は燃費の悪さがデメリット
  2. ディーゼル車は耐久性とメンテナンスがデメリット
  3. ディーゼルエンジンはバンモデルにしかない
  4. リセールを考えるならハイエースには全くかなわない

ガソリン車は燃費の悪さがデメリット

まず、ガソリン車は燃費の悪さがデメリットです。

キャラバンのガソリン車は、ディーゼル車と比べて燃費が劣る点が大きな弱点です。

街乗りや短距離走行には向いていますが、長距離を走る際には燃料費がかさんでしまいます。

高速道路を使う方や、1回の移動距離が長い方にとっては、ガソリン車の燃費の悪さがコスト面で大きな問題になってきます。

キャラバンのような商用車ベースのバンは長い距離を走ることが前提です。

だから、エンジンのメインがディーゼルなのです。

ディーゼル車は耐久性とメンテナンスがデメリット

次に、ディーゼル車は耐久性とメンテナンスがデメリットです。

前述のとおり、ディーゼルエンジンはそもそもの耐久性は高いのですが、ターボチャージャーや尿素SCRシステムなどの補器が多いのです。

補機については50万キロなどという長寿命は望めませんし、余分なメンテナンスが必要になってきます。

ディーゼルエンジンはそれでなくてもエンジンオイルが汚れやすいのですが、超高回転するタービンの軸受けを冷却するのがそのオイルですから、適切なオイル交換はディーゼルターボエンジンの命綱です。

前述のDPFシステムもチョイ乗りを繰り返していると定期的な再生もままなりません。

それに比べればガソリンエンジンのメンテは定期的なオイル交換くらいで、それだって多少忘れていても大丈夫なのです。

ディーゼルエンジンはバンモデルにしかない

次に、ディーゼルエンジンはバンモデルにしかありません。

これは結構大きな問題で、10人乗りのワゴンモデルや14人乗りのバスモデルにはディーゼルエンジンの設定はありません。

騒音や振動の大きいディーゼルエンジンは荷物を積載するモデルには使えるものの、人をたくさん乗せるモデルには使えないということなのでしょうか。

しかし、人をたくさん乗せれば結構な重さなので、トルクも必要ですし、燃費も気になります

しかも、エンジンが新エンジンになって騒音も振動も画期的に改善されているようなのです。

乗用モデルへのディーゼルエンジン投入が待たれるところですね。

ちなみに、ハイエースは9人乗りモデルにもディーゼルターボエンジンを採用しています。

リセールを考えるならハイエースには全くかなわない

次に、リセールを考えるならハイエースには全くかなわないということです。

これはキャラバンのガソリン車とディーゼル車のどっちにするというテーマとは違いますが、大きな問題です。

先ほど、キャラバンの5年落ちのリセールは6割弱と申し上げましたが、ハイエースの場合は8割程度です。

ハイエースが盗難に逢いやすいというのは有名な話で、よくニュースにもなっていますが、ニーズもリセールも高いからです。

だから、リセールにこだわるなら、キャラバンのガソリン車とディーゼル車で悩むのではなく、ハイエースも考えてみるべきなのです。

旅用ならキャラバンはガソリンとディーゼルのどっちがいい?

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では、旅用ならキャラバンはガソリンとディーゼルのどっちがいいでしょうか。

  1. 旅におけるガソリン車とディーゼル車の乗り心地の違い
  2. 旅におけるガソリン車とディーゼル車の静粛性の違い
  3. キャラバンのガソリン車は旅に向いているか?
  4. キャラバンのディーゼル車は旅に向いているか?

旅におけるガソリン車とディーゼル車の乗り心地の違い

まず、旅におけるガソリン車とディーゼル車の乗り心地の違いです。

キャラバンのガソリン車は、スムーズなエンジンの吹け上りと軽い走行が特徴です。

高速道路も含め、ややプアな動力性能が気になることはそれほどないはずです、

観光地を中心に、操作性が良く、加速がスムーズであるためストレスを感じにくいでしょう。

カーブや狭い路地でも扱いやすく、都市部での旅行や観光地巡りには特に適しています

一方、ディーゼル車はトルクが強く、特に坂道や荷物を積んでの走行で力を発揮します。

低回転でもしっかりとパワーが出るため、アウトドア装備や重い荷物を積んだ状態でも安定した走行が可能です。

山道やキャンプ場へのアクセスが多い旅の場合には、力強いディーゼル車が安心です。

ガソリン車とディーゼル車の静粛性の違い

次は、ガソリン車とディーゼル車の静粛性の違いです。

静粛性に関しては、ガソリン車が優れています。

ガソリンエンジンは静かで、アイドリングや低速走行時も振動が少なく、快適な車内環境を提供します。

長時間のドライブでも静かな空間が保たれ、車内での会話や音楽鑑賞も快適です。

ディーゼル車はアイドリング時や低速走行時にエンジン音や振動がやや大きく感じられることがありますし、使用していくと次第に大きくなります。

しかし、ディーゼル車独特のエンジン音も好きな人も多く、新型エンジンではエンジン音も振動もそう気にならないと言います

キャラバンのガソリン車は旅に向いているか?

次に、キャラバンのガソリン車は旅に向いているかです。

キャラバンのガソリン車は、まさに観光地巡りに最適です。

平坦な土地なら加速も軽快で乗り心地も良く、車内も静かで快適です。

車内での会話が楽しみたかったらガソリン車の選択がいいかもしれませんね。

キャラバンのディーゼル車は旅に向いているか?

次は、キャラバンのディーゼル車は旅に向いているかです。

キャラバンのディーゼル車は、長距離移動や荷物が多い旅、特にワインディングロードや丘陵地を走る場合に最適です。

トルクが大きく、坂道や荷物を多く積んでの走行にも余裕があり、アウトドアや山間部へにぴったりです。

燃費もガソリン車より良く、燃料として使用する軽油はガソリンよりも安いので、長距を走ってても懐にやさしいのもいいところです。

まとめ:キャラバンはガソリンとディーゼルのどっちがおすすめ?デメリットは何?

この記事でお伝えした「キャラバンはガソリンとディーゼルのどっちがおすすめ?デメリットは何?」のポイントを簡単にまとめました。

  • キャラバンはバン、ワゴン、マイクロバスの3つのタイプがある
  • ボディサイズも標準幅とワイド、ロングとスーパーロング、標準とハイルーフがある
  • ガソリンエンジンのトルクは3.5Lエンジン並みで強力
  • ディーゼル車はガソリン車より70万円近く割高
  • ディーゼルはエンジン音や振動が大きいが三菱製エンジンに代わってかなり改善
  • エンジン本体の耐久性はディーゼルが上だが総合的にはガソリンエンジンの方が手がかからない
  • ディーゼルの方が燃費はいいが、70万円の価格差の回収は難しい
  • 平坦な土地を走るならガソリン車の方が軽快で静か
  • 長距離移動や荷物が多い旅、ワインディングロードや丘陵地を走る場合はディーゼルが向いている