アルファードの4WDの切り替え方はどうすればいい?

アルファードの4WDシステムは、雪道でのパフォーマンス向上や滑りやすい路面での安定性確保、あるいは重量級車体の発進加速向上を目的として設計されています。

この記事では、まず新型アルファード40系の4WDシステムを簡単に解説しながら、切り替え方に焦点を当て、どのようにしてアルファードの4WDシステムを有効に活用できるかを解説します。

また、30系以前のアルファードについても、4WDの切り替え方をシステムも含めて説明していきます。

雪の多い地域でのドライブだけでなく、安全で快適な運転を求める方々にとって、これらの情報が役立つと思います。

アルファード-記事一覧

  • アルファードの40系の4WDシステムと切り替えの必要性
  • アルファードの40系の4WDの切り替え方
  • 40系と同じ4WDシステムの30系、20系の切り替え方
  • 40系とは違う4WDシステムの10系の切り替え方

現行アルファード(40系)の4WDの切り替え方は?

最初に、現行アルファード(40系)の4WDの切り替え方を、搭載されている4WDシステムや4WDを切り替えるメリットも含めて説明していきましょう。

  1. 40系の4WDシステムはどんなもの?
  2. 4WDを切り替えるメリットは?
  3. 40系の4WDの切り替え方は?

40系の4WDシステムはどんなもの?

まず、40系の4WDシステムはどんなものかですが、これはガソリン車とハイブリッド車では違います。

ガソリン車の4WD

アルファード40系のガソリン車の4WDシステムは、「アクティブトルクコントロール4WD」というものです。

このシステムは、車両のステアリング角度、ホイールの回転速度、加速度などの情報を絶えず監視し、その情報から前輪と後輪の間で最適なトルク配分を自動的に調整します。

通常は燃費の向上のために2WD走行していますが、必要に応じて後輪にも駆動力を配分することで、滑りやすい道や急な坂道などでのトラクションを確保します。

このように、ドライバーが操作をすることなく、車両の安定性と燃費のバランスを自動的に最適化するのが特徴です。

ハイブリッド車の4WD

アルファード40系のハイブリッドモデルの4WDシステムは、「E-Four」と呼ばれるモーター式4WDシステムです。

このシステムでは、前輪は通常のエンジンとモーターによって駆動され、後輪はエンジン出力を使うことなく、専用の電気モーターにより独立して駆動されます。

モーターによる後輪駆動は、前輪がスリップすると瞬時に自動的に作動し、必要なトルクを即座に後輪に供給することで、走行安定性を確保します。

ただ、この後輪モーターはいささか非力なので、ハイパワーでの4WD走行には不向きですし、4WD走行できる時間もそれほど長くありません。

また、高速走行時は後輪にトルク配分せず、常時2WD駆動となること、それから、制動時は後輪にはエンジンブレーキはかからないことは覚えておいた方がいいでしょう。

4WDを切り替えるメリットは?

次に、4WDを切り替えるメリットはどんなものがあるかです。

アルファードの4WDシステムを活用することにはいくつかの大きなメリットがあります。

まず、安全性が向上し、特に滑りやすい路面や雪道での走行時、4WDは各輪に均等に力を分配するため、車両の安定感が増し、スリップしにくくなります。

また、雨天時やオフロードでの走行においても同様の効果が期待でき、ドライバーと乗員の安全性と安心感を大きく向上させます。

走破性の向上も大きく、4WDは駆動力を最適に配分するため、悪路や急な坂道でもスムーズに進むことが可能です。

ただ、欠点もあって、4WD化するためには、後輪を動かしたり制御したりするシステムが必要です。

プロペラシャフト、ディファレンシャルギア、ハイブリッドならモーターがあるのでかなりの重量増で、アルファード40系の場合、60キロも重くなります。

これに後輪を動かすことによる抵抗などのロスがあるので、燃費が必ず悪くなるのです。

アルファード40系の場合、ガソリン車とハイブリッド車の燃費の差は、ガソリン車で0.3kmL、ハイブリッド車で1km/Lです。

2WDで走ると燃費は良くなりますが、重量は変わりませんので、4WDによる走行ロス分しか燃費は改善しませんので、そう大きいものではありません

しかも、アルファード40系の場合は、通常は2WDでグリップが悪くなったら4WDになる仕組みなので、手動で4WDを切り替えるメリットは大きくはなさそうです。

40系の4WDの切り替え方は?

次に、40系の4WDの切り替え方はどうなのかです。

結論から申し上げると、常時4WDにしたり、常時2WDにしたりというような切り替えはできない仕様になっていて、常に2WDと4WDが自動的に切り替わるのです。

アルファード40系の4WDシステムは自動で駆動力の配分を調整しますので、ドライバーが手動で介入する必要はほとんどありません。

2WDに切り替えると燃費は良くなるのですが、危険がないときは常時2WDなわけですから大きな問題はないはずです。

路面の状態の悪い時には4WDに切り替わりますが、強制的に2WDで走行すれば燃費は少しだけ良くなるかもしれません。

しかし、それはリスクを高めることでもあり、何のために4WDを買ったのかがわからなくなってしまいます。

以前のアルファードの4WDの切り替え方は?

アルファード 4wd 切り替え方

ここでは、30系以前のアルファードの4WDの切り替え方を説明していきます。

  1. 30系の切り替え方は?
  2. 20系の切り替え方は?
  3. 10系の切り替え方は?

30系の切り替え方は?

まず、30系の切り替え方については、40系と同じで、ドライバーは切り替えできません

ガソリン車にしてもハイブリッド車にしても、4WDのシステムについては、30系と40系は同じ仕組みです。

変わったのは、30系ではハイブリッド車はE-Fourだけだったのに、40系では2WDを選ぶことができるようになったことくらいでしょうか。

30系のハイブリッド車は雪が降らない地域でもE-Fourしか選べませんでした。

ただ、E-Fourが誕生したのは、アルファードの重い車体をハイブリッド駆動するためには、後輪モーターを付けて4WD化する必要があるという判断からのようです。

発進時の力強い加速は後輪モーターの恩恵とも言えますから、それなりのメリットはあったわけです。

20系の切り替え方は?

次に、20系の切り替え方です。

アルファード系の4WDシステムは30系、40系と変わりません。

しかし、20系の場合には、ガソリン車限定で、「4WDオートスイッチ」というものが付いています

引用元:https://manual.toyota.jp/pdf/alphard/alphard_201408.pdf

これを押すと、4WDオートモード表示灯が数回点滅後点灯し、フルタイム4WDモードに設定されます。

もう1度押すと2WDモードに切り替わるわけです。

説明書にも「FFモードにすることにより燃費性能を高めます」と書いてありますので、4WDは燃費が悪いので少しでも燃費を良くしたいというユーザーの思いにこたえたものだったのでしょうか。

20系では当初ラインナプになかったハイブリッドが2011年9月のマイナーチェンジで復活しましたが、このハイブリッドには「4WDオートスイッチ」はありませんでした。

E-Fourの目的が、前述のとおり滑りやすい路面の安定性確保だけでなかったことを考えれば当然かもしれません。

10系の切り替え方は?

次に、10系の切り替え方はどうかです。

アルファード10系は、エスティマベースなのですが、エスティマのアクティブトルクコントロール4WDはなぜか採用されていません。

アルファード10系の4WDはビスカスカップリング付きセンターデフのフルタイム4WDなのです。

雪道なんかの走行性能はこっちの方が上で、滑ってから、あるいは予兆を感じてから後輪にトルクをかけるものと比べると、安定性は比較になりません。

この4WDシステムは常時前後輪が50:50のトルク配分で走りますから、燃費のことを考えれば2WDと4WDの切り替えは必要で、当然スイッチは付いているはずです。

トヨタのWebページでは2010年より前の説明書は閲覧できないので、どのようなスイッチだったのかは不明ですが。

総括:アルファードの4WDの切り替え方はどうすればいい?

この記事でお伝えしたポイントを箇条書きでまとめました。

  • アルファードの4WDは自動的に4WDになるアクティブトルクコントロール4WD
  • 2WD走行にした方が燃費はいいが大きな差はない
  • アルファード40系では、ドライバーによる4WDの切り替えはできない(スイッチもない)
  • 30系も同様に切り替えは不可でスイッチもない
  • 20系も同じシステムだが、「4WDオート」スイッチで、4WD・2WD自動切換えと2WDを選ぶことができる
  • 10系の4WDは前後輪トルクが常時50:50のフルタイム4WDで、2WDとの切り替え可能

 

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