アルファードは、豪華な内外装と高い実用性で知られる人気のミニバンですが、多くのモデルにおいてHDMI端子が標準装備されていません。
このため、多様なデジタルデバイスを車内で利用するための対応が課題となっています。
特にアルファード30後期モデルのオーナーは、デジタル機器との接続で頭を悩ませておられるかもしれません。
ここでは、アルファードにHDMI端子を後付けするメリットと必要性をお示しし、アルファードのHDMI端子の設置状況を整理していきます。
そのうえで、ディスプレイオーディオ搭載車、オプションナビ搭載車の後付けの方法をHDMI非対応の機種も含めて説明していきます。
アルファードのエンターテインメントシステムを最大限に活用するための、貴重な情報となればと思っています。
- アルファードにHDMI端子を後付けするメリットとその必要性
- ディスプレイオーディオやオプションナビのHDMI端子の設置状況
- ディスプレイオーディオ搭載車の後付けの方法
- オプションナビ(HDMI対応・非対応)搭載車の後付けの方法
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知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
アルファードのHDMI端子はなぜ後付けが必要?
最初に、アルファードのHDMI端子はなぜ後付けが必要なのか、各モデルの設置状況を含めて説明していきましょう。
- HDMI端子があればできることは?
- ディスプレイオーディオの場合は?
- オプションナビの場合は?
HDMI端子があればできることは?
HDMI端子の後付けの必要性を説明する前に、HDMI端子があればできることをお示ししておきましょう。
アルファードにHDMI端子が付いていない場合、これを後付けすることで、アルファードのナビの可能性は飛躍的に拡大します。
スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど、さまざまなデジタルデバイスの映像や音声を車内の大画面ディスプレイに直接出力することが可能になります。
これにより、車内でのエンターテインメントの質も幅も飛躍的に向上します。
たとえば、長距離のドライブ中に子供たちが後部座席でアニメや映画を楽しむことができるようになり、大人はナビゲーションに関連した情報をより詳細に確認できるようになります。
また、スマートフォンに保存された音楽や動画コンテンツを車内のオーディオシステムを通じて楽しむことができ、車内での過ごし方がより豊かになります。
さらに、ビジネス用途で車を使う場合には、プレゼンテーション資料をディスプレイに映し出して、車外のクライアントや同僚と情報を共有することも考えられます。
このように、HDMI端子の後付けは、アルファードをより機能的で快適な空間へと変える大きなツールとなるのです。
ディスプレイオーディオの場合は?
次に、このHDMI入力がディスプレイオーディオの場合どうなのかです。
30系では?
30系では、2019年12月の一部改良でエグゼクティブラウンジ系以外はディスプレイオーディオが標準装備になりました。
これは、ナビレスも選べない仕様で、通常のナビを搭載することは不可能になりました。
30系のディスプレイオーディオでは、外部入力端子が限られていて、HDMI端子はオプションでも設置できません(後席モニターへのHDMI入力は可能)。
CD/DVDドライブはオプションで装着できますが、これ以外の、例えばYouTube動画などはどうやって再生するかです。
「Apple CarPlay」「Android Auto」というスマホ連携機能はあるのですが、これではGoogle Mapやスマホ内の音楽の再生に限られてしまうのです。
アンドロイドスマホの場合は、MiraCastという機能があって、スマホ画面がナビ画面に映し出せるのでYouTubeなんかも再生できるのですが、残念ながらiphoneは対応していません。
HDMI端子があればどうにかなるのですが。
40系では?
40系ではさすがにこれはまずいと思ったのか、標準装備でHDMI端子が付いています。
引用元:https://manual.toyota.jp/alphard/3016/cv/ja_JP/contents/nvch01se030406.php?kw=HDMI
このおかげで、スマホ以外の例えばブルーレイプレーヤーやゲーム機、FireTVなどHDMI接続できる機器の使用が可能になりました。
もちろんアンドロイドスマホ限定のMiraCastはあるのですが、HDMI端子を使えばiphoneの画面をディスプレイオーディオに映し出すことも音声を再生することも可能になります。
また、アンドロイドスマホも不安定なWiFiを使うより安定した画像が得られるはずです。
オプションナビの場合は?
次に、オプションナビの場合はHDMI入力に対応しているかどうかが問題になります。
アルファード純正オプションナビの場合、2014年7月15日に発表されたモデルで「HDMI規格のデータ入力端子を新設定」と記載されています。
ということは、2014年7月より前のモデルではHDMI入力そのものが普通の方法ではできないわけです。
このあたりは社外ナビでも同じで、ナビがHDMI対応しているかどうかが決め手なのです。
アルファードのHDMI端子はどうすれば後付けできる?
ここでは、アルファードのHDMI端子はどうすれば後付けできるのかを、いくつかのパターンに分けて考えていきましょう。
- 40系は後付け不要
- 30系ディスプレイオーディオは面倒だけど後付け可能
- HDMI入力があるオプションナビは簡単に後付け可能
- デジタル入力のないナビでも接続は可能
40系は後付け不要
まず、40系は後付け不要です。
少なくとも現行グレードにはすべて標準装備ですし、追加されると思われる廉価グレードのGにも標準装備となることが見込まれるからです。
30系ディスプレイオーディオは面倒だけど後付け可能
次に、30系ディスプレイオーディオについてですが、これは面倒です。
というのも、そもそもHDMIの入力端子(オプションのHDMI入力ケーブルを挿入するところ)も無いからです。
でも、良くしたもので、それを入力することを可能にする製品があるのです。
それは、ビートソニックの「AVX02」「AVX04」という製品です。
「AVX02」はCD/DVDデッキ非装着車用、「AVX04」は装着車用です。
これに、「IF36」というHDMI信号をRCAに変換する装置を使います。
このシステムの役割はこんなものです。
- 30系のディスプレイオーディオの入力はアナログ限定なので、「IF36」でHDMI信号をアナログに変える
- HDMI入力が無いので、「AVX02」または「AVX04」でCD/DVD入力に割り込ませる
要するに、HDMI信号をわざわざアナログ変換して、DVD信号のふりをしてディスプレイオーディオに入力するのです。
接続はこんな感じですね。
iphoneの場合
FireTVの場合
引用元:https://www.beatsonic.co.jp/avx/
価格は、税・送料込みで、AVX02が30,800円、AVX04は19.800円です。
IF36は税・送料込み13,200円ですが、これは汎用のHDMI→RCAの変換器でもいいかもしれませんし、ずっと安いです。
後席用モニターに映すにはHDMI信号を分配する必要があり、ビートソニックではIF33Aを出していて、税・送料込み11,000円ですが、これも汎用品ならはるかに安いはずです。
これに、スマホのライトイングやUSBから充電しながらHDMI信号を取り出すためのケーブルやなんかを用意すればいいわけです。
HDMI信号をわざわざアナログ変換するのには抵抗はありますが、気になるほどの画質低下はないようです。
HDMI入力があるオプションナビは簡単に後付け可能
次に、HDMI入力があるオプションナビはどうかというと、はるかに簡単です。
普通はナビの後ろ側にHDMI入力があるので、インパネを外してそこにアクセスするのは面倒です。
これは、前述のビートソニックの製品でも同じですので、パネルの外し方の参考動画を紹介しておきましょう。
インパネを外してナビも外せば、後背部の端子にHDMIを挿し込むのは簡単なことです。
HDMI端子はグローブボックスに出すか、この、税・送料込み4,080円の製品なんかを使って、空いたスイッチパネルに端子を作るかでしょうね。
デジタル入力のないナビでも接続は可能
次に、デジタル入力のないナビでも入力は可能かですが、これは大丈夫なのです。
スマホなんかから取り出す信号はHDMIでも、これをRCAに変換すればいいのです。
これはアルファードの2011年11月~2015年2月に製造されたアルファード用のオプションナビ用RCAケーブルです。
古い分価格は高くて、税込み7,130円+送料600円です。
これに、この税・送料込み1,000円のHDMI→RCAの変換器を付ければそれでOKのはずです。
これで、HDMI機器が非対応の古いナビでも使えますし、スマホのMiraCastだってできるはずなのです。
総括:アルファードにHDMI端子が必要な理由と後付けの仕方
この記事でお伝えしたポイントを箇条書きでまとめました。
- アルファードにHDMI端子を後付けする理由はスマホ等のデジタルデバイスからの映像や音声出力を可能にするため
- HDMI端子の追加は車内エンターテインメントの質を画期的に向上させる
- 40系ではアンドロイドのみMiraCast可能だが、HDMI端子標準装備なので、あらゆるデジタルデバイスが使用可能
- 30系のディスプレイオーディオにHDMI端子を追加する場合、特別なキットが必要
- HDMI対応ナビはオプションの接続ケーブルで後付け可能
- HDMI非対応ナビでも、RCA入力のオプションケーブルを付けて、HDMI信号をRCAに変換すれば接続可能
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知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
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