アルファードの残クレは貧乏人の入り口?回避するには?

アルファードはその豪華さとカッコよさで多くの人を魅了していますが、なかなか高価であり、その購入方法としてよく選ばれるのが「残クレ」です。

これは、初期の支払いを抑え、月々の負担を軽減できる制度ですが、理解せずに利用すると経済的に困難に陥る可能性もあります。

まさに貧乏人の入り口と言われるゆえんです。

本記事では、収入の低い方が残クレを選ぶ理由と、残クレのメリット、デメリットを解説し、なぜ貧乏人になるのかを考えていきます。

また、残クレによって貧乏人にならないための対策と、残クレを使っていい人、ダメな人を詳しく解説します。

アルファードを購入する前に、この記事を参考にして、残クレで貧乏人にならないように、自分の経済状況とリスクを正しく評価し、無理のない計画を立ててください​​。

アルファードの残クレはなぜ貧乏人をつくると言われるの?

最初に、世の中ではアルファードの残クレは貧乏人をつくると言われていますが、なぜそんなことが言われているのでしょうか。

ここでは、収入の低い人が残クレを選ぶ理由や残クレのメリットとデメリットも含めて説明していきます。

収入の低い人が残クレを選ぶ理由は?

まず、収入の低い人が残クレを選ぶ理由です。

収入が低い人々が、特にアルファードのような高価な車の購入で残クレ（残価設定クレジット）を選ぶ主要な理由は、初期費用を抑え、月々の支払いを低くすることが可能だからです。

残クレの場合、購入価格から返済時点の残価分を引いた額が返済対象になるのです。

アルファードの新車価格は540万円から872万円と極めて高価ですが、残クレを利用すれば、予算が限られている人々にとっても手が届きやすくなります。

さらに、アルファードは国内外で人気があり、半導体不足の影響で新車の納期が遅れがちなこともあり、中古車市場での需要が高まり、リセールも高騰しています。

このため、3年後、5年後の残価率が70％弱、60％弱と極めて高くなっていて、残クレの返済負担を軽くしているのです。

残クレのメリットとデメリットは?

次に、残クレのメリットとデメリットはどうなのかです。

ここでは、メリット、デメリットに分けて説明していきます。

メリット

初期費用の軽減

一般的なローンと比較して、残クレでは初期費用を大幅に低減できる点が大きな利点です。

返済する総額が減るために、同じ価格の車でも初期費用を減らすことが可能なのです。

返済額の軽減

返済する総額が減るということは、月々の支払いが減るということになります。

そうなると、毎月の収入が低くても購入しやすくなるわけです。

常に新車に乗ることができる

残クレ契約の場合は、契約期間終了後に新しい車に乗り換えることができます。

3年ごとの更新が一般的ですから、常に最新の車に乗って、最先端の技術やデザインを体験することが可能になります。

デメリット

契約期間中の制約

残クレを利用する最大のデメリットは、契約期間中に車を手放すことが困難であるところです。

経済状況や健康状況、家庭の事情などがあった場合でも、車を自由に売却することができないため、厳しい状況に柔軟に対応できなくなるのです。

走行距離の制限

残クレの契約では、年間の走行距離に制限が設けられています。

これを超えると追加料金が発生することが一般的で、契約期間が終了したときに思わぬ追加費用が発生してしまいます。

これは車の状態が悪い場合も同様で、同じように追加費用が発生してしまいます。

総支払額の増加

残クレを利用する大きなメリットは月々の支払いを抑えることができる点ですが、支払金利自体は大きくなってしまいます。

というのも、金利は残価分を含めた車両価格全体にかかってくるからです。

また、残クレは通常のマイカーローンと比べて金利が高い場合が多く、これも金利の支払総額を押し上げる要因になります。

残クレは初期費用を抑え、最新の車に乗り続けたいと考えるユーザーにとって魅力的な支払方法です。

しかし、契約の制約や走行距離の制限など、少し困った問題もあります。

残クレを利用する場合は、こうしメリットとデメリットをしっかりと理解し、自分の収入の安定性や境遇の変化などに対応できるか、慎重に評価することが重要です。

残クレを使うとなぜ貧乏人になるの?

次に、残クレを利用するとなぜ貧乏人になるかです。

残クレは、少ない初期費用と月々の支払で高価な車を手に入れる夢を実現できる仕組みではあります。

しかし、いくつかの落とし穴があって、まず、乗り換えなかったら契約期間終了時に残価分を一括で支払う必要がありますし、解約時にも残債を一括償還する必要があるのです。

ローンの場合は償還が終われば残債はゼロになりますし、解約する場合も残クレよりは償還が進んでいるはずですから償還額は少なくて済むものです。

こうした事態が発生しただけで、残クレを使っていたら一気に貧乏になるのです。

また、乗り換えるとしても、いつも新車に乗るのはいいとして、常時ローンを払い続ける必要があるのです。

しかも、金利負担は大きいので、かなり割高なローンをです。

こうなると、家計の余裕もなく、貯金もできませんから、残クレから抜けたくても抜けられない、まさに残クレの「無間地獄」に取り込まれてしまうのです。

要するに、いい車には乗れるものの、ローンを払うことが中心の人生で、こうなると、貧乏人と言われても仕方がないでしょう。

アルファードの残クレで貧乏人にならないにはどうすればいい?

ここでは、アルファードの残クレで貧乏人にならないにはどうすればいいのか、残クレを使っても大丈夫な人ダメな人はどんな人なのかを説明していきます。

残クレを使っても貧乏人にならない方法は?

まず、残クレを使っても貧乏人にならない方法です。

アルファードのような高級車を残クレで入手しても、貧乏人、すなわち経済的な困難に陥らないためには、以下の方法が有効です。

維持費の計算

アルファードの年間維持費はガソリン代を入れるとハイブリッドでも30万円台、ガソリン車なら40万円台はかかります。

多いように思うかもしれませんが、税金、保険、車検、ガソリン代などを含めるとこれくらいの金額はかかりますし、修理やメンテ等には別途、これも高額な費用がかかるのです。

こうした費用を月々の収入や他の支出とバランスを取りながら計算し、実際に支払い可能な額を把握しておくことが重要です。

アルファードが欲しいという欲望で目を曇らさずに、現実的かつ堅実な計画を立てることで、経済的に無理のない返済でアルファードの購入が可能となるのです。

残クレ契約の理解

残クレ契約の正確な理解も重要です。

例えば、600万円の車を購入し、残価が400万円なら、実際に分割で支払うのは200万円です。

しかし、これは払わなくていい額ではなく、契約者の「債務」で、過走行や車の状況によっては、この債務は増大するのです。

また、この残価分を含めた残債に対して金利がかかっているのです。

これも含めて、契約条件を事前に把握し、将来の一括払いや分割払いの条件を理解しておけば、財務的なトラブルを避けることができるのです。

環境変化・不測の事態への備え

環境変化・不測の事態への備えも大事です。

アルファードを買うとなるとかなり無理をしますので、このあたりは楽観的に考える傾向にあるはずです。

しかし、会社の経営状況が悪く、将来の収入に不安がある中で巨額のローンはすべきではありませんし、健康不安がある中での借り入れも感心しません。

そういうことがなくても、結婚、出産、残業の減少、予期しない病気など返済計画を脅かす問題は発生しうるのです。

これに対応するには、余裕のある返済計画と貯蓄などの蓄えが必要です。

無理してアルファードを買おうとする方には難しいかもしれませんが。

保険の見直し

自動車の維持費で大きなウエイトを占めるのが任意保険料です。

車の保険料は、補償内容や保険会社によって大きく異なりますから、まずは複数の保険会社から見積もりを取り、最もコストパフォーマンスに優れる保険会社を選ぶべきです。

また、年齢条件や運転者限定など、保険内容を見直すことも保険料の負担軽減につながるのです。

中古車の購入

場合によっては中古車の購入も検討していいかもしれません。

アルファードの場合には中古車でも十分な信頼性が期待できますし、豪華さやかっこよさも十分過ぎるくらいです。

ただ、アルファードは、海外での人気もあって3年落ちくらいの高年式車は非常に割高です。

高年式車なら海外で（国内でも）不人気のノーマルボディを選ぶべきですし、できれば値段のこなれた低年式車がいいでしょう。

残クレを使っても大丈夫な人ダメな人は？

次に、残クレを使っても大丈夫な人、ダメな人はどん人かです。

残クレを使っても大丈夫な人

残クレを使っても大丈夫な人は、勤務先がしっかりしていて給与収入が安定的な方、健康不安が皆無の方です。

できれば収入面でも余裕があって、ローン返済が生活に響かないような方が望ましいです。

また、近未来的に結婚、出産、お子さんの進学など大きなお金がかかったり、家計内の支出が急増するような心配がないことも条件です。

残クレを使ってはいけない人

残クレを使ってはいけないのは、まずは「残クレを使っても大丈夫な人」に該当しない方です。

また、一度購入した車を長期間、例えば10年以上乗り続けるようなライフスタイルを続けている方も向きません。

残クレの契約期間は通常3～5年と短いので、長期間同じ車に乗る場合には支払額だけ増えて、全くメリットがないのです。

カスタム化が好きな方もやめた方がいいです。

契約期間中は所有権もなく、一般的に自由なカスタマイズは制限されるからです。
走行距離が多い方、自分の車が擦り傷だらけというような方もペナルティが心配ですからやめておきましょう。

総括：アルファードの残クレは貧乏人の入り口?貧乏人にならないには?

この記事でお伝えしたポイントを箇条書きでまとめました。