フリードには3列シート車だけでなく、2列仕様のフリードプラスがあります。
フリードの3列シート車は2列目、3列目がいささか狭く、常時多人数で乗らない家庭ではフリードプラスを検討されているかもしれません。
ここでは、フリードプラスはどんな車かを紹介した上で、フリードプラスを買って後悔しないためのチェックポイントをまとめておきましょう。
新車を安く購入する値引以外の方法!
新車を購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
昨今の新車は安全装備の充実等により軽自動車でも200万円超えは珍しくありませんし、以前では300万円台の車種も500万円以上に価格が跳ね上がっていることも珍しくなくなりました。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
出金を減らす手段は「値引き」だけではありません。
人気車種やモデルチェンジ直後など例え値引きが渋くても諦める必要はありません。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
フリードプラスはどんな車?
まず、フリードプラスはどんな車かです。
ここでは、以下の6点で説明していきましょう。
- スタイリングは?
- インテリアは?
- ラゲッジスペースは?
- グレード展開は?
- スペックは?
- 値段は?
- シェアは?
スタイリングは?
最初に、フリードプラスのスタイリングはどうなのかです。
これは画像を比較したほうが早いでしょう。
フリード | フリードプラス |
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引用元:https://www.honda.co.jp/
フロントのデザインは3列シート車と全く同じです。
このあたりは独自のフロントデザインだったフリードスパイクとは全く違います。
リアについては同じように見えますが、リアゲート下端が違います。
テールゲートの下端が3列シート車と比べるとずいぶん下まで伸びています。
ここがフリードプラスの外観上の特徴ですが、これは後述する荷室の機能からきているのです。
インテリアは?
次に、フリードプラスのインテリアはどうなのでしょうか。
フリードプラスのインテリアは3列シート車と変わりません。
引用元:https://www.honda.co.jp/
ただ、フリードプラスは5人乗りだけの設定なので、6人乗りのようなキャプテンシートではなく、すべてベンチシートです。
ラゲッジスペースは?
次に、フリードプラスのラゲッジスペースはどうでしょうか。
実は、フリードプラスが3列シートと一番違うのがこのラゲッジスペースなのです。
広いリアゲートの開口部と超低床フロア
最初のポイントが、広いリアゲートの開口部と超低床フロアです。
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引用元:https://www.honda.co.jp/
フリードプラスの開口部の高さは145mm高く、開口部の地上高は145mm低くなっています。
3列目シートが無いため、それを支える床面が不要になって、そのぶん荷室の床を下げているのです。
ハイブリッド車の場合はバッテリーなどが入るため、荷室下部は半分くらいの高さになります。
荷室容量の拡大
2番目のポイントは荷室容量の拡大です。
区分 | フリード | フリードプラス | (参考)フリードスパイク | |
---|---|---|---|---|
荷室奥行 | ||||
1列目のみ使用 | 1,850mm | 1,850mm | 2,015mm | |
2列目まで使用 | 820mm | 820mm | 925mm | |
荷室容量 | ||||
1列目のみ使用 | 1,200L? | 1,400L? | 1,184L | |
2列目まで使用 | 700L? | 700L? | 610L |
フリードプラスの場合は、フリードスパイクのようなダイブイン方式ではなく前方に折り畳む方式です。
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フリードプラス | フリードスパイク |
引用元:https://www.honda.co.jp/
このため、荷室の奥行きははフリードスパイクに比べて明らかに短かくなってしまいます。
ただ、折り畳み方は初代フリードのもう1つの5人乗りフレックスの1,445mmからは大きく改善されています。
荷室容量については、現行フリードについてはホンダはVDA方式の数値を示していませんので、個人の方の測定数値です。
ただ、フリードフレックスは2列目の折り畳みがもう一つでも1,257Lあり、フリードプラスのリアの低床を考えるとこの数字のようにかなりの広さであることは納得できます。
まとめると、フリードプラスの荷室奥行はもう一つであるものの、荷室容量は広大なようです。
グレード展開は?
次は、フリードプラスのグレード展開がどうかですです。
フリードプラスの誕生時はB、G、クロスターの3グレードでしたが、3列シート同様、Bは無くなりました。
その後3列シートで投入されたクロスター、ブラックスタイルはラインナップに加わりましたが、モデューロXは未だにラインナップにはありません。
フリードプラスのグレード展開は3列シート車とほぼ同じと言っていいでしょう。
スペックは?
次は、フリードプラスのスペックがどうかです。
フリードとフリードプラスにスペックの違いはありません。
座席数が少ないのでフリードプラスが軽いと思うところですが、同じかフリードプラスの方が僅かに重いのです。
やはり、あの巨大なテールゲートのせいなのでしょうね
値段は?
次は、フリードプラスの値段はどうかです。
ここは2WDで比較してみましょう。
区分 | ガソリン車 | ハイブリッド車 | ||
---|---|---|---|---|
フリード | フリードプラス | フリード | フリードプラス | |
G | 2,352,900円
(2,330,900円) |
2,424,400円 | 2,710,400円
(2,688,400円) |
2,710,400円 |
G ブラックスタイル | 2,490,400円
(2,468,400円) |
2,490,400円 | 2,776,400円
(2,754,400円) |
2,776,400円 |
クロスター | 2,627,900円 | 2,644,400円 | 2,957,900円 | 2,974,400円 |
クロスター ブラックスタイル | 2,703,800円 | 2,720,300円 | 3,033,800円 | 3,050,300円 |
意外なことに、座席数の少ないフリードプラスの方が少しだけ高い場合(同額の場合は少数)が多いことがわかります。
やはり、あの巨大なリアゲートはコスト高になるのでしょうか。
シェアは?
次は、フリードプラスのシェアはどうかです。
これは、販売台数のうち、およそ2割がフリードプラスのようです。
フリードプラスを買って後悔しないためのチェックポイントは?
では、そんなフリードプラスを買って後悔しないためのチェックポイントはどんなものなのでしょうか。
- フルモデルチェンジを待つか、現行モデルを買うか
- 代替可能な車をチェックする
- 近所や知り合いにフリード乗りがいないかチェックする
- 車両の重さやパワー不足に満足できるか
- 乗り心地の硬さに耐えられるか
- 6人以上乗ることはないか
フルモデルチェンジを待つか、現行モデルを買うか
まず、フルモデルチェンジを待つか、現行モデルを買うかという問題です。
フリードはモデル末期を迎えており、2024年夏までにはモデルチェンジが見込まれています。
このあたりの事情は「フリード購入はフルモデルチェンジまで待つべきか今買うべきか?」をお読みください。
この記事にも書いていますが、フルモデルチェンジを待つか、現行モデルを買うかというのはとても大きな問題です。
よく読んでいただいて、後悔しない決断をすべきだと思います。
代替可能な車をチェックする
次は、代替可能な車をチェックするということです。
フリードは多人数が乗車できるコンパクトミニバンという希少性があって、シエンタを除けば他の車では代替不可能な車でした。
しかし、フリードプラスは5人乗りで、荷物がたくさん積めたり、フルフラットになって車中泊に向いたりとかいう車です。
荷物が積める車ならステーションワゴンがありますし、プロボックスなんかでもいいはずです。
車中泊をするなら、もっとオフロードが似合うヴェゼルなんかを買う手もあるのです。
フリードプラスの場合代替可能な車が多いので、しっかりとチェックすべきなのです。
トヨタシエンタとの比較:燃費・価格・装備の違い
フリードプラスとトヨタ「シエンタ」は、どちらもコンパクトミニバンとして人気の高い車種です。ここでは、燃費、価格、装備の違いを比較し、それぞれの特徴を明確にします。
燃費の比較
- フリードプラス
- ガソリン車:16.8km/L(WLTCモード)
- ハイブリッド車:20.8km/L(WLTCモード)
- シエンタ
- ガソリン車:18.4km/L(WLTCモード)
- ハイブリッド車:28.8km/L(WLTCモード)
シエンタのハイブリッド車は燃費性能が非常に高く、特に都市部でのストップ&ゴーが多い環境ではその差が顕著です。一方、フリードプラスは燃費性能ではやや劣るものの、走行性能や静粛性で優れた評価を得ています。
価格の比較
- フリードプラス
- ガソリン車:2,500,000円~
- ハイブリッド車:2,850,000円~
- シエンタ
- ガソリン車:2,200,000円~
- ハイブリッド車:2,700,000円~
シエンタの方が価格設定が低めですが、フリードプラスは標準装備が充実しており、価格差を埋めるだけの価値があります。
装備の比較
- フリードプラス
- Honda SENSING(全車標準装備):衝突軽減ブレーキ、車線維持支援システムなど。
- 両側パワースライドドア(全車標準装備)。
- シエンタ
- Toyota Safety Sense(全車標準装備):衝突回避支援、レーンディパーチャーアラートなど。
- 両側パワースライドドアは一部グレードでオプション設定。
フリードプラスは安全装備が全グレードで標準装備されている点が大きな強みです。一方、シエンタは価格を抑えつつ必要最低限の装備を提供しています。
近所や知り合いにフリード乗りがいないかチェックする
次は、近所や知り合いにフリード乗りがいないかチェックすることです。
フリードプラスはフリードスパイクと違ってフリードとの見た目の明確な差別化はされていません。
そして、そのフリードはベストセラーカーですから、近所や知り合いにフリード乗りがいる可能性は低くはありません。
気になる人にとっては同じ色の同じ車種の車に乗った知り合いと出くわすのは気まずいものです。
こんなことが気になる性格なら、買う前にチェックしておきましょう。
車両の重さやパワー不足に満足できるか
次は、車両の重さやパワー不足に満足できるかです。
フリードプラスはシート数が少なくてもちっとも軽くなくて、1.3トン超というコンパクトカーにしては結構な車両重量があります。
この車を駆動するのは1.5Lという、この重さにしては非力なエンジンです。
当然パワー不足ですから、これで後悔しないかは、日頃乗車する人数で試乗して確認することをおすすめします。
ガソリン車とハイブリッド車の違い:維持費・燃費・走行性能
フリードプラスのガソリン車とハイブリッド車は、それぞれ異なる特徴を持っています。ここでは、維持費、燃費、走行性能の観点から違いを解説します。
維持費の違い
- ガソリン車
- 車両価格が安い(約30万円~50万円の差)。
- メンテナンス費用が低め(ハイブリッドシステムのバッテリー交換が不要)。
- ハイブリッド車
- 燃料費が安い(燃費性能が高いため)。
- 長期的にはバッテリー交換費用が発生する可能性あり(10年程度で交換が必要)。
燃費の違い
- ガソリン車:16.8km/L(WLTCモード)。
- ハイブリッド車:20.8km/L(WLTCモード)。
年間1万km走行する場合、ガソリン価格150円/Lで計算すると、ハイブリッド車の方が約15,000円程度燃料費を節約できます。
走行性能の違い
- ガソリン車
- 軽快な加速感が特徴。車体が軽いため、取り回しがしやすい。
- ハイブリッド車
- モーターアシストによるスムーズな加速。静粛性が高く、長距離ドライブに向いている。
どちらを選ぶべきかは、年間走行距離や使用用途によります。短距離の街乗りが多い場合はガソリン車、長距離ドライブや燃費を重視する場合はハイブリッド車がおすすめです。
乗り心地の硬さに耐えられるか
次は、乗り心地の硬さに耐えられるかです。
「フリードは酔うは本当?後部座席の乗り心地が悪い声もシエンタなどライバル車と較べても?」にも書いていますが、フリードは足回りがいささか硬いのです。
ふわふわの乗心地を求める方にとっては乗り心地が悪いと受け止められるのです。
また、そのせいで酔うという話もありますので、これも、特に乗り心地が不安な後部座席に奥さんやお子さんを乗せて、少し荒れた道を走ってみることをおすすめします。
実際のユーザー体験談:乗り心地や静粛性の評価
フリードプラスの乗り心地や静粛性について、実際のユーザーの声を集めました。
乗り心地の評価
- 「柔らかめのサスペンションで、家族での長距離ドライブでも疲れにくい。」(40代男性)
- 「リアシートの座面が少し低いのが気になるが、全体的には快適。」(30代女性)
静粛性の評価
- 「エンジン音が静かで、高速道路でも会話がしやすい。」(50代男性)
- 「後部座席はロードノイズが少し気になるが、前席は非常に静か。」(30代女性)
ユーザーの声から、フリードプラスは全体的に快適な乗り心地と静粛性を備えていることがわかります。ただし、後部座席のロードノイズが気になる場合は、タイヤ交換や静音加工を検討するのも良いでしょう。
6人以上乗ることはないか
最後に、6人以上乗ることはないかです。
フリードプラスは6人乗りや7人乗りと重さも値段も変わらず、少しだけ荷室容量と荷室の使い勝手のいい車です。
ただ、機会は少なくても、6人以上乗せたいことがあってももうどうしようもありません。
例えば、子供がスポ少に入ったりすると、遠征に行くときは多人数乗車が喜ばれます。
そんな、可能性も含めて考えて、6人以上乗れないことで後悔しないような選択をするといいと思います。
車中泊やアウトドア利用の可能性を検討する
フリードプラスは、車中泊やアウトドア利用に適した車としても人気があります。ここでは、その具体的な活用方法を紹介します。
車中泊の魅力
- フルフラットシート
- 2列目と3列目を倒すことで、フルフラットなスペースを確保可能。大人2人が快適に寝られる広さです。
- 広い荷室
- 自転車やキャンプ用品など、大型の荷物も積載可能。
アウトドア利用の工夫
- シートアレンジ
- 2列目キャプテンシートをスライドさせることで、荷物と乗員のスペースを柔軟に調整可能。
- アクセサリーの活用
- 車中泊用のマットやカーテンを取り付けることで、さらに快適な空間を作れます。
実際の活用例
- 「週末にキャンプに行く際、荷物を積んでも余裕があり、現地で車中泊も快適でした。」(40代男性)
- 「雨の日でも車内で過ごせるので、アウトドアがさらに楽しくなりました。」(30代女性)
フリードプラスは、日常使いだけでなくアウトドアや車中泊にも対応できる万能な車です。アウトドア好きの方には特におすすめです。
まとめ
この記事では、フリードプラスはどんな車かを紹介した上で、フリードプラスを買って後悔しないためのチェックポイントをまとめてみました。
フリードプラスは3列目シートを外しただけでなく、床面を低くすることで荷室容量を確保し、縦長で地上からの高さも低いリアの開口部を実現しています。
ただ、5人乗りなら代替可能な車はたくさんありますし、価格や車両重量も3列シート車と変わらないのも悩ましいところです。
加えて、近々にフルモデルチェンジを控えています。
フリードプラスの購入を考えているなら、このあたりのチェックポイントは抑えておいた方がいいと思いますよ。
フリードを限界値引きから更に安く購入する方法!
フリードを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
フリードも安全装備の充実等によりハイブリッドの最上級グレードの車両本体価格が約300万円オーバーと高額になっています。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、現実は排気量の小さな小型車の値引きは各メーカーともに大きくありません。薄利多売で利益を出す戦略だからですね。
だからといって、諦める必要はありません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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