この記事は、「シエンタの3列目シートにチャイルドシートをISOFIXで取り付けることに関心がある方」向けの記事です。
具体的には、ISOFIXの基本的な概要、シエンタにおけるISOFIXの装備状況、及び関連する安全性や規制について詳しくお伝えします。
安全性を重視する親御さんにとって、この情報は車選びやチャイルドシートの取り付けに際して役立てば幸いです。
- ISOFIXとは何か
- シエンタのISOFIX対応状況
- シエンタ3列目シートへのチャイルドシート装着の安全性
- 日本のISOFIX装備義務化時期
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シエンタの3列目のチャイルドシートはISOFIXに対応してる?
ISOFIXについて簡単に触れた後で、シエンタの3列目のチャイルドシートはISOFIXに対応しているのか、対応していないとしたらなぜなのかをチェックしていきましょう。
- ISOFIXについて
- シエンタの3列目のチャイルドシートはISOFIXに対応している?
- シエンタの3列目のチャイルドシートがISOFIXに対応していない理由
ISOFIXについて
ISOFIX(アイソフィックス)というのはチャイルドシートを固定する国際標準規格でコネクターでチャイルドシートを固定するのが特徴です。
従来はチャイルドシートはシートベルトで固定していましたが、取り付けに時間がかかるうえ確実に固定されていない場合が多いという問題がありました。
ISOFIX対応のチャイルドシートは車載のISOFIXアンカーに簡単に固定できますし、正しく取り付けるのは難しくなく、正しく取り付ければ確実に固定できます。
日本では2012年7月以降に発売された全ての自動車には汎用のISOFIXアンカーの装着が義務付けられていますが、先行して装備されている場合が多かったようです。
シエンタの3列目のチャイルドシートはISOFIXに対応している?
まず、現行シエンタ(10系)の「シート位置別チャイルドシート適合性」です。
引用元:https://manual.toyota.jp/sienta/2207/cv/ja_JP/contents/vhch01se020402.php?kw=%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E5%8F%96%E3%82%8A%E4%BB%98%E3%81%91#ch01se0204020506
「1」はシートベルトで固定する前向きに取り付けるユニバーサルカテゴリーのチャイルドシートに適しているということで、ISOFIXではない従来タイプです。
「2」「3」はシートベルトで固定するタイプ、SOFIX チャイルドシートに適しており、トップテザーアンカレッジも装備されています。
また、ヨーロッパの国際経済委員会が制定したISOFIX対応のチャイルドシートの最新安全基準のi-Sizeチャイルドシートにも対応しています。
そして、「×」はISOFIX対応以前にチャイルドシートの取り付けに適していないシートなのです。
つまり、現行シエンタ(10系)の3列目シートはISOFIXに対応していませんし、チャイルドシート装着そのものに適していないのです。
シエンタの3列目のチャイルドシートがISOFIXに対応していない理由
シエンタの3列目のチャイルドシートがISOFIXに対応していない理由は簡単です。
国産車で3列目シートがISOFIXに対応しているものは皆無
国産車で3列目シートがISOFIXに対応しているものは皆無ですし、2列目シートが3人掛けの場合は中央のシートは非対応です。
アルファードが対応してないのにシエンタが対応するはずがありません。
ちなみに輸入車の場合はフォルクスワーゲンの「ゴルフトゥーラン」「シャラン」、アウディの「Q7」は3列目に2つ、2列目も3つ装備しています。
構造上の問題
ミニバンでも現行アルファードなどの「シート位置別チャイルドシート適合性」ではシートベルトで固定する前向きに取り付けるユニバーサルカテゴリーのチャイルドシートに適しているとされていました。
それどころか、先代(170系)でも同じ扱いで、トヨタに問い合わせたら3台装着なら、安全面の観点から、助手席ではなく、2列目と3列目に装着した方がよいという回答だったというのです。
現行シエンタ(10系)がシートベルトではなく、座席の強度やリアハッチとの距離でチャイルドシート不可なら、ISOFIXに対応するのも絶望的かもしれませんね。
歴代シエンタ(3列目)へのチャイルドシートISOFIX対応状況
歴代シエンタのISOFIXへの対応状況と具体的な場所を紹介していきます。
- 初代シエンタ(80系)の対応状況と場所
- 2代目シエンタ(170系)の対応状況と場所
- 3代目シエンタ(10系)の場所
初代シエンタ(80系)の対応状況と場所
初代シエンタ(80系)は2003年の登場ですが、何と誕生直後からロアアンカー、トップデザーアンカーとも2列目左右席に設置されています。
ロアアンカー | トップデザーアンカー |
引用元:https://manual.toyota.jp/sienta/
2代目シエンタ(170系)の対応状況と場所
2代目シエンタ(170系)はモデルチェンジ直後からISOFIXには対応していて、ロアアンカー、トップデザーアンカーとも2列目左右席に設置されています。
ロアアンカー | トップデザーアンカー |
引用元:https://manual.toyota.jp/sienta/
3代目シエンタ(10系)の場所
3代目シエンタ(10系)についてはISOFIXに対応していることは申し上げましたから、設置場所だけお示しておきます。
7人乗り | 5人乗り | 7人乗り | 5人乗り |
ロアアンカー | トップデザーアンカー |
引用元:https://manual.toyota.jp/sienta/
まとめ:シエンタ3列目へのISOFIX対応チャイルドシート設置
国産車にはなぜかISOFIXが2席分しか無いのですが、同時に3台装着するというニーズはあるはずです。
できればアンカー数を増やしてほしいものですし、現行シエンタ(10系)には何らかの対策を講じてほしいものです。
ただ、これは現行シエンタ(10系)特有の問題ではないような気もしますけどね。
この記事でお伝えしたシエンタの3列目のチャイルドシートとISOFIXに関する記事のポイントを箇条書きでまとめました。
- ISOFIXはチャイルドシート固定の国際標準規格
- 従来のチャイルドシートはシートベルトで固定していた
- 日本の新車は2012年7月からISOFIX装備義務になっている
- 現行シエンタの3列目はISOFIX非対応
- 国産車で3列目ISOFIX対応は皆無
- 3列目は構造上の問題でISOFIX非対応
- 安全面から2列目装着が推奨されている
- 歴代シエンタのISOFIX対応状況あり
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知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
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