エクストレイルはSUVということもあり、4WDの比率が9割ともいいます。
ただ、いろんな事情で2WDを選ぶ方もおられるのですが、後悔はしたくありませんよね。
ここでは、まず、エクストレイルの2WDと4WDの仕組みを説明したうえで、買って後悔するのか、それとも十分なのかをチェックします。
また、2WDと4WDとどっちがいいかも考えてみましょう。
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詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
エクストレイルの2WDと4WDの仕組み
まず、エクストレイルの2WDと4WDの仕組みですが、先代(T32系)と新型(T33系)それぞれについて説明しておきます。
- エクストレイルT32の2WDと4WDの仕組み
- エクストレイルT33の2WDと4WDの仕組み
エクストレイルT32の2WDと4WDの仕組み
エクストレイルT32にはガソリン車とハイブリッド車がありますが、2WDと4WDの仕組みは基本的には同じです。
エクストレイルT32のハイブリッドは1モーター2クラッチのパラレルハイブリッドで、e-POWERのシリーズハイブリッドとは全く違います。
引用元:https://history.nissan.co.jp/X-TRAIL/T32/1312/performance.html
発進、ストップ&ゴーの多い街中ではモーター走行で、高速域や坂道などアクセルを踏み込む局面ではエンジンとモーターを組み合わせて走ります。
引用元:https://history.nissan.co.jp/X-TRAIL/T32/1312/performance.html
トヨタのハイブリッドシステムに比べるとモーター走行部分が多いのですが、モーター走行オンリーのe-POWERとは全く違います。
4WDの場合は、このエンジン&モーター出力(ガソリン車の場合はエンジン出力)をドライブシャフトで後輪に伝えるわけです。
引用元:https://history.nissan.co.jp/X-TRAIL/T31/1312/performance_4x4.html
4WDモードスイッチで悪路走破性の高いLOCK、2WDと4WDを自動的に切り替えるAUTO、そして2WDのモードに切り替えます。
AUTOモードなら各種センサーのデータから滑りを感知し、直ちに2WDから4WDに切り替わるのです。
引用元:https://history.nissan.co.jp/X-TRAIL/T32/1312/performance.html
加えて、ヨーモーメントコントロールで、舵角センサー、車両の旋回情報などからドライバーが思い描くライン通り走れるように前後トルク配分してくれるのです。
引用元:https://history.nissan.co.jp/X-TRAIL/T32/1312/performance.html
また、これは2WD車もですが、車体の上下の動きを予測し、駆動力とブレーキを制御するシステムやコーナーやブレーキ時に自動でエンジンブレーキをかけるシステムも付いています。
山道やなどで、ハンドル、アクセル、ブレーキ操作に基づく走行状況に応じ、4輪のブレーキを制御して、安心感の高いコーナリングを可能にするコーナリングスタビリティアシストも付いています。
このため、2WDでもある程度の雪道等の走行性能は確保されています。
エクストレイルT33の2WDと4WDの仕組み
エクストレイルのハイブリッドシステムはe-POWERです。
エンジンは発電専用で走行はすべてモーターで、モーターの最高出力は204PS(150kW)、33.7kgm(330Nm)ですから、41PS(30kW)、16.3kgm(160Nm)のT32系とは比較になりません。
エクストレイルT33の4WDを日産は「e-4ORCE」と呼んでいますが、ざっくり言うと、後輪駆動用のモーターを付け加えているのです。
このためT32系のようなドライブシャフトはありません。
後輪用に最高出力136PS(100kW)、最大トルク19.9kgm(195Nm)の強力なモーターを搭載していますから前輪:後輪=50:50のトルク配分も問題なく実現できるのです。
e-4ORCEはノートなどに搭載されているe-POWER 4WDを進化させたシステムなのですが、性能はずいぶん違います。
後輪も専用モーターで駆動するとところは同じですが、e-4ORCEは車両全体を統合制御しているようです。
このため、制御規模がe-POWER 4WDの約1.5倍となり、レスポンスと制御がより精密になり、雪道など滑りやすい路面でも安定走行を実現したというのです。
エクストレイルT33の場合は、T32系のように駆動モードをLOCK、AUTO、2WDに切り替える仕組みではありません。
かわりに、「OFF-ROAD」「SNOW」「AUTO」「ECO」「SPORT」のドライブモードで切り替えるようになっています。
このスイッチでアクセル、ブレーキに加え4WDを含めた走行制御をしてくれるのです。
曲がりやすいように駆動力とブレーキを統合制御してくれますし、滑りやすい路面での駆動力制御もしてくれるのです。
エクストレイルの2WDは買って後悔する?それとも十分?
では、エクストレイルの2WDは買って後悔するのでしょうか、それとも十分なのでしょうか。
- 2WDでも除雪した雪道なら問題なく走れる
- スタックするような道なら2WDでは後悔するかも
- リセールでは大差ない
- エンブレムで4WDでないことがわかる
2WDでも除雪した雪道なら問題なく走れる
エクストレイルは2WDでもABS、EBD(電子制御制動力配分システム)、インテリジェントトレースコントロール(コーナリング安定性向上システム)、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)等は付いています。
このため、除雪した普通の雪道なら2WDでも問題なく走れるのです。
もちろん、e-4ORCEのように曲がりやすいように駆動力に加え内輪ブレーキを統合制御するなんて芸当はできませんが、無理をしなければ雪道でも安全運転ができるのです。
スキーやスノボに行かれた方ならわかると思いますが、車の速度はその道を走っている最も遅い車が決めますから、e-4ORCEの制御が必要な速度でなんか走ることはないのです。
また、最低地上高は2WDが200㎜、4WDが185㎜ですから、特に4WDの場合、走行性能があっても積雪がありすぎると、そもそも走れないのです。
スタックするような道なら2WDでは後悔するかも
しかし、良くスタックが発生するような地域に住んでいるなら話は別です。
e-4ORCEはドライブシャフトのディファレンシャルギアもありませんから、いわゆるデフロックはできません。
なぜデフロックが必要かというと、ディファレンシャルギアをフリーにしていると空転している車輪に駆動力のすべてが消費されるからです。
ただ、e-4ORCEは前後の駆動力が分離していて、センターデフが無いようなものなので、前後どちらかが空転しても、もう一方は駆動力を発揮できるのです。
さらにブレーキを統合制御していて、左右どちらかの車輪がスリップすると、その車輪のブレーキをかけてスリップを止め、反対側の車輪に駆動力が伝わる仕組みを持っています。
このため、2WDではスタック脱出は無理ですが、e-4ORCEなら大丈夫なのです。
リセールでは大差ない
エクストレイルはSUVで4WDの販売比率も高いので2WDのリセールは悪いに違いない、そう思って4WDを買われる方も多いようです。
ただ、リセールを見ていると、一部に4WDの方が高いものもありはしますが、おしなべてみるとはっきりした価格差は無いようです。
こうしてみると、売却する段になって4WDより安いと後悔することはないのかもしれません。
エンブレムで4WDでないことがわかる
エクストレイルT33の場合は4WDは「e-4ORCE」というエンブレムがリアナンバープレートの左に輝いています。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail/
4WDに乗られている方は買ってしばらくすると何の感動もなくなるでしょうが、2WDユーザーの方は違います。
あのエンブレムが付いていないだけのことで2WDを選んだことを後悔する場合もあるのです。
エクストレイルT32の場合もリアナンバープレートの左に「4×4i」のエンブレムが付いています。
これも2WDを選んでいたらうらやましく見えるのかもしれません。
2WDと4WDとどっちがいい
では、エクストレイルの2WDと4WD、買うならどっちがいいのでしょうか。
- オフローダーとして使うなら迷わず4WD
- スタックするような雪道を走るなら4WD
- 経済性なら2WD
- お金に余裕があるなら4WD
オフローダーとして使うなら迷わず4WD
SUVをオフロードで走らせるなら4WDの性能も動力性能も必要なのですが、それなら4WDを選ばない手はありません。
もちろんエクストレイルは本格オフローダーではありませんから、フレームにしてもサスペンションにしても厳しいオフロードにはそこまで向いていません。
オフロードを走るには高性能の4WDシステムに加え高い動力性能が必要ですが、e-4ORCEはそれを備えているのです。
e-4ORCEの4WD性能はなかなかのものですし、システム総合出力は4WDでも2WDでも変わりませんが、VC-TURBOのおかげで、204PS(150kW)の圧倒的な高出力です。
エクストレイルT32の場合はこれだけの動力性能はありませんが、4WD性能には不足はありません。
スタックするような雪道を走るなら4WD
雪道などでスタックした場合でも4WDであれば脱出できる可能性は高いといえます。
実際にスタックした場合には、e-4ORCEについては前述のとおりですが、エクストレイルT32にも「LOCK」スイッチがありますから直結4輪駆動になります。
これがあれば、1輪だけ空転して他の車輪に駆動力が伝わらないなんてことはなくなるのです。
経済性なら2WD
まず4WDに比べれば2WDは安価です。
エクストレイルT33でもe-4ORCEは2WDより25~30万円も高価です。
エクストレイルT32ではもう少し価格差が小さいのですが、それでも4WDは高価です。
しかも、WLTCモード燃費は2WDが19.7km/Lに対し4WDは18.4km/Lです。
実燃費を2WDが15km/L、4WDが16km/L、月1,000キロ走行とすると、年間でざっくり1万円程度のガソリン代の差になってしまいます。
オフロードは走らないし雪道もほとんど走らないなら、敢えて4WDにする必要はないでしょう。
お金に余裕があるなら4WD
ただ、お金に余裕があるなら4WDをおすすめします。
2WDでも安全性には問題はありませんが、e-4ORCEは滑りやすい路面では勝手に4WDに切り替わってくれますし、コーナリング時のアシストもなかなかです。
走行安全性を気が付かないうちに支えてくれるなら25万円や30万円高くても買う価値はあります。
年間1万円高いガソリン代だって保険と思えば安いものです。
4WDだからといってプレミアムは付きませんが、売却時は購入時の価格差くらいはプラスアルファを期待できるのではないでしょうか。
まとめ
エクストレイルの場合、スタイリングが好きで、オフロードには出掛けず、雪道も走らないなら2WDの選択は間違っていないと思います。
ただ、e-4ORCEについてはe-POWER 4WDより割高ですが、性能面や燃費の良さを考えれば買う価値はあると思われます。
オフロード性能やスタック脱出能力だけでなく、通常走行時の安全性能の向上も期待できるからです。
惜しむらくは2WDとの価格差で、20万円を切ってくれたらと思うのは私だけでしょうか。
エクストレイルを限界値引きから更に安く購入する方法!
エクストレイルを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
エクストレイルもフルモデルチェンジを果たし、最上級グレードの車両本体価格が約503万円とかなりの高額になっています。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、人気車の値引きやモデルチェンジ直後は各メーカーともに大きくありません。値引かなくても売れますからね。
だからといって、諦める必要はありません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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