ライズにはダイナミックトルクコントロール4WDという走破性も燃費も優秀な4WDシステムが搭載されています。
その操作方法や仕組みも気になるところですね。
ここでは、まずライズの4WDの切り替え方法を見ていきます。
切り替えスイッチがあるのでしょうか、それとも自動なのでしょうか。
また、ダイナミックトルクコントロール4WDの仕組みや特徴にも迫ってみましょう。
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知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
ライズの4WDの切り替え方法は?自動なの?
まず、ライズの4WDの切り替え方法です。
ライズの取扱説明書を見てみましたが、4WDの切り替え方法については記載がありません。
例えば先々代のノア(80系)なんかには「4WDオートモードスイッチ」というものが付いていました。
引用元https://manual.toyota.jp/noah/
当時のノアはアクティブトルクコントロール4WDだったのですが、これをONにしておけば、4WDの自動切り替えが機能し、OFFにすれば2WDで固定される仕組みでした。
このスイッチをOFFにしておけば常時FFで走りますから燃費はいいのですが、いざ滑っても4WDには切り替わりませんから安全性という点ではどうかなというスイッチです。
また、当時のアクティブトルクコントロール4WDでも通常はFFで走りますから、4WD切り替え用の僅かな油圧制御用のロスがあるかないかの違いにしか過ぎません。
当時もスタンバイ式4WDにこんなスイッチを付けていたのはトヨタだけですが、マーケティング上、付けた方がいいという判断をしていたのでしょう。
ただ、これを付けるメリットはほとんどありませんので、今のトヨタ車でこんな切り替えスイッチが付いている車はありません。
ライズはダイハツ製造ですが、当然こんなスイッチは無く、通常はFFですが、必要になれば人間よりも的確に、しかも迅速に後輪にトルクを伝えてくれるのです。
また、4WDの作動状況はリアルタイムでマルチインフォメーションディスプレイで見ることができます(X以外)。
引用元:https://toyota.jp/raize/
ダイナミックトルクコントロール4WDの仕組みや特徴
では、ダイナミックトルクコントロール4WDの仕組みや特徴を説明していきます。
- ダイナミックトルクコントロール4WDはスタンバイ4WD
- ダイナミックトルクコントロール4WDはアクティブコントロール4WDの発展版
ダイナミックトルクコントロール4WDはスタンバイ4WD
自動車の4WDシステムはざっくり分けて、パートタイム4WD、フルタイム4WD、スタンバイ4WDがあります。
パートタイム4WDは本格オフローダーが装備するもので優れた走破性が特徴ですが、今では希少な存在になってしまいました。
フルタイム4WDは常時4輪を駆動するシステムのことで、走破性、安定性は高いのですが、当然燃費は悪くなります。
ダイナミックトルクコントロール4WDはスタンバイ4WDに分類されます。
オンデマンド4WDとも言われ、通常は2WD、必要なときだけ自動的に4WDに切り替わります。
今の乗用車の4WDシステムはたいていがこれで、前輪と後輪の間に、ドライブシャフト、ビスカスカップリングなどの駆動力を伝える機構を備えています。
これで、エンジンの駆動力を後輪に伝え、また、2WDと4WDを切り替えます。
基本的にはタイヤが滑ってから4WDに切り替わるので、フルタイム4WDに比べれば悪路走破性や危険回避能力は劣りますが、平時は2WDなので、燃費がいいのが大きなメリットです。
また、4WDの切り替えを機械式でなく電子制御にして様々なセンサーを使うことで、タイヤが滑ことを予測して滑る前に4WDに切り替えることも可能ですし、機動的なトルク配分もできます。
最近では
ダイナミックトルクコントロール4WDはアクティブコントロール4WDの発展版
ダイナミックトルクコントロール4WDは長くトヨタで使われてきたアクティブコントロール4WDの発展版です。
アクティブコントロール4WD
トヨタでは、1998年にアクティブトルクコントロール4WDを開発し、その後のFFベースの4WD車はこのシステムを採用してきました。
今でもクロスオーバーSUVやノア&ヴォクシー以外の4WDはこのシステムを使っています。
引用元:http://www.toyota-catalog.jp/catalog/
各種センサーからの、速度、外気温、シフトポジション、舵角、ブレーキ、アクセル、横G、前後G、車軸速度など各種情報を解析し、電子制御で後輪の駆動力をコントロールする仕組みです。
路面状況や運転状況に応じて、タイヤが滑り出す前にFFから、最大50:50の前後輪直結4WDまで可変することができます。
このため、かなり高いレベルで良好な燃費と高い走行性能、安全性能を両立できていたのです。
ダイナミックトルクコントロール4WD
このアクティブコントロール4WDを発展させたのがダイナミックトルクコントロール4WDです。
2013年にモデルチェンジしたハリアー60系以降、RAV4の下位グレード、ヤリスクロス、RAIZE、90系ノア&ヴォクシーに搭載されています。
電子制御によりFFと4WDを切り替えるメカニズムは同じですが、コーナリング時に車速や舵角などの情報を用いてドライバーの意図する走行軌跡を予測することができるのです。
その予測と走行状態に応じて駆動力分配を制御しますから、思ったラインに車を乗せることができ、優れた操縦安定性を確保できるのです。
引用元;https://toyota.jp/voxy
まとめ
ライズ4WDのダイナミックトルクコントロール4WDは、RAV4の一部上級グレードのダイナミックトルクベクタリングAWDを除けば最強の4WDです。
また、平時はFFで必要な時には後輪に最適な駆動力をかけてくれますからスイッチなんか不要なのです。
おそらく、普段は4WDであることすら忘れていて、雪道などではディスプレイの表示で気付くはずです。