アルファード30系のオーナーの方々にとって、リコール情報は重要だと思われます。
アルファードは最高の車で、信頼性では折り紙付きのトヨタが作っているとはいえ、不具合が皆無とはいきません。
リコールにきちんと対応してもらうことで、アルファードは最高のコンディションであなたにこたえてくれるはずです。
今のところ、アルファード30系では、20系のような塗装のトラブルやエンジン、CVT故障はありません。
しかし、燃料ポンプの問題その他、走行性能や安全性能に関するリコールは出ていて、これはヴェルファイアにも共通するのです。
ここでは、アルファード30系でどれくらいリコールが届け出られているのか、症状はどうなのかを確認します。
そのうえで、リコールの原因とトヨタが講じる対策をサービスキャンペーンも含めて説明してまいります。
- リコールというのはどういうもの?
- アルファード30系での届出状況、症状
- アルファード30系でのリコールの原因と対策
- サービスキャンペーン、保証期間延長等についても
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詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
アルファード30系リコールの届出状況と症状は?
最初に、リコールがどういうものかを説明したうえで、アルファードの届出状況、代表的な症状をお示しします。
- リコールとその届出状況は?
- リコールの代表的な症状は?
リコールとその届出状況は?
まず、リコールはどういうもので、アルファードの届出状況はどうかです。
リコールって何?
1番目は、リコールとは何かです。
下記国土交通省Webサイトにあるように、設計・製造過程に問題があった場合に、事故やトラブルを未然に防止する制度です。
ポイントは自動車メーカーが自らの判断により国土交通大臣に届けるということで、その後、無償で回収・修理を行うというものです。
リコールの届出状況は?
2番目は、アルファード30系リコールの届出状況です。
アルファード30系については、2015年1月の誕生から2023年6月の4代目40系のモデルチェンジ前まで販売されていました。
個々のアルファードのリコール情報は後段でお示ししますが、これまでに10件のリコールが届け出られています。
アルファードの場合、ヴェルファイアと同じ型式名なので、数字はアルファード、ヴェルファイア合算になってしまいますが、延べ対象台数は約34万台です。
同じ症状の対象拡大があったので、それを勘案しても延べ30万台ですから相当な数になっています。
リコールの代表的な症状は?
次に、アルファード30系におけるリコールの代表的な症状です。
事故やトラブルを未然に防止するという趣旨ですから、例えば20系であったような塗装剥がれのようなものは対象外です。
また、リコール情報でもほとんどは「おそれがある」と記載されており、実際に症状が発現するのは稀です。
とはいっても、たいていのリコールはユーザーで起こったトラブルの原因究明をする中でわかってくるものですから、実際にはどこかで症状は出ているのです。
リコール情報をもとに、主な症状を見ると、こんな症状が出ているようです。
- 走行中のエンスト
- アイドリングストップ後、再始動できない
- 緊急通報装置で音声通話ができない
- 急制動してもシートベルトがロックされない
- 電動パーキングブレーキが作動しない
- エアバッグ展開時にインフレータ(膨張装置)容器が破損
- エアバッグが正常に作動しない
- アンチロックブレーキ作動時に走行安定性を損なう
これはいずれも、起こる「おそれ」のある症状ですから、設計が悪かったり、組付けが悪かったりしてもたちまちこんな症状が出るわけではありませんし、必ず起こるわけでもありません。
とはいえ、いずれの症状も起こってもらってはこまりますし、確かに安全にも大きく影響しそうです。
アルファード30系の主なリコールの原因,対策は?
ここでは、アルファード30系のリコールの原因、対策をお示ししていきます。
また、リコールとよく似たサービスキャンペーンの症状、原因、対策についても説明しておきましょう。
- リコールの原因、対策は?
- サービスキャンペーンの症状、原因、対策は?
リコールの原因,対策は?
まず、アルファード30系のリコール原因とトヨタが講じる対策です。
対策については、検査して問題があった場合に対応するものもありますので、ご承知おきください。
リコール対象 | 発表年 | 原因 | 対象台数 | 対策 |
---|---|---|---|---|
1 低圧燃料ポンプインペラ(対象再拡大)→エンストのおそれ | 2023年 | 成形条件不適切 | 31,742台 | 低圧燃料ポンプを対策品と交換 |
2 アイドリングストップシステム→再始動できないおそれ | 2021年 | 制御プログラム不備
断熱材不十分 |
50,983台 | プログラムを対策仕様に修正
バッテリ断熱カバーを対策品に交換 |
3 緊急通報装置→通話できないおそれ | 2021年 | 制御プログラム不備 | 12,781台 | 制御プログラムを対策仕様に修正 |
4 低圧燃料ポンプインペラ(対象拡大)→エンストのおそれ | 2020年 | 成形条件不適切 | 31,742台 | 低圧燃料ポンプを対策品と交換 |
5 低圧燃料ポンプインペラ→エンストのおそれ | 2020年 | 成形条件不適切 | 8,658台 | 低圧燃料ポンプを対策品と交換 |
6 後部座席ベルト→ロックしないおそれ | 2019年 | 組付設備の調整不適切 | 5,224台 | 座席ベルトを良品と交換 |
7 電動パーキングブレーキ→作動しないおそれ | 2018年 | 電動パーキングブレーキ不作動 | 35,214台 | 制御プログラムを修正 |
8 エアバッグ→エアバッグインフレータ破裂のおそれ | 2018年 | エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損 | 126.911台 | エアバッグインフレータまたはエアバッグアッセンブリを代替品と交換 |
9 エアバッグ→正常に作動しないおそれ | 2018年 | 加速度センサー・圧力センサー内IC内部で断線 | 38,584台 | 各センサーを良品と交換 |
10 アンチロックブレーキシステム→走行安定性を損なうおそれ | 2018年 | ABS作動時に調圧遅れ(走行不安定) | 410台 | ABSの油圧調整装置を良品と交換 |
対象車の含まれる車台番号や製作期間、詳しい原因や症状は以下のWebサイトをご覧ください。
- https://toyota.jp/recall/2023/1102_1.html
- https://toyota.jp/recall/2021/0707_2.html
- https://toyota.jp/recall/2021/0922.html
- https://toyota.jp/recall/2020/1028.html
- https://toyota.jp/recall/2020/0304.html
- https://toyota.jp/recall/2019/1211_2.html
- https://toyota.jp/recall/2018/0523_2.html
- https://toyota.jp/recall/2018/0328_1.html
- https://toyota.jp/recall/2018/0131.html
- https://toyota.jp/recall/2015/0527.html
対象期間の対象車台番号であっても、リコール対象になるわけでもありませんし、対象にならなかったら部品交換もありません。
ただ、仮に起こったらなかなか深刻な症状が出て、走行不能になったり、事故時にシートベルトやエアバッグが正常に作動しない可能性もあります。
また、対象車でなくてもしっかりチェックしてくれるのです。
これらの対策を通じて、トヨタはアルファード30系の安全性を高め、オーナーの信頼を確保しようとしているようです。
こうしたリコール等に関する情報をよく理解して、ディーラーから連絡があったら、また、必要な場合はディーラーに連絡して、速やかに対応を受けることが重要です。
サービスキャンペーンの症状,原因,対策は?
次に、アルファード30系におけるサービスキャンペーンの症状、原因、対策はどうかです。
ここでは一括りにサービスキャンペーンと書きましたが、トヨタの場合はサービスキャンペーンに加えて、「保証期間延長等」というものもあるようです。
いずれも、リコールには該当しないような不具合で、なおかつ安全確保及び環境保全とは直接関係のないものが該当するようです。
こうしたものも公表して、必要な改善措置を行っているのです。
ここでは、それぞれに一覧表形式でお示ししていきます。
サービスキャンペーン
アルファード30系のサービスキャンペーンは以下の3件です。
キャンペーン名 | 発表年 | 主な症状対象台数 | 対策 | |
---|---|---|---|---|
1 ルーフアンテナ無し仕様車 | 2022年 | 型式申請時に車高=高さを誤った数値で申請 | 正しい車検証に交換 | |
2 取扱説明書の記載ミス | 2016年 | 「エンジンオーバーヒート時の対処方法」イラストの誤り | 貼り付け用訂正シールを配付 | |
3 後輪用ブレーキキャリパー | 2016年 | 搬送工程の治具形状不適切 | ダストブーツを新品に交換 |
最初の2つは、性能には全く影響しませんから、気にする必要もなような案件ですね。
3番目はブレーキパッドが偏摩耗したり、制動時に異音が発生することがあるといいますから、リコール紙一重の感じがします。
ブレーキパッドの偏摩耗はランニングコストにも影響しますので、早急な対応が必要ですね。
Webサイトは以下のとおりです。
- https://toyota.jp/recall/campaign/220304.html
- https://toyota.jp/recall/campaign/160727_2.html
- https://toyota.jp/recall/campaign/160727_1.html
保証期間延長等
アルファード30系の保証期間延長等は以下の1件だけです。
保証期間延長等名 | 発表年 | 主な症状対象台数 | 対策 | |
---|---|---|---|---|
ブレーキアクチュエータ | 2021年 | パーツが摩耗して、ブレーキ警告灯等が点灯 | 年数・走行距離は問わず1回のみ無償修理 |
ブレーキの使用頻度が高い場合、ブレーキアクチュエータのソレノイドバルブ部というところが摩耗して、ブレーキ警告灯等が点灯することがあるそうです。
点灯するのも嫌ですが、そのまま運転すると警告音がなり始め、ブレーキの効きが低下することがあるといいますから看過できませんね。
Webサイトは以下のとおりです。
ちなみに、悪名高い20系のホワイトパールクリスタルシャインの塗装剥がれはこのカテゴリーで、保証期間は延長したものの10年まででした。
総括:アルファード30系リコール情報,症状,原因,対策は?
この記事でお伝えしたポイントを箇条書きでまとめました。
- アルファード30系のリコールは10件、延べ34万台が対象
- リコールの症状はエンスト、アイドリングストップ後に再始動負荷、シートベルトが衝撃でロックされない、エアバッグが正常作動しないなど重大
- 症状が出るとは限らないが早急な対応が必要
- 安全性や環境性能に影響しないものはサービスキャンペーンや保証期間延長等
- アルファード30系のサービスキャンペーンは3件、保証期間延長等は1件
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だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、人気車の値引きは各メーカーともに大きくありません。値引かなくても売れますからね。
だからといって、諦める必要はありません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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