フリードスパイクは初代フリードの2列シート版、現行フリード+が2列シート・5人乗り仕様で、後継車ということになります。
この記事では、フリードスパイクの「ダメ」な点とともに、「最強」と言われるその理由にも掘り下げてみます。
燃費や価格、乗り心地といった気になる欠点から、圧倒的な積載能力や車中泊における優位性まで、フリードスパイクの全貌をバランス良くお伝えします。
- フリードスパイクがダメだといわれる欠点
- フリードスパイクの燃費とコストの問題
- フリードスパイクの乗り心地と内装の質
- 積載能力の利点
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フリードスパイクがダメってどんな車?
まず、フリードスパイクとはどんな車なのかです。
以下の3つのポイントから考えてみましょう。
- フリードをベースに2列シート5人乗りとして誕生
- 荷室の使い勝手を追求
- フリードとはキャラクターを明確に差別化
フリードをベースに2列シート5人乗りとして誕生
最初のポイントは、フリードをベースに2列シート5人乗りとして誕生したということです。
フリードが誕生したのは2008年5月でしたが、フリードスパイクが誕生したのは2年2か月後の2010年7月でした。
フリードには誕生直後からフレックスという5人乗り仕様があったのですが、2010年11月のマイナーチェンジでもランナップに加わっていました。
このフレックス、2011年10月のマイナーチェンジで廃止されたのですが、これまでの11か月はフリードスパイクとフリードフレックスという2つの5人乗りが併売されていたのです。
荷室の使い勝手を追求
2つ目のポイントは、フリードスパイクは荷室の使い勝手を追求した車で、フリードフレックスとは性格が異なっていたということです。
決定的に違うのが2列目シートの畳み方です。
フリードスパイク | フリードフレックス |
引用元:https://www.honda.co.jp/
フリードスパイクはダイブダウン式、フリードフレックスは折りたたんで前に倒す方式で、荷室長が決定的に違います。
フリードスパイク | フリードフレックス |
引用元:https://www.honda.co.jp/
フリードフレックスは1,445mmしかないのに、フリードスパイクの荷室長は2,015mmもあるのです。
この方式は荷室高が低くなるのがネックですが、反転フロアボードなるものを使って、自転車だって立てたまま積めるのだそうです。
引用元:https://www.honda.co.jp/
フリードフレックスは「荷室を広々使える5人乗り」が売りでしたが、2列目折り畳み時のVDA方式の荷室容量は示していません。
フル乗車時のVDA方式の荷室容量が715Lというのが売りなので、フリードスパイクとは思想が違うのです。
フリードとはキャラクターを明確に差別化
3つ目のポイントは、フリードとはキャラクターを明確に差別化しているということです。
後期型のフリードスパイクとフリードを比べてみましょう。
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フリードスパイク | フリード |
引用元:https://www.honda.co.jp/
ヘッドライト、バンパー、フロントグリル、フォグランプベゼルなどは全く別設計で、ベースが同じというにはわかりますが、フリードとのキャラクターの違いは明確に打ち出しています。
まあ、フリードスパイクとフリードは一応のところ別車種なので当然なのかもしれません。
フリードスパイクのダメなところと最強なところはどこ?
では、問題のフリードスパイクのダメなところと最強なところはどこかです。
- フリードスパイクのダメなところは?
- フリードスパイクの最強なところは?
フリードスパイクのダメなところは?
まず、フリードスパイクのダメなところはどこなのでしょうか。
以下の6点が世にいうフリードスパイクのダメなところです。
- 燃費が悪い
- 車両重量が重くパワー不足
- 狭くて乗り心地が悪い
- 内装、装備がチープ
- 後方視界が悪い
- 高価
燃費が悪い
最初は、燃費が悪いということです。
フリードスパイクの燃費はフリードフレックスの燃費といいとこ勝負です。
問題は、ライバル車のシエンタには負けているのはいいにしても、「荷物をたくさん積める」というコンセプトで考えれば燃費が悪すぎなのです。
フリードスパイクの荷室容量はガソリン車1,184L、ハイブリッド車1,130Lです。
これに加えて2,013mmの荷室長が売りなのです。
ただ、時期はかなり後になりますがシエンタの5人乗りファンベースも同じようなサイズの荷室で、燃費ははるかに良かったのです。
また、自転車を積むならソリオの方が圧倒的に燃費は良かったですし、2mの荷室長ならカローラフィールダーを選べば、燃費は圧倒的に良かったのです。
車両重量が重くパワー不足
次は、車両重量が重くパワー不足ということです。
フリードスパイクは2WDで1.3トン前後、4WDで1.3トン後半の重さです。
これはシエンタでもあまり変わりませんが、この重さのミニバンに1.5Lのエンジンは厳しいでしょう。
また、この車両重量の重さが燃費の悪化を招いているのは間違いありません。
狭くて乗り心地が悪い
次は狭くて乗り心地が悪いことです。
フリードスパイクの場合は5人乗りなので後部座席の狭さは3列シートほどではありませんが狭いのは確かです。
また、後部座席を少しでも広く見せようとして、1列目の足元が狭くなっていて、これを目いっぱい下げると後部座席の足元が狭くなってしまいます。
乗り心地については、「フリードは酔うは本当?後部座席の乗り心地が悪い声もシエンタなどライバル車と較べても?」に書いたようにフリードと同じ欠点を持っています。
要するに足回りが硬いので、走行性能はいいのですが、路面の衝撃を拾いやすく、収束にも時間がかかります。
ふわふわの乗り心地が好きな方には不満なはずです。
内装、装備がチープ
次は、内装、装備がチープということで、これはフリードでも言われていることです。
ライバルのシエンタにはかないませんし、兄貴分のステップワゴンより明らかに割落としの装備です。
前期型においはフリードには設定さているドアミラーウインカーがすべてのグレードで装備されず、オプションでも装着不可だったのです。
後方視界が悪い
次に、後方視界が悪いことです。
これは、画像で説明するのが早いでしょう。
フリードスパイク | フリード |
引用元:https://www.honda.co.jp/
わかりますか。
フリードスパイクにはフリードにあったリアクオーターウインドウはないのです。
ミニバンは側面後方の視界の悪さが弱点なのにこれはあんまりですよね。
高価
最後に、かなり高価だったことです。
2011年当時のシエンタの価格は1,575,000円から1,973,500円でした。
この時期のフリードスパイク価格は1,698,000円から2,299,000円で、エアロ仕様のGエアロを除いても上は2,049,000円でした。
フリードの方がシエンタより高いのは今もそうですが、5人乗りが7人乗りシエンタより高いのは納得できませんよね、
フリードスパイクの最強なところは?
では、フリードスパイクの最強なところはどこなのでしょうか。
おそらく、次の2点ではないかと思われます。
- 圧倒的な積載量
- 車中泊で最強
圧倒的な積載量
まず、圧倒的な積載量です。
フリードの場合、2列目を畳んだ時の積載量が自慢なのですから、それで比較してみましょう。
区分 | フリードスパイク | シエンタ(10系) | カローラフィールダー | プロボックス(現行) |
---|---|---|---|---|
荷室容量(VDA方式) | 1,184L
(1,130L) |
1,071L | 872L | 1,109or1,050L
(1,089or1,033L) |
注:( )書きはハイブリッド車
ご覧いただければわかりますが、フリードスパイクの積載量は圧倒的で、ライトバンの雄プロボックスを凌駕します。
シエンタもかなり上回り、積載量が多いため継続生産されているカローラフィールダーを大きく上回ります。
カローラフィールダーは後席格納時の荷室長が2,025mmもあるのですが、フリードスパイクは2,015mmとほぼ同等です。
私はフィールダーで本棚を積んですごいなと思った経験がありますが、フリードスパイクでも積めるわけです。
車中泊で最強
次に、車中泊で最強なところです。
これはフルフラットモードのすごさで、荷室がここまで完璧にフルフラットになる車はまずありません。
引用元:https://www.honda.co.jp/
普通の車だったら、背もたれの段差や隙間があって、段差解消マットや毛布でどうにかフラットにしてやっと車中泊が可能になるのです。
フリードスパイクなら、硬いパネルの上にマットを敷くだけで大丈夫なはずです。
スライドドアの装備
最後はスライドドアの装備です。
先ほどダメなところとして車両重量の重さを指摘しましたが、5人乗りで乗降性の問題がないならスライドドアは無駄な装備かもしれません。
しかし「荷物がたくさん積める」という観点なら話は別です。
開口部が広ければ大きい荷物を積めますし、スライドドアなら他の車の停まっている駐車場でも楽に荷物が積め、ドアが当たる心配もしなくてすむのです。
まとめ:フリードスパイクのダメな所と最強な所は?
この記事では、フリードスパイクを紹介したうえで、ダメなところと最強なところをチェックしてきました。
フリードスパイクの欠点の多くはフリード由来のもので、7人乗りをほぼそのまま5人乗り化したので、そんな欠点が際立っています。
ただ、座席の収納システムは秀逸で、荷室の積載容量はかなりのものですし、完璧なフルフラットは車中泊仕様としては完璧です。
しかし、荷物をたくさん運んだり車中泊をしたりしない人にとってはダメなところが目立つので、使い方を考えて購入すべき車なのでしょうね。
最後にこの記事でお伝えした内容のポイントを簡単にまとめました。
- 燃費が悪い
- 重くパワー不足
- 乗り心地が悪い
- 内装がチープ
- 後方視界が悪い
- 高価
- 積載量が多い
- 車中泊に適している
- スライドドア装備
フリードを限界値引きから更に安く購入する方法!
フリードを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
フリードも安全装備の充実等によりハイブリッドの最上級グレードの車両本体価格が約300万円オーバーと高額になっています。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、現実は排気量の小さな小型車の値引きは各メーカーともに大きくありません。薄利多売で利益を出す戦略だからですね。
だからといって、諦める必要はありません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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