残クレの失敗談から学ぶ甘い話に騙されない方法

車を購入する方法として近年注目されている「残クレ」ですが、実際には多くの利点とともに、いくつかのデメリットも伴います。

特に高額な車種、例えばアルファードを残クレで購入する場合など、後悔するケースも少なくありません。

この記事では、残クレで車を購入する際の実際の失敗談を様々な角度からピックアップしていきます。

そんな失敗談から、残クレで失敗しないためにはどうすればいいかを考えていきましょう。

残クレは使い方次第では高価な車を安い負担で乗るために有効なツールですので、デメリットをしっかりケアして後悔しないようにしたいものですね。

残クレの失敗談をチェック!

最初に、残クレの失敗談をいろんな角度からチェックしていきましょう。

ローンの支払いができなくなった

まず、ローンの支払いができなくなったという失敗談を見ていきましょう。

突然の収入減

東京に住むある男性は、新車を購入するために残クレを選択しました。

彼は安定した収入を得ていましたが、突然の会社の経営危機により収入が大幅に減少したのです。

結果として、毎月のローンの支払いが困難になり、車を手放さなければならなくなったというのです。

この体験から、今は返済できるだけの収入があっても将来にはこうした突然の収入源などの不確実性が潜んでいることがわかります。

結婚と出産で財政が圧迫

愛知県に住む男性は、独身時代に残クレでSUVを購入しましたが、結婚と子供の出産を経て家計の負担が増大しました。

特に、子供の保育料や将来の教育費を考えると、残クレの返済が重荷になってしまいました。

彼は結局、車を売却し、生活を再構築することになったのです。

このように、今は大丈夫でも自分の境遇は変わっていきますから、支払いにも影響するのです。

病気による長期休職

神奈川県の男性は、好条件で残クレを組み、自身の憧れの車を手に入れました。

しかし、思わぬ病気により長期間の休職を余儀なくされ、収入が途絶えてしまいました。

医療費と日常の生活費を賄うため、最終的に彼は愛車を手放す判断をせざるを得ませんでした。

しかも、残債まで残ってしまったのです。

予想外の維持費

大阪に住むある家族は、残クレで大型車を購入しましたが、その維持費が予想以上に高かったと語ります。

高騰するガソリン代、定期的なメンテナンス費用、そして税金が家計に大きな打撃を与えました。

想定していなかった高額の維持費の増加は、生活費を切り詰めることを強いられ、家族の生活水準は落ち、暗い家庭になったそうです。

結局高いものについた

次は、結局高いものについたという失敗談です。

月々の支払いは少ないが支払総額は大きい

大阪のある女性は、残クレの魅力的な月々の支払いプランに惹かれてSUVを購入しました。

しかし、契約期間が終了すると、彼女が支払った総額は、一括購入時の価格や通常のローンの支払い額を大きく上回っていました。

彼女は、低い月々の支払いに隠された高い利息に驚き、長期的に見て高い支払いをしていたことに気付いたのです。

金利の高さに驚愕

神奈川県の男性は友人が銀行ローンで車を購入した際の低金利を聞いて、自分の残クレ契約を確認しました。

比較すると、彼の残クレの金利は友人の銀行ローンの3倍以上でした。

最初は月々の支払いの低さに魅力を感じていましたが、トータルで支払う金額を考え、衝撃を受けたそうです。

最終回の支払いの衝撃

愛知県に住むある男性は、残クレで車を購入し、契約の最終回の支払いが近づくにつれて不安を感じていました。

結局、最終回の支払い額が予想を遥かに超えるもので、これは、契約時に見落としていた、そして月々の支払いが少なくてすむ残価の大きさが原因でした。

結局、彼は最終回の支払いをすることができず、車を返却して、新たに残クレで別の車を購入するしかなかったそうです。

続く残クレ地獄

福岡県の女性は、車の残クレを利用していましたが、「残クレ地獄」と自ら表現するほど、いつまでも終わらないローンの支払いに苦しんでいます。

始めは月々の支払いが楽に感じられたものの、結局、何度も契約を更新し続けることで、感じていた利便性はストレスへと変わり、高い支払いが延々と続くことに絶望感すら感じているそうです。

そして、彼女は今、いかにしてこの状況から脱却するかを真剣に考えているといいます。

車の返却時に思わぬ出費

次は、車の返却時に思わぬ出費があったという失敗談です。

傷や汚れでのペナルティ

神奈川県に住むある家族は、残クレで購入した車を返却する際、小さな傷や内装の汚れが原因で追加費用を請求されました。

車を綺麗に保つことに気を使っていたにも関わらず、普通と思っていた使用による摩耗でペナルティを受けることになり、想定外の出費が発生してげんなりしたそうです。

過走行による高額ペナルティ

埼玉県の男性は、通勤用として残クレで購入した車を利用していましたが、契約で設定された走行距離を大幅に超えてしまいました。

返却時にその事実が発覚し、過走行により車の残価が下がった分のペナルティとして数十万円を支払うことになりました。

これが彼にとっては大きな経済的打撃となり、残クレのリスクを痛感することとなったそうです。

カスタム化によるペナルティ

千葉県の車好きの男性は、自分の趣味で購入した車をカスタムして楽しんでいましたが、残クレを使っていたため、契約違反とされました。

返却時にカスタム化を元の状態に戻す費用として高額のペナルティが課され、これにより金銭的に重大な影響を与えました。

カスタム化を楽しむ場合は、購入方法をよく考えるべきだと痛感させられたそうです。

喫煙による車内クリーニング費用

福岡県の男性は、残クレで購入した車内で頻繁に喫煙していました。

車を返却する際、タバコの臭いとヤニで内装が汚れていたため、特別なクリーニングが必要とされ、その費用として予想外に高額な費用を請求さたそうです。

事故を起こした

次は、事故を起こしたという失敗談ですが、不測の事故は残クレ契約中でも起こるものなのです。

車両保険未加入での事故

千葉に住む女性は、残クレで購入した車で交通事故を起こしてしまいました。

彼女は車両保険に加入していなかったため、修理代全額を自己負担する状況になりました。

査定額が減額しないように完璧な修理をせざるを得ません。

修理しなければ車を返却できないため、高額な修理費用を現金で支払う羽目になり、経済的な苦痛を伴う事態となりました。

小さな傷でも修理

東京に住む男性は、残クレで購入した車で小さな自損事故を起こしてしまいました。

遠くから見ればわからないので、通常なら放置するところですが、残クレでは下手をすると引き取り拒否されかねません。

といって、下手なDIYで修理跡が目立つのもダメなので、やむを得ず修理に出しました。

車両保険には入っていたものの等級が下がるのが嫌で現金で修理代を払ったのですが、残クレでなければタッチペンで目立たないようにしていたのにと嘆いたそうです。

事故後の修理を行わず返却拒否

神奈川県に住む男性は、残クレ車での事故後、高額な修理費用を避けるため修理を行わずに走行し続けました。

しかし、契約期間が終了し車を返却しようとした際、事故による損傷が原因で返却が拒否されました。

結局、車を買い取るために残価を支払い、さらに別途修理費用も負担することになり、予想外の出費が重なったそうです。

返却拒否をされた

次は、返却拒否をされたという失敗談です。

残クレでの車の返却は、契約上の条件を満たしている必要がありますが、体験談を見ると様々な理由で返却が拒否されるケースがあるようです。

過走行による返却拒否

東京都の男性が経験したのは、残クレ契約で設定された走行距離を大幅に超過してしまったための返却拒否です。

彼は長距離の営業職であり、契約時の年間走行距離を見誤ってしまったため、契約終了時には許容範囲を大きく超える走行距離にり、返却拒否ということのようです。

この結果、車の返却が拒否され、残価分を支払って買い取るしかなかったといいます。

重大な事故による返却拒否

大阪の女性は、交通事故により車が大きく損傷し、修理はしたものの「修復歴あり」の状態になってしまいました。

ローンの満期を迎え、ちゃんと修理してあるからとこの状態で返却しようとしましたが、ディーラーから返却を拒否されました。

事故による修復歴があると、残クレの条件に「原状回復不可能」と判断され、車の価値が著しく低下していると見なされるため返却拒否となったのです。

この女性はとりあえず残価分を払って買い取って、人気車だからと売ろうとしたのですが、「修復歴あり」の車のあまりにも厳しい査定に涙が出たそうです。

内外装の重度の傷や汚れによる返却拒否

神奈川県のある家族は、小さな子どもがいるため内装が食べ物や飲み物で汚れ、シートにはシミが多数ありました。

また、奥さんが運転に不慣れなせいもあって、外装にも無数の擦り傷、ガリ傷があったようです。

このような状態で車を返却しようとしたところ、内装の状態が悪すぎるとして返却が拒否され、再ローンを組んで乗らざるを得なかったそうです。

勝手なカスタム化による返却拒否

千葉県の若者は、自分の趣味で車を大幅にカスタムしていました。

しかし、残クレ契約では車のカスタマイズが制限されており、返却時にカスタム化を元の状態に戻す必要があったにも関わらず、戻すことができずに返却が拒否されました。

その結果、彼はカスタムパーツの取り外しと原状回復のためにさらに費用を支払うことになりました。

結局返却はできたのですが、カッコいいと思ってしたことが多額の追加費用を出す結果になって、かなり気落ちしていたといいます。

カスタムできない

次は、カスタムできないという失敗談です。

カスタム愛好家の夢を砕く残クレの制約

千葉に住む男性は、新車を手に入れるため残クレの契約を結びました。

彼は車のカスタマイズを趣味としており、購入後にさまざまな改造を加える計画を立てていました。

しかし、残クレの契約では改造が厳しく制限されており、自分の望むようなカスタムができないことを後に知り、大きな失望を味わったそうです。

好みの改造ができずに売却を選択

別のケースでは、同様に残クレで車を購入しましたが、自分の好みに合わせたエアロパーツの装着や、エンジンのチューニングなどが契約によって制限されていることが判明したそうです。

彼はカスタムの自由度を重視するあまり、結局は残クレ契約を破棄し、高い解約料を支払うことを選択したそうです。

制限を知らずに契約、カスタム化し後悔

大阪に住む男性は、ディーラーの説明不足から残クレのカスタム制限を事前に把握していませんでした。

新しい車を購入後、自身のスタイルに合わせたカスタマイズを試みたところ、契約違反となることが発覚し、結果として契約終了時にペナルティを支払うことになったそうです。

彼は、こんなことなら月々の支払いの安さに惹かれて残クレでなんか買わなければよかったと後悔しているといいます。

車の残価よりリセールが高くて損をした

次は、車の残価よりリセールが高くて損をしたという失敗談です。

人気車種の予期せぬ市場価値上昇

静岡に住む夫婦は、高い人気を誇る車種を残クレで購入しました。

契約終了時に彼らは返却を選択したものの、後にその車種が中古市場で非常に高い評価を受けていることを知りました。

返却時の残価設定が市場価格を大きく下回っており、買い取って売却していればより高い価格で売れた可能性があることを知り、大きな損失を感じたそうですた。

リセールが高い時期に売れなかった

東京在住の男性は、アルファードを残クレの5年契約で購入しました。

彼はアルファードリセールが高いことを知っていたので、契約終了後は買い取って売却することを考えていました。

買い取った金額より高く売れたのですが、リセールは思ったほど高くはありませんでした。

アルファードが高値で売れるマレーシアには新車登録後5年までの車しか輸出できないらしく、5年超過した車はリセールが大幅に下がるのだそうです。

残クレの失敗談のようにならないためには?

ここでは、前述の残クレの失敗談を念頭に、そのようにならないためにはどうすればいいかを説明していきましょう。

残クレの仕組みを理解する

まず、残クレの仕組みを理解するということです。

残クレ（残価設定型クレジット）を利用する際、車の購入価格の一部を後で支払うことで、月々の返済額を抑えることができます。

しかし、この制度には多くの制約と注意点があり、それらを十分に理解していないと予期しない費用が発生することもあり、後悔する場合もあるのです。

金利がかかる残価部分

残クレでは、車両価格のうち残価部分にも金利が発生します。

つまり、利用者は車両全体の価格に対して金利を支払うことになるため、一見安い月々の返済でも、総支払額では高くつくのです。

高い金利

残クレの金利は銀行系のカーローンよりも高い場合が多いものです。

ディーラーローンよりは安いのですが、比較的高金利で、利用者は低い月々の支払いの代わりに、高めの金利負担を受け入れることになります。

走行距離の制限

残クレ契約には通常、走行距離の制限が設けられています。

制限を超えた場合、超過料金が発生するため、日常的に長距離を運転する方は特に注意が必要です。

例えばトヨタは1キロにつき5円ということですから、1万キロ超過で5万円の超過料金で、失敗談にあった数十万円も十分あり得るのです。

超過料金ですめばいいほうで、走行制限を大幅に超えた場合は契約終了の返却を拒否されることもあり得ます。

カスタムの制限

残クレで購入した車は、カスタマイズに制限がある場合が多いものです。

契約上、車の改造が禁止されているか、事前に許可が必要な場合がほとんどです。

契約終了後ペナルティが発生するか、場合によっては返却を拒否される場合もあり得ます。

残価の低下による追加費用

返却時に車内が汚れていたり、喫煙の痕跡があったりすると、残価が低下し追加の費用が請求されることがあります。

また、車の状態が悪いと返却を拒否されることもあります。

過走行や事故による返却拒否

過走行や事故により車が原状回復不可能な場合、返却が拒否され、残価分を全額支払うことを求められることがあります。

解約手数料

契約途中で残クレを解約する場合、高額な解約手数料がかかるのが普通です。

返済不能になった場合の対応

万が一、経済的な理由で返済が困難になった場合、車を手放す以外にローンを再構築する選択肢が必要になることがあります。

このような状況を避けるためにも、契約前には将来の返済計画をしっかりと立てることが重要です。

返済時の財政計画をしっかり立てる

次は、返済時の財政計画をしっかり立てるということです。

残クレの利用を検討する際、月々の支払いは手頃に感じられるかもしれませんが、長期的な視点で財政計画を立てることが重要です。

残クレの契約を考えるときは、単に月々の支払い能力だけでなく、将来的な収入の変動や予期しない出費に対応できる計画も必要なのです。

維持費を高めに見積もる

車の維持には、ガソリン代、メンテナンス費用、税金、保険料などが含まれます。

これらの維持費は予想以上に膨らむことがあるため、返済時の計画にはこれらを高めに見積もることが賢明です。

急な出費に対応できる貯蓄の確保

車の修理費や事故による自己負担、あるいは収入の減、必要な費用の増高など、予期せぬ出費が発生する可能性もあります。

そのため、これらの状況に対応できるだけのある程度の貯蓄を用意しておくことが望ましいのです。

収入の変動に対応する計画

会社の経営状況、境遇、健康状況の変化により収入が減少することも考えられます。

したがって、収入が予想よりも低下した場合でも支払いを続けられるよう、返済計画には余裕を持たせることが大切です。

支出の増加への準備

家族構成の変化や子供の教育費など、時間の経過とともに支出は増加する傾向にあります。

将来的に支出が増えることを見越して、それに耐えられるだけの返済計画を立てることが必要です。

車両保険には必ず入る

次に、車両保険には必ず入ることです。

残クレで買った車は残価割れしないのが大前提で、事故で車が傷んだら市場価格は著しく下がります。

自分の車なら多少の傷は放っておいても構いませんが、残クレの契約をしていると必ず返却の時期を迎えます。

そのときにはきれいな状態に修理しておく必要がありますが、大きな損傷であれば修理費もかさみますし、全損だと目も当てられません。

このため、契約時に車両保険の加入を強く勧められますし、勧められなくとも入っておくべきなのです。

走行距離が長かったりカスタムがしたかったら残クレは選ばない

次は、走行距離が長かったりカスタムがしたかったら残クレは選ばないことです。

残クレは一見すると経済的に魅力的な購入方法かもしれませんが、日常的に長距離を運転する場合や車を自分好みにカスタマイズしたい場合は適していません。

その理由として、走行距離やカスタマイズなどいくつかの制限が設けられているのです。

過走行やカスタムはペナルティ、場合によったら返却拒否を受ける場合もあります。

そんなリスクがあるなら、最初から残クレなんか使わないことです。

リセール次第で残クレを解約して売却する

次は、リセール次第で残クレを解約して売却することです。

残クレで車を購入する際には、その車の将来的なリセール価値も重要な考慮事項です。

特にランドクルーザーやアルファードのような超人気車種の場合、市場におけるリセール価値が契約時の残価を上回ることが多々あります。

このような場合、途中で解約して車を売却することが経済的に有利になることがあるのです。

契約解約とリセールのポイント

残クレ契約を解約する際には、多少の解約手数料が発生することがあります・

しかし、その手数料を支払ったとしても市場価値が高い車を売却することで、解約手数料以上の利益が見込めることがあります。

そのため、残クレ契約時には解約条件をしっかりと確認するとともに、市場価値が残価を上回る可能性が高い車種を選ぶことが賢明です。

国際市場などでの機会損失を避ける

例えば、アルファードはマレーシアなどの海外市場でも高い人気を誇っており、マレーシアでは新車登録後5年までの車両のみが輸入可能という制限があります。

このような場合、5年契約の残クレで契約満期を待ってしまうと、マレーシアでの需要に支えられた高いリセールという絶好の機会を失ってしまいます。

契約満期を待たず市場価値が高いうちに車を売却し、新たな車への乗り換え資金として活用することが賢明なのです。

経済的な判断が求められる

残クレで車を購入する際は、契約の柔軟性と市場の動向を常に監視し、経済的に最も有利な選択をすることが重要です。

解約可能な時期、解約時の手数料、リセール価値など、複数の要因をバランスよく考慮し、個々の状況に応じた最適な決断を下す必要があるのです。

総括：残クレの失敗談から学ぶ甘い話に騙されない方法

この記事でお伝えしたポイントを箇条書きでまとめました。