新型エクストレイルのひどい評判の真相！

新型エクストレイルが市場に登場し、多くの期待を集めていた中、一部のユーザーからは予想外の批判が寄せられています。

この記事では、「エクストレイルの新型がひどい」との声がなぜ上がっているのか、具体的な不満点を詳細に分析し、購入を検討している方々に有益な情報をお伝えします。

具体的には、デザイン、価格、機能性、納期といった複数の観点から、新型エクストレイルの現状を徹底的に検証し、ユーザーのリアルな声をお届けします。

新型エクストレイルのどこがひどいのか?

まず、新型エクストレイル（T33）がひどいといいますが、どこがひどいのかを考えていきます。

スタイリングがひどい（旧型の方がかっこいい）

新型エクストレイル（T33）は旧型の先代（T32）から大きくスタイリングが変わりました。

新型エクストレイル（T33）	旧型エクストレイル（T32）

引用元：https://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/XTRAIL/ https://history.nissan.co.jp/X-TRAIL/T32/1706/index.html

旧型エクストレイル（T32）は初代（T30）、2代目（T31）と比べてオフローダーらしさが薄れ、エレガンスなスタイリングに振っています。

今の国産SUVのスタイリングの流れとは少し違う気がしますが、圧倒的に売れたモデルであることは確かです。

そんなこともあって、今回のモデルチェンジには違和感を覚えるのかもしれませんね。

今回のモデルチェンジでは、多少オフローダーらしさが戻ってきたかなとは思います。

それでも、「エクストレイルの旧型がかっこいいってT31(2代目)?人気の理由は?」にも書いているように無骨さは足りません。

また、エレガントに見える旧型（T32）もフロントグリルの太いシルバーや鋭い目つきはけっこうオフロードっぽく、それと比べればおとなしいとう見方もあるのです。

価格が高い

エクストレイルは初代（T30）の頃は「４人が快適で楽しい、200万円の『使える４駆』」を商品コンセプトにしており、一番安いモデルは185万円で買えたのです。

https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-07e40726ba0ab5f10a88d671e80050a9-suvx-trail

ところが新型エクストレイル（T33）では一番安いSが3,198,800円でしたが、2023年4月に世界的な原材料費や物流費などの高騰を鑑みということで3,510,100円と大幅に値上げしたのです。

この、一番安いものでも350万円超というプライシングは「ひどい」と言われても仕方ないかもしれませんね。

燃費が悪い

新型エクストレイル（T33）は2WDがe-Power、4WDがe-40rdceです、

先代エクストレイル（T32）から大きな進化を遂げたのですが、所詮シリーズハイブリッドはパラレルハイブリッドにはかなわないのです。

注：単位はkm/L エクストレイルは7人乗りは除外（公平性の確保のため）

エクストレイルは2022年7月モデルチェンジ、ZR-Vは2023年4月発売なので、実燃費のデータは十分ではありません。

しかし、WLTCモード燃費をみても、エクストレイルの燃費が悪いのがわかります。

しかし、ホンダのCR-Vは2WDで実燃費が18.5km/L、4WDで16.5km/Lであったことを考えれば、実燃費でも振るわないのは明白です。

7人乗りの3列目シートがひどい

新型エクストレイル（T33）の後部座席のシートのうち、2列目はそれほど問題ありません。

しかし、3列目については無理やり7人乗りにした感が満載で、さすがに大人の男性が長時間乗るには厳しいものがあるのです。

普通の体格の男性でも頭が天井に当たりますし、膝が前席のシートバックに当たるのです。

ミニバンのような3列目を考えていたとしたなら、さすがにこれはひどいと思うことでしょう。

海外仕様の方が日本仕様よりいい

エクストレイルの北米仕様はローグという名前で、国内仕様に先駆けて2020年6月に発表されました。

日本仕様	北米仕様

https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail/gallery.html https://www.nissanusa.com/vehicles/crossovers-suvs/rogue/gallery-and-colors/exterior.html

海外仕様のローグは正面から見た迫力がいかにもオフローダで、北米の方の好みに合わせて無骨なデザインです。

シルバーの加飾の存在感が半端ないですね。

北米仕様はガソリン車オンリーですが、国内仕様はe-POWERに置き換えたため、国内発売が遅くなったようです。

国内のユーザーはこの北米仕様を見ていますから、これが発売されると思っていたのですが、国内仕様はかなり趣を変えてきました。

国内版のエクストレイルは、北米仕様の無骨さを抑えて少しエレガンスに振っているのですが、ここが評判が悪いのです。

ひどいというほどデザインが悪いかというと疑問ですが、ローグのスタイリングを期待していたとするなら裏切られた気分なのかもしれません。

納期が遅すぎる・発注すらできない

新型エクストレイル（T33）の納期は大きな問題です。

2022年7月20日発表、25日発売からほどない10月末には受注停止となり、直前に発注したものの納車が2023年11月になるとの情報もあります。

2022年4月に受注を再開したものの、納期は2023年の年末もしくは2024年の年明けだという話もあるのです。

半導体や部品の供給不足という事情はわかりますが、とんでもなく売れているわけでもないのに発売3か月で受注停止というのもどうかです。

また、納期が半年以上、下手をすると1年もかかるのはやはりひどいのでしょう。

新型エクストレイルがひどいって旧型（T32）と比べて何が悪くなった?

新型エクストレイル（T33）がひどいと言われているようですが、旧型（T32）と比べて何が悪くなったのでしょうか。

スタイリングが違い過ぎる

これは前項で書いたとおりですが、新型エクストレイル（T33）は少しオフローダーっぽく振ったところが問題なのでしょうか。

一方で、もっと武骨なUS仕様のローグがいいというのですから、このあたりは好みの問題と言うしかありません。

ただ、旧型（T32）についてはフロントグリルのシルバーがとても目立って、むしろオフロード車らしいという評価もあるようです。

となると、流麗さ、オフローダーらしい迫力の双方で新型エクストレイル（T33）は旧型（T32）にかなわないのかもしれません。

価格が高騰

価格については新型エクストレイル（T33）は旧型（T32）に比べてべらぼうに高くなっています。

※ 単位：円

2023年4月に原材料費や物流費の高騰により14.96～31.13万円値上げしたので新型には不利ではあります。

しかし、モデルチェンジ直後も最安価なSは3,198,800円、オーテック e-40RCE アドバンスドパッケージは5,046,800円でしたから、旧型（T32）に比べて相当に高くなっていたのです。

新型（T33）では防水シートがオプション

旧型エクストレイル（T32）では、本革シートを装備したグレード以外は防水シートが全グレード標準装備でした。

引用元：https://history.nissan.co.jp/X-TRAIL/T32/1706/interior/luggage.html

これはダートや海、あるいは川に出かけるSUVにふさわしい装備で、ミニバンのセレナでも人気のオプションです。

これが新型エクストレイル（T33）ではオプションになってしまったのです。

しかもX、Ｘ e-40RCE限定なのです。

旧型エクストレイル（T32）のSUVらしい精神は失われてしまったのです。

荷室に防水加工が施されていない

旧型エクストレイル（T32）は防水シートを採用したグレードは防水加工フロア、防水ラゲージボードが標準装備です。

防水加工フロア	防水ラゲージボード

引用元：https://history.nissan.co.jp/X-TRAIL/T32/1706/interior/luggage.html

これがあれば濡れたブーツや長靴で乗り込んでも平気ですし、荷物に泥や水、雪が付いていてもものともしません。

これがオプションも含めてなくなったのは改悪としか言えないでしょう。

大きすぎる

「新型エクストレイルはでかい?大きすぎるから運転が怖いは本当?」に書いていますが、エクストレイルは代を重ねるごとに着々と大きくなっています。

特に問題となるのが全幅で、5ナンバーの1,700mmは遥かに超えて1,840mmもあるのです。

また、SUVにありがちな問題点として、こんな大きな車体の車幅感覚がわかりにくく、左側方下部の視界も悪くなっています。

このクラスのSUVのサイズ拡大は宿命のようなもので、言っても仕方がないのかもしれませんね。

まとめ：新型エクストレイルがひどい

新型エクストレイル（T33）がひどいと言いますが、スタイリングは好みの問題ですし、価格や納期は半導体や部品の調達、価格アップの影響なのでやむを得ない面はあります。

ただ、価格が大きく上がったのはガソリン車を全廃したせいですし、動力性能や燃費はライバル車に確かに劣っています。

新型エクストレイル（T33）がひどいと言われて心配なら、どこがどうひどいのかをしっかりチェックしてみることをおすすめします。

新型エクストレイルの批判点を以下の箇条書きでまとめました。