シエンタの購入を検討している方にとって、3列目シートの安全性と快適性は重要なポイントです。
シエンタはコンパクトカーに無理やり3列のシートを詰め込んだような車ですからね。
この記事では、「シエンタの三列目が狭い」と「シエンタの衝突安全性」に関する情報を詳しく解説します。
シエンタの三列目シートは、特に後部座席のクラッシャブルゾーンが少ないため、衝突時の安全性に懸念があります。
また、スペースが狭いため、長時間の乗車には不向きという評価も多く見受けられます。
シエンタを購入するうえでは重要な問題なので、しっかりチェックしておきましょう。
- シエンタの三列目シートの衝突安全性に関する懸念
- NASVAの自動車アセスメントでのシエンタの評価
- シエンタの三列目シートは衝突安全性の面で危険か
- シエンタの三列目シートは本当に狭いのか
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詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
シエンタの三列目は危険?
最初にシエンタの三列目は危険かどうかをチェックしていきましょう。
- なぜシエンタの三列目は危険と言われる?
- NASVAの自動車アセスメント(衝突安全性能)
- シエンタの三列目は危険なの、安全なの?
なぜシエンタの三列目は危険と言われる?
まず、なぜシエンタの三列目は危険と言われるかです。
それは、この画像をご覧いただければわかるはずです。
引用元:https://toyota.jp/sienta/ft/usability/?padid=from_sienta_top_navi-menu_ft-usability
三列目シートのヘッドレストのすぐ後ろにはテールゲートのガラスが迫っています。
また、三列目シートの後ろにはほとんどクラッシャブルゾーンが無いのです。
引用元:https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/sienta/sienta_main_202209.pdf
ミニバンはこういう傾向がありますし、コンパクトカーや軽自動車は同じような気もしますが、やはり心配になります。
NASVAの自動車アセスメント(衝突安全性能)
次に、NASVAの自動車アセスメント(衝突安全性能)を見てみましょう。
NASVA(独立行政法人 自動車事故対策機構)では自動車アセスメントを行っており、衝突安全性能についても評価しています。
その結果は以下のようなものです。
区分 | シエンタ(通常モデル) |
---|---|
フルラップ前面衝突(運転席) | レベル 5/5 |
フルラップ前面衝突(助手席) | レベル 5/5 |
オフセット前面衝突(運転席) | レベル 5/5 |
オフセット前面衝突(後席) | レベル 4/5 |
側面衝突(運転席) | レベル 5/5 |
後面衝突頚部保護 (運転席) | レベル 5/5 |
後面衝突頚部保護 (助手席) | レベル 5/5 |
歩行者保護 (頭部) | レベル 4/5 |
歩行者保護 (脚部) | レベル 4/5 |
シートベルト着用警報 | レベル 4/5 |
総合 | 86.33点/100点 |
2015年の先代(170系)の結果よりは改善してA評価になっています。
ただ、この調査では後面衝突については運転席、助手席の頸部保護だけです。
現時点において三列目シート乗車時の安全性を評価する絶対的な指標は無いのです。
3列シートで安全性を確保した車もある
次は、3列シートで安全性を確保した車もあるという事実です。
例えばマツダのCX-8のは「80km/h 70%オフセット追突時において三列目までしっかり生存空間を守る』というマツダ独自の評価基準をクリア」と宣言しています。
引用元:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/
しかし、これはCX-8が5m近い全長を有していて、こういう構造をとるだけの余裕があるからできることでしょう。
高級SUVなのでコストがかけられるという事情もあるものと思われます。
ボルボのXC-90なんかは5m近い全長がありながら三列目シートは極めて狭く、大人の男性が乗れる大きさではありません。
そのかわり、クラッシャブルゾーンをしっかり取っていて、安全性は二列と変わらないのだそうです。
クラッシャブルゾーンがとても小さい軽自動車の二列目シート、あるいはミニバン、SUVの三列目シートの衝突安全性の問題に警鐘を鳴らす向きも見受けられます。
実際のところはわかりませんが、シエンタの場合はかなり厳しいことは容易に想像できます。
シエンタの三列目は危険?安全?
次は、シエンタの三列目は危険なのか、安全なのかです。
客観的な評価データはありませんが、いくつかの視点で見ていきましょう。
スペースが狭く十分なクラッシャブルゾーンがない
シエンタの三列目シートは、まずその狭さが大きなネックです。
逃げるところなんかないからです。
クラッシャブルゾーンと言えるのは後部座席とリアゲートまでの間で、一番長い部分で40cmしかありません。
後頭部の後ろにはヘッドレストがあり、少しは衝撃を受け止めてくれそうですが、リアガラスからの距離はもっと短いのです。
緊急時の脱出も難しい
三列目は狭い空間なので、事故が生じたときには脱出が困難になる可能性もあります。
特に体格のいい成人男性であれば簡単には緊急脱出できないと考えた方がいいでしょう。
SRSカーテンシールドエアバッグはオプション
三列目シートで側方衝突の被害を軽減してくれるのがSRSカーテンシールドエアバッグです。
三列目シートに乗った人の頭部側面も保護してくれるので、側面衝突時の安全確保には有効です。
引用元:https://toyota.jp/sienta/
問題はこのSRSカーテンシールドエアバッグはオプションだということです。
サイドエアバッグとセットで税込み48,600円とそう高くはないのですが、注文時に気づかない人が多いのかもしれません。
三列目シートは座面も背もたれも頼りない
三列目シートはダイブイン格納するので座面も背もたれも恐ろしく薄く、これは安全性に不安を感じさせる要因です。
引用元:https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/sienta/sienta_main_202209.pdf
シートは衝突時、追突時だけでなく、路面の衝撃などいろんなことから体を守ってくれます。
しかし、これでは心配になりますよね。
三列目シートにはチャイルドシートが設置できない
現行シエンタ(10系)は三列目シートにはチャイルドシートが設置できません。
「シエンタの3列目!ISOFIXチャイルドシート設置は可能?」にも書いていますが、チャイルドシートの取り付けに適していないシートなのです。
これはマニュアルに明記してあるのですが、ISOFIX対応の有無はともかく、シートベルトでの装着も不可なミニバンは多分他にはありません。
シエンタでも先代(170系)までは装着可能だったのです。
装着できなということは、他のシートに比べて安全性の面で問題があると考えるしかないのです。
危険?安全?
シエンタの座席の安全性を一列目から三列目までで見ていくと、一列目が最も安全性が高いようです。
二列目の場合、NASVAの自動車アセスメント(衝突安全性能)では、オフセット前面衝突(後席)の数値が少しだけ悪いからです。
ただ、詳細な数値には大きな差はありませんので、一列目と二列目の安全性に大きな違いはないと考えていいでしょう。
三列目については、国産車の場合はどの車でも安全性は劣るのは言うまでもありません。
その中でも、シエンタの場合は三列目座席からテールゲートまでの距離が短く、クラッシャブルゾーンと思われる部分の大きさも小さいことは間違いありません。
この部分の大きさ=安全性の高さではありませんが、2Lクラスのミニバンと比べて三列目の安全性が劣るのは疑いようがないものと思われます。
衝突安全性に問題がある?
次に、衝突安全性に問題があるかです。
前方からの衝突に関しては、本来的には三列目は有利です。
しかし、既述のように、オフセット前面衝突では運転席より二列目の方がダメージが大きいという結果が出ています。
これは割と一般的な傾向で、一列目のように、体の移動を遮るインパネもなければエアバッグもないからです。
シエンタの場合は特に3列目シートがチープですから、前面衝突の安全性は問題がないとまでは言えないのです。
後面衝突に関しては、クラッシャブルゾーンの狭さから、三列目シートの安全性に大きな懸念があることは言うまでもありません。
シエンタの三列目は危険なだけでなく狭い?
では、シエンタの三列目は危険なだけでなく狭いというのは本当でしょうか。
- シエンタの三列目は狭いのか口コミでチェック
- シエンタの三列目の狭さはどんなもの?
シエンタの三列目は狭いのか口コミでチェック
まず、シエンタの三列目は狭いのかを口コミでチェックしていきましょう。
シエンタの三列目は狭いという口コミ
シエンタの三列目は狭いという口コミの内容はこんなものです。
- シエンタの3列目シートは長距離移動では窮屈に感じ、身長170cm以上の大人だと、足元が狭くて、膝が前のシートに当たる
- 狭いだけでなく、シートのクッション性も悪く長時間の移動では相乗効果となってとても疲れる
- 2列目シートを一番前にしても3列目は狭く、あくまでも3列目は補助シートと思った方がいい
- 3列目シートは非常用と割り切るべきで、快適性を求めるならノア’&ヴォクシーのような上位モデルにすべき
- フリードと比較してもシエンタの3列目は狭い
- 3列目シートは短時間の移動は我慢できるが、狭くて長距離には不向き
- 3列目シートは狭いうえに安定性に欠けるため、長時間の使用には不向き
- 3列目シートが全体的に窮屈で、フリードと比べると雲泥の差
- 3列目シートは狭い、クッションが悪い、エアコンが利かないの三重苦
- 荷室が狭いので、結局3列目に荷物を置くことになり、ますます狭く感じる
大人の男性の場合、ヘッドクリアランスよりも足元が問題のようですね。
シエンタの三列目は狭くないという口コミ
シエンタの三列目は狭くないという口コミもみていきましょう。
- 3列目シートの着座姿勢が先代より改善され、短時間の乗車や子供が座るには狭さも感じない
- シエンタの3列目は窓が大きく、天井も高くて解放感があって、狭さを感じない
- 3列目シートは短時間の利用や非常用として割り切れば気にならない
- 子供が3列目に座るぶんには快適に過ごせる
- 3列目シートにもリクライニング機能が備わっているので快適で、狭さが気にならない
- 近所のファミレスなど短時間の移動なら3列目シートで十分
- 3列目シートへの乗り降りが良く設計されていて、体を変に曲げる必要がない
- 3列目シートの着座姿勢が子供にはぴったりで広さも余裕
- 窓が大きくて天井も高いので、3列目は閉塞感がなく開放的な空間
狭くないという口コミも、「短時間の移動ならとか」、「子供が乗るぶんには」というものが多いですね。
また、窓の広さ、天井の高さ、リクライニングなど、多分に開放感、ゆったり感でられている面もあるようです。
シエンタの三列目の狭さはどんなもの?
次に、シエンタの三列目の狭さはどんなものかです。
常用するには狭いが、高い座面と室内高の高さが救い
シエンタの三列目は常用するのではなく、たまに短い時間使う分には問題ありません。
座面が高いので、狭いなりに足の持っていき場にはそれほど困りませんし、ヘッドクリアランスもそこそこあるからです。
しかし、平均身長以上の大人の男性だったら、ロングツーリングは耐えられないと思います。
後述のように足元の狭さが問題なのです。
足元の狭さは解消されていない
新型シエンタ(10系)では前後カップルディスタンスは80mm伸びてクラス最大の1,000mmになったということです。
カップルディスタンスというのは1列目と2列目の頭の位置の間隔ですが、クラス最大ということはフリードと同等かそれ以上ということです。
ただ、気を付けないといけないのは、こんなことをすると、三列目の足元は足が置けなくなってしまいます。
冒頭の画像をご覧いただくといいのですが、二列目シートを目いっぱい下げているので三列目の足元には隙間がありません。
新型になっても一列目から三列目までの間隔は変わりませんから、狭いリソースを二列目と三列目で分け合うことになり、基本的にどちらも狭いのです。
そして、足元が狭く背もたれの裏側に膝が当たるのは大きなストレスで、必要以上に狭く、窮屈に感じるのです。
小さい荷室容量が居住スペースを圧迫
新型シエンタ(10系)で3列目を使った時の荷室容量はVDA方式で157Lです。
VDA(ドイツ自動車工業会 Verband der Automobil industrie)が定めるトランク容量測定方法で、200×100×50mm(1L)の箱が入る数で容量を示す
先代が152Lでしたから増えてはいますがノアが281Lであることを考えれば実に貧弱な積載量です。
となると、荷室に載らないものが居住空間にあふれてくることも多く、これがそれでなくても狭い三列目の空間を圧迫するのです。
座面の広さはフリードに大きく劣る
シエンタの三列目シートの座面幅×座面奥行きは、455×410mmです。
一応座面幅は1人分400mmあればいいようですが、フリードの場合、先代でも525mmありました。
これは2列目の555mmとあまり変わらない数字で、70mmの差は体感上は大きいと思いますよ
三列目への乗降性は良好
シエンタの二列目シートはタンブル機構付きですから、完全に前に折りたためます。
このため、三列目への乗り降りは実にスムーズです。
引用元:https://toyota.jp/sienta/ft/usability/?padid=from_sienta_top_navi-menu_ft-usability
ただ、タンブルですから完全にたたむ必要があり、チャイルドシートがついたりしていたら機能しません。
三列目へのウオークスルーは不可
シエンタの二列目と一列目はウオークスルー可能ですが、三列目へのウオークスルーは不可です。
引用元:https://toyota.jp/sienta/ft/usability/?padid=from_sienta_top_navi-menu_ft-usability
フリードは7人乗りのキャプテンシートなのでウオークスルーは可能ですが6人乗り。
どちらを取るかですね。
チャイルドシートを2つ付けたら三列目は使えない
シエンタの場合、チャイルドシートを設置する場所は3か所しかありません。
引用元:https://manual.toyota.jp/sienta/
なぜ三列目に設置できないかは後述しますが、ISOFIX金具があるのは二列目の窓側席だけで、助手席は後ろ向きにチャイルドシートを装着することは不可です。
普通の方はこの二列目の左右席にチャイルドシートを付けるのですが、そうすると、3列目への乗降ができなくなります。
便利に見えた二列目シートのタンブル機構が禍いするわけです。
フリードの場合はキャプテンシートでウオークスルー可なのでこれを使って3列目への移動は可能なのですけどね。
まとめ:シエンタの三列目が危険?狭いし衝突安全性に問題ある?
この記事でお伝えした「シエンタの三列目が危険?狭いし衝突安全性に問題ある?」のポイントを簡単にまとめました。
- シエンタの三列目シートはクラッシャブルゾーンが少ないため衝突時の安全性に懸念がある
- NASVAの自動車アセスメントによると、後面衝突の評価はないため三列目の安全性が不明確
- 現行シエンタの三列目にはチャイルドシートを装着できないため、安全性に問題があると考えられる
- 三列目シートはスペースが狭く、長時間の乗車には不向き
- 足元スペースが狭いのが大きな問題
- 三列目シートは座面が薄く、クッション性が低いため快適性に欠ける
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シエンタを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
シエンタも安全装備の充実等によりハイブリッドの最上級グレードの車両本体価格が約300万円オーバーと高額になっています。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、現実は排気量の小さな小型車の値引きは各メーカーともに大きくありません。薄利多売で利益を出す戦略だからですね。
だからといって、諦める必要はありません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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