フリードも2016年の発売ですから、そろそろフルモデルチェンジの足音が聞こえてきました。
この時期になって悩ましいのは、買うならそのモデルチェンジを待つかどうかです。
ここでは、フリードのモデルチェンジの動向を説明したうえで、フリード購入はフルモデルチェンジまで待つべきか、今買うべきか考えていきましょう。
フリードのフルモデルチェンジはいつで、どう変わるの?
まず、フリードのフルモデルチェンジの時期とモデルチェンジでどう変わるかです
- フリードのフルモデルチェンジの時期は2023後半から2024年夏
- フリードはモデルチェンジでこう変わる
フリードのフルモデルチェンジの時期は2023後半から2024年夏
先代フリードのモデルチェンジ周期は8年4か月でした。
現行モデルの誕生は2016年9月でしたから、単純に計算すれば2025年早々ということになります。
しかし、自動車関係のメディアの情報では2023年の遅い時期のフルモデルチェンジ予想が大勢を占めています。
もう少し遅い時期を予想するメディアも翌2024年の夏ごろにはモデルチェンジするのではと見ているようです。
フリードはモデルチェンジでこう変わる
次期フリードで予想されているのは以下のようなものです。
e:HEVの採用
「フリードehevがフルモデルチェンジ(2023-2024)で誕生?ヴェゼルのパワートレインを採用?」でも書きましたが、2モーター式のハイブリッドシステム「e:HEV」の採用は確実でしょう。
EV走行を基本に高速走行や急加速時にはアクセル駆動するという仕組みなので燃費が良くなるのが大きなメリットです。
現行フリードは特にハイブリッド車の燃費で、新型シエンタに水を開けられていますが、e:HEVの採用で同レベルの燃費になることも期待できそうです。
引用元:https://www.honda.co.jp/VEZEL/webcatalog/performance/
ガソリン車のエンジンはL15Z型に換装
フリードのガソリン車の現行エンジンはL15B型ですが、これが L15Z型に変わります。
まずスペックを比較していきましょう。
区分 | L15B型 | L15Z型 |
---|---|---|
最高出力 | 129ps(95kW)/6600rpm | 118ps(87kW)/6600rpm |
最大トルク | 153Nm/(15.6kgm)15.64600rpm | 142Nm(14.5kgm)/4300rpm |
圧縮比 | 10.6 | 11.5 |
燃料供給 | PFI | DI |
信じがたいことに、かなりパワーダウンしています。
「シエンタとフリードを買って後悔しない決め手は?どっちがいい?」ではフリードのエンジンの方が圧倒的にパワフルと書きましたが、これではシエンタとはぼ同じか下回るスペックです。
たいていの場合、エンジンは直噴化して高圧縮比化してパワフルにするものですが、このエンジンは燃料供給をDI(筒内燃料直接噴射)からPFI(ポート噴射)に変え、圧縮比も下げています。
PFIにした理由は静粛性と必要十分な馬力と燃費のバランスだそうです。
ただ、カタログ燃費が改善しているようには見えませんが。
「Honda SENSING」の進化
安全装備ではヴェゼルのモデルチェンジが参考になります。
「Honda SENSING」は単眼カメラから検知能力の高いフロントワイドビューカメラに変わり、ミリ波レーダーの代わりに近距離障害検知前後ソナーセンサーが採用されそうです。
これにより、ブラインドスポットインフォメーションやオートハイビームも可能になりますし、マルチビューカメラシステムも設定されそうです。
電動パーキングブレーキも装備されそうですし、そうなればアダプティブクルーズコントロールも渋滞追従機能付きになりそうです。
ライバルのシエンタには電動パーキングブレーキが採用されず、ブーイングの嵐ですから、差が付けられそうですね。
2022年9月のN-WGNのマイナーチェンジででホンダ車として初導入、10月にはフィットにも装備された急アクセル抑制機能も採用されるのではないでしょうか。
パーキングセンサーシステムや後退出庫サポートまでは無理かもしれませんが、期待してしまいますね。
プラットフォーム、キャプテンシート、5ナンバーは継承か
フリードはフィットのプラットフォームをベースにしていますが、フィットもプラットフォームは変わっていませんのでフリードも継承しそうです。
また、外寸も大きく変わる見込みは無く、5ナンバーは継承される見込みです。
キャプテンシートについても引き続き設定されるようです。
フリードを買うのはフルモデルチェンジ後?それとも今?
では、フリードを買うならモデルチェンジ後でしょうか、それとも今買うべきなのでしょうか。
- フリードを買うならモデルチェンジ後がいい理由
- フリードを今買った方がいい理由
フリードを買うならモデルチェンジ後がいい理由
まず、フリードを買うならモデルチェンジ後がいい理由を整理していきます
現行モデルに長く乗れる
フリードはモデル周期が長い車なので、モデルチェンジを待って買えば7年くらいは現行モデルに乗ることができます。
モデルチェンジ前に買うとすぐに旧型になりますから、その差は大きいものがあります。
ハイブリッド車は大幅な燃費向上と性能アップが見込める
フリードはモデルチェンジでe:HEVの採用が確実視されています。
現行のSPORT HYBRID i-DCDとは仕組みからして違い、燃費の大幅な向上が期待できます。
走行距離が長く燃費が気になる方はモデルチェンジを待つべきですし、動力性能もアップも見込めるのです。
安全装備の拡充が享受できる
フリードの「Honda SENSING」は2019年10月のマイナーチェンジでは大きく変更されていません。
次回のモデルチェンジではフロントワイドビューカメラや電動パーキングブレーキの採用で「Honda SENSING」が大幅に拡充されそうです。
モデルチェンジまで待てば、こうした最新の安全装備の恩恵が享受できるのです。
フリードを今買った方がいい理由
しかし、フリードを今買った方がいいということもあるのです。
モデルチェンジでは必ず値上がりする
2022年も後半に入った段階でモデルチェンジした車は必ず大幅な値上げをしています。
国際的な物価上昇で部品調達コストがかかるのはわかるのですが、20万円、30万円も値上がりするとなると考えるものがあります。
フリードの場合2022年6月 の一部改良で実質的な値上げはしていることもあって、モデルチェンジまでは価格改定は無さそうなので、狙い目かもしれません。
値引きがかなり拡大している
フリードの場合、前回モデルチェンジ前の限界値引きは25万円でした。
現行モデルは2022年6月の一部改良前は28万円まで拡大していたのですが、ここで20万円まで落ちて、今は23万円まで戻しています。
半導体不足で製造が思うようにならない中、今後値引きが拡大するかどうかは不透明ですが、今購入すればモデルチェンジ直後よりは15万円くらいはいい値引きで購入できるのです。
現行モデルが好きなら今買うべき
現行モデルが好きなら迷わず今買うべきです。
モデルチェンジしたからといって自分の好みのデザインになるとは限らないのです。
現行フリードは先代のデザインを色濃く継承していますが、モデルチェンジではエクステリアを一新すると言われています。
次期フリードのスクープを待って決断してもいいのですが、そのころには受注が打ち切られているというリスクもあり得ます。
製品が熟成している
自動車というのは完成前にしっかりと試験して検査もしているものですが、実際に様々なユーザーが運転していくといろんなトラブルが出てくるものです。
自動車メーカーはそれに対応して改良を続けていきますから、モデル期間が長くなれば長くなるほど熟成していくのです。
その結果、フリードも今の時期では問題はほぼ出尽くしていて、不具合が発生する確率はかなり下がっているとみていいのです。
まとめ
フリードのをモデルチェンジまで待って買うか今買うかは悩ましいところです。
その判断は難しいのですが、そのためにはモデルチェンジのもっと詳細な情報が必要です。
今後のモデルチェンジ情報には注目していきたいですね。