フリードの販売台数のうちハイブリッドの割合は2022年までは50%に届いていませんでしたが、2023年に入って50%をかなり超えてきています。
皆さんハイブリッドの燃費の良さを期待してのことなのでしょうけど、意外なことにフリードハイブリッドの燃費は意外と良くないのです。
ここではフリードハイブリッドの燃費は本当に悪いのか、悪いとしたら旧型からなのかをチェックします。
ユーザーからどう思われているかも気になりますので、口コミも確認しておきましょう。
また、次期フリードハイブリッドでは燃費の改善は期待できるのかも考えてみましょう。
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詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
フリードハイブリッドの燃費は本当に悪いの?
まず、フリードハイブリッドの燃費が悪いのか、WLTC燃費と実燃費でチェックしましょう。
また、ライバルともいえるシエンタとも比較してみましょう。
- フリードハイブリッドのカタログ燃費と実燃費は?
- シエンタと比べてどうなの?
フリードハイブリッドのカタログ燃費と実燃費は?
最初に、フリードハイブリッドのカタログ燃費と実燃費はどうなのでしょう。
単位:km/L
区分 | ハイブリッド車 | ガソリン車 | |
---|---|---|---|
WLTCモード燃費 | 20.9(19.8) | 17.0(15.6) | |
市街地モード | 17.9(17.0) | 13.2(12.2) | |
郊外モード | 21.6(21.3) | 17.6(16.2) | |
高速道路モード | 22.0(20.3) | 18.9(17.2) | |
実燃費 | 18.0(17.5) | 14.0(13.0) |
注:( )書きは4WD
ハイブリッド車でもリッター20キロ超えは珍しくありませんから、ぱっと見ただけでも、燃費が飛びぬけていいわけではないのはわかります。
そもそも、ノアのカタログ燃費にすら劣っていますから、ハイブリッドだからといっても燃費の良さは十分に享受できそうにありませんね。
シエンタと比べてどうなの?
では、ライバル車のシエンタハイブリッドと比べてどうなのでしょうか。
単位:km/L
区分 | フリード | シエンタ | |
---|---|---|---|
WLTCモード燃費 | 20.9(19.8) | 28.2~28.8(25.3) | |
市街地モード | 17.9(17.0) | 27.1~27.9(25.5) | |
郊外モード | 21.6(21.3) | 28.8~30.7(26.2) | |
高速道路モード | 22.0(20.3) | 27.6~28.1(24.7) | |
実燃費 | 18.0(17.5) | 22.0(21.0) |
注:( )書きは4WD
シエンタは2022年8月のフルモデルチェンジでエンジンはダイナミックフォースエンジンに換装されて燃費は大きく改善されています。
モデル末期のフリードにはハンデがありすぎますが、それにしてもカタログ燃費、実燃費ともシエンタハイブリッドとは圧倒的な差ですね。
フリードハイブリッドの燃費は旧型から悪かったの?
では、そんなフリードハイブリッドの燃費ですが、旧型の頃から悪かったのでしょうか。
また、ライバルともいえるシエンタとも比較してみましょう。
- フリードハイブリッドの初代と2代目を比べると?
- 当時のシエンタと比べてどうなの?
フリードハイブリッドの初代と2代目を比べると
まず、フリードハイブリッドの初代と2代目のカタログ燃費と実燃費を比べるとどうなのかです。
初代フリードハイブリッドには4WDはなかったので2WDだけの比較です。
単位:km/L
区分 | 初代 | 2代目 | |
---|---|---|---|
JC08モード燃費 | 20.9 | 27.4~28.0 | |
実燃費 | 14.5 | 18.0 |
先代フリードハイブリッドのハイブリッドシステムは2代目のSPORT HYBRID i-DCDではなく、Honda IMAシステムという古いものです。
このシステムはエンジンとモーターを切り離してモーターだけで走行することができません。
システム自体が1997年に発表された非常に過渡的なものだったので、今のSPORT HYBRID i-DCDに劣るのは当然のことです。
SPORT HYBRID i-DCDがフィットに搭載されたのが2013年ですから、当時はこのシステムしかなかったのです。
当然のように、初代フリードハイブリッドは2代目フリードハイブリッドを大きく下回る残念な燃費です。
当時のシエンタと比べてどうなの?
では、当時のシエンタと比べてどうだったかです。
単位:km/L
区分 | 初代フリード | 2代目シエンタ | |
---|---|---|---|
JC08モード燃費 | 20.9 | 27.2 | |
実燃費 | 14.5 | 17.5 |
シエンタは2代目になったタイミング、つまり2015年7月にはじめてハイブリッド車を投入しました。
アクアに搭載されたシステムでしたが、初代フリードのHonda IMAシステムと比べればはるかに新しいものでした。
このため、シエンタハイブリッド登場当時はカタログ燃費も実燃費もフリードハイブリッドの完敗でした。
しかし、2016年9月モデルチェンジの2代目フリードハイブリッドではハイブリッドシステムの刷新でJC08モード燃費27.2km/L、実燃費18km/L程度と、ほぼ互角の性能に盛り返したのです。
フリードハイブリッドの燃費は口コミではどう評価されている?
では、そんなフリードハイブリッドの燃費は口コミではどう評価されているのでしょうか。
初代フリードハイブリッド、2代目フリードハイブリッド、それぞれで見ていきましょう。
初代フリードハイブリッドの燃費に対する口コミは?
まず、初代フリードハイブリッドの燃費に対する口コミを見ていきましょう。
- トータルで平均14km/Lくらいなので十分な燃費
- モビリオでは11km/Lくらいでフリードハイブリッドは15.7km/Lなのでハイブリッドの効果あり
- ハイブリッドで燃費のもとが取れるとは思ってないが、3割市街地、7割郊外で17km/L走る(チョイ乗りだと12~13km/L)
- 思ったほど燃費が伸びず、せめて15km/Lはいってほしいが、一般道、高速の通勤では良くて13km/L台
- ステップワゴンで9km/L程度で、その倍は期待したが、同じ乗り方で13km/Lくらいが限度
- 涼しい気候で高速道となら20km/Lだが、真夏にエアコンをガンガンにかけると15km/Lくらいに落ちる
- 街乗り高速半々で16km/L程度で、そんなものかと納得
- この燃費では絶対にもとがとれない
- 休日の買い物中心でリッター13~16kmの範囲だが、ハイブリッドならもうすこしいってほしい
- 省エネ走行すると燃費が非常に良くなので、そういう人には向いているが、私は無理
- 17km/L位で、通勤手当でおつりが出るので自分は満足
初代フリードハイブリッドの燃費は決して良くはありませんでしたが、口コミで酷評はあまり見当たりません。
実燃費は平均すれば14.5km/L程度と思われ、口コミの燃費も押し並べればそんなもので、決して良くないと思うのですが、不満が少ないのは意外です。
ガソリン車よりは明らかに燃費はいいので、皆さんそんなものだと思われていたのでしょうね。
2代目フリードハイブリッドの燃費に対する口コミは?
次に、2代目フリードハイブリッドの燃費に対する口コミを見ていきましょう。
- 近距離走行だが、前のガソリン車が14~15km/Lで、今は20km/Lを超えている
- 以前N-BOXで12km/Lという条件の悪い道だが、フリードハイブリッドは15km/L程度でまずまず
- 涼しい時期なら街なかでも22~25km/L、高速はもっと伸びるが、炎天下で家族4人でエアコンを全開にすると12km/Lくらい
- 真冬は燃費が落ちるが、それでも17km/Lくらい
- ハイブリッドの割に延びず、街乗りで14km/L程度なのは、1モーターで非力ですぐに充電でエンジンが回るからか
- 高速道路を多用して18km/L平均なので、それほどいいとはいえない
- この燃費では、20km弱走っていたN-BOXやディーゼルのC220dを考えれば、この車を選択する魅力を感じない
- 20km/Lくらいで、車両重量を考えるとハイブリッドシステムの効率の良さを感じる
- 車両重量があるためあまり期待していなかったが、長距離ならエアコンをガンガン回しても20km/L
- 朝晩の一般道の通勤は19~20km/Lだが、冬になったら12~13km/L
- 夏18km/L、冬14km/Lくらいでなかなか燃費はいい
口コミを見ても、明らかに実燃費が向上しているのがわかります。
また、これは初代の頃からの傾向なのですが、燃費が悪いという声はあまり聞こえてこず、むしろ燃費はいいという評価が大勢なのです。
シエンタのモデルチェンジ後はかなり燃費で水を開けられているのですが、そのことに触れた口コミは見当たりませんでした。
フリードハイブリッドの燃費はモデルチェンジで改善する?
最後に、フリードハイブリッドの燃費はモデルチェンジで改善するのでしょうか。
ホンダは今、ハイブリッドシステムをSPORT HYBRID i-DCDから高級な2モーターのシステムe:HEVに変更しています。
フィットも、ヴェゼルもモデルチェンジで換装しましたから、フリードハイブリッドもこのシステムを採用すると思われます。
例えば、そのe:HEVを搭載したヴェゼルの新旧モデルとヤリスクロスで比較してみましょう。
ここでは2WDだけで比較してみます。
単位:km/L
区分 | 先代ヴェゼル
SPORT HYBRID i-DCD |
2代目ヴェゼル
e:HEV |
ヤリスクロス | |
---|---|---|---|---|
WLTCモード燃費 | 19.6~21.0 | 24.8~25.0 | 25.0~30.8 | |
実燃費 | 17.7 | 21.3 | 22.5 |
先代との違いはほぼハイブリッドシステムですから、e:HEV恐るべしです。
ヴェゼルハイブリッドが全くかなわなかったヤリスクロスハイブリッドといい勝負ができるようになっています。
これを考えれば、次期フリードも、シエンタを上回る燃費は無理としても、肉薄するような燃費の向上は期待してもいいかもしれませんね。
まとめ
この記事では、フリードハイブリッドの燃費は本当に悪いのか、悪いとしたら旧型からなのかをチェックし、口コミの評価も見てきました。
また、モデルチェンジでフリードハイブリッドの燃費の改善は期待できるのかも考えてみました。
フリードハイブリッドは、システムの更新の遅れもあって、ライバルのシエンタの燃費にかなわない状態で、確かに燃費は悪いといっていい状況です。
ただ、口コミ等を見ると、買われた方のほとんどは自分のフリードハイブリッドの燃費を評価されています。
そんなフリードも次期モデルチェンジでは2モーターの高性能ハイブリッドシステムe:HEVの搭載は確実です。
画期的な燃費の改善を期待したいですね。
フリードを限界値引きから更に安く購入する方法!
フリードを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
フリードも安全装備の充実等によりハイブリッドの最上級グレードの車両本体価格が約300万円オーバーと高額になっています。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、現実は排気量の小さな小型車の値引きは各メーカーともに大きくありません。薄利多売で利益を出す戦略だからですね。
だからといって、諦める必要はありません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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