ランクル70は1984年から2004年まで20年間にわたって販売され、2014年には期間限定で復刻モデルが販売された人気モデルです。
販売終了から20年以上たつような旧モデルに乗られている方も多ければ、復刻モデルに乗られている方もいらしゃいます。
また、高価ではありますが、今から中古で買おうと思っている方もおられるでしょう。
ただ、気になるのは今の年収で維持できるかどうかです。
本記事では、ランクル70の維持費、特に年間のコスト、税金、そして3ナンバー車両としての維持費に焦点を当て、これらを支えるために必要な年収の目安を確認します。
そして、その維持費からランクル70のオーナーの年収はどれくらい必要なのかを考えていきます。
ランクル70を維持するための経済的面を理解することは、ランクル70を所有するという夢を現実のものにする上でどうしても不可欠ですからね。
- ランクル70の維持費の大まかな年間コスト
- ランクル70の維持費の主要な構成要素
- ランクル70維持に必要な年収の目安
- 不意の出費に備える重要性
新車を安く購入する値引以外の方法!
新車を購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
昨今の新車は安全装備の充実等により軽自動車でも200万円超えは珍しくありませんし、以前では300万円台の車種も500万円以上に価格が跳ね上がっていることも珍しくなくなりました。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
出金を減らす手段は「値引き」だけではありません。
人気車種やモデルチェンジ直後など例え値引きが渋くても諦める必要はありません。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
ランクル70の年収推測のため維持費を確認する
ランクル70の維持費がわかると必要となる年収が推測出来るので、まずランクル70の維持費を試算してみましょう。
- ランクル70の年間維持費は50万円から65万円程度
- 燃料代
- 税金(ランクル70の維持費のうちでこれだけは安い)
- 自動車保険
- 車検費用
- メンテナンス費用
ランクル70の年間維持費は50万円から65万円程度
ランクル70の年間維持費がガソリン車だけど新しい復刻版と古いけど燃費のいい2004年までのモデルでは違ってきます。
細かく分けるときりがないので、車両総重量は大多数のものにあわせて2.5トン超3トン以下、2004以前のモデルは1ナンバーと4ナンバーに分けてみましょう。
区分 | 2004年モデル | 2014年モデル | |
---|---|---|---|
ナンバー | 1ナンバー | 4ナンバー | 1ナンバー |
燃料代 | 222,300円 | 222,300円 | 357,800円 |
税金 | 36,500円 | 36,500円 | 25.300円 |
自動車保険 | 100,650円 | 80,475円 | 100,650円 |
車検費用 | 56,000円 | 56,000円 | 56,000円 |
メンテナンス費用 | 100,000円 | 100,000円 | 100,000円 |
合計 | 515,450円 | 495,275円 | 639,750円 |
月1,000キロ走行の前提ですが、ランクル70の年間維持費は50万円から65万円程度かかることがわかります。
なお、詳細な積算根拠は以下に示しておきます。
燃料代
ランクル70の燃費は1984年~2004年のモデルは60km定地走行という今では見かけないカタログ燃費、2014年モデルはJC08モード燃費です。
1984年~2004年のモデルはディーゼルエンジンで、初期はカタログ燃費すらありませんし、エンジンの種類、時期で燃費は微妙に違ってきます。
ここでは、ディーゼルエンジンの実燃費はおしなべて8km/Lとして計算します。
また、月1,000kmで年間12,000キロ、軽油・ガソリン(無鉛ハイオク)単価は2023年4月24日の資源エネルギー庁調査結果(2023年4月26日公表)を使います。
区分 | ディーゼル車 | ガソリン車 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
エンジン形式 | 2L-T | 13B | 13B-T | 1PZ | 1HZ | 1GR-FE |
方式 | 直4OHVターボ | 直4OHV | 直4OHVターボ | 直5OHC | 直6OHC | V6DOHC |
排気量 | 2446cc | 3431cc | 3431cc | 3469cc | 4163cc | 3955cc |
カタログ燃費 | 16.0km/L | 15.5km/L | 15..0km/L | 14.9~15.1km/L | 14.9~15.1km/L
(14.1~14.5km/L) |
6.6km/L |
実燃費 | 8km/L | 6km/L | ||||
年間に必要な燃料 | 1,500L | 2,000L | ||||
軽油・ガソリン単価 | 148.2円(軽油) | 178.9円(ハイオク) | ||||
年間に必要な燃料費 | 222,300円 | 357,800円 |
( )書きはモデル末期の燃費
税金(ランクル70の維持費のうちでこれだけは安い)
ランクル70の再販売後のモデルは1ナンバーなので貨物車扱いです。
2004年まで販売したモデルは1、3、4ナンバーの場合がありますが、3ナンバーは仕様変更したもので、本来は1、4ナンバーですから、それを前提に試算します。
区分 | 2004年モデル | 2014年モデル | |
---|---|---|---|
車両総重量 | 2トン超2.5トン以下 | 2.5トン超3トン以下 | 2.5トン超3トン以下 |
自動車税 | 13,200円 | 17,600円 | 16,000円 |
重量税 | 18,900円 | 18,900円 | 12,300円 |
合計 | 32,100円 | 36,500円 | 25.300円 |
ランクル70は1ナンバーか4ナンバーなら自家用貨物車、自家用小型貨物自動車なので、自動車税も重量税もとてもお得になっています。
自動車税の11年超の重課も自家用の15%が10%に抑えられているのです。
自動車保険
ランクル70が1ナンバーや4ナンバーで逆に高くなるのが自動車保険です。
区分 | 2004年モデル | 2014年モデル | |
---|---|---|---|
ナンバー | 1ナンバー | 4ナンバー | 1ナンバー |
自賠責保険 | 14,650円(29,300円÷2) | 10,475円(20,950円÷2) | 14,650円(29,300円÷2) |
任意保険 | 86,000円(145,000円) | 70,000円(115,000円) | 86,000円(145,000円) |
合計 | 100,650円 | 80,475円 | 100,650円 |
1ナンバーの場合は車両のサイズが大きく、業務使用といういうこともあって保険料は高く、7等級、ブルー免許でこれくらいになるようです。
お示ししている数字は車両保険がセミリスクタイプで、フルリスクは( )書きでお示ししています。
なお、自賠責保険は25ヶ月の保険料を2分の1にして1年分にして計算しています。
車検費用
ランクル70は1年車検なので毎年必要な費用になります。
2年車検ほど高くはありませんが、定期交換部品、重量税、自賠責保険料を含めて、2014年モデルでざっと9万円くらいのようです。
計算のため重量税、自賠責保険料を除いて56,000円としておきましょう。
メンテナンス費用
オイル交換、各種エレメント交換、タイヤ交換、車検費用などメンテナンス費用もいろいろとかかります。
2004年に販売が終了したタイプならかなりの走行距離でメンテナンス費用もかかりそうですが、ここは10万円を見込んでおきましょう。
維持費を出せるランクル70のオーナーの年収はどれくらい必要?
では、50万円から65万円というランクル70の維持費を出せるオーナーの年収はどれくらいなのでしょうか。
- 不意の支出も含めて80~95万円くらいは出せる経済力が必要
- ランクル200やプラドのコア購買層は年収700万円以下
- ランクル70を維持するには500万円程度の収入が必要(親子3人世帯の場合)
不意の支出も含めて80~95万円くらいは出せる経済力が必要
ランクルも古くなってくると不意の修理が発生するリスクが高くなってきます。
例えばターボチャージャーのタービンの交換あたりになると30万円超の経費がかかってきます。
となると、この経費を見込んで80~95万円程度の出費に耐えられる経済力が必要になってくるものと思われます。
ランクル200やプラドのコア購買層は年収700万円未満
500万円オーバーでメイングレードが600万円超のランクル300のコア購入層は年収1,200万円から1,500万円の層で、1,000万円オーバーが6割を超えています。
しかし400万円台のグレードもあったランクル200や、ランクル70と同じ300万円台のグレードのあるプラドのコア購入層は年収700万円未満なのです。
ということは年収が700万円に満たなくても購入費や維持費は捻出できているのです。
ランクル70を維持するには500万円程度の収入が必要(親子3人世帯の場合)
まず、総務省統計局の家計調査年報(家計収支編)2020年版によると、3人家族の場合の1か月の消費額が約26万円です。
年収で見ると500万円の場合の手取りが33万円程度ですから、年間84万円の収支差で賄えそうです。
2人家族でもあまり変わりませんが、独身の場合は1か月の消費額が13万円に激減します。
こうなると年収300万円でも手取りは月195,000円ですから何とかかなりそうです。
ただ、この統計、住居費が入っていませんから、実家で親と同居している場合はいいのですが、そうでなければ少しハードルを上げる必要があるかもしれません。
まとめ:ランクル70維持に必要な年収は?維持費を解説
ランクル70を持っていて、ローン返済も無いという前提なら、親子3人で500万円、独身で300万円の年収があれば維持できないことはないということのようです。
コア購買層が年収700万円未満で、皆さん維持費だけでなく購入費も出されているわけですから、可能なのかもしれません。
ただ、この収入では貯金も難しくなりますし、他のことに振り向ける余裕も無くなることは想定しておいた方がいいかもしれません。
一つだけ気休めをいっておくと、ランクルの維持費がかかるのは燃料代のせいですから、走行距離が嵩まないなら、このハードルは少し下がりますよ。
この記事でお伝えしたポイントを簡単にまとめてみました。
- 年間維持費50~65万円
- 燃料代が主要
- 税金は比較的安い
- 自動車保険が必要
- 車検費用がかかる
- メンテナンス費用も必要
- 経済力80~95万円要
- 年収500万円が目安
- 不意の修理に備える
- 家計に与える影響大
ランクルを限界値引きから更に安く購入する方法!
ランクルを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
ランクルも安全装備の充実等により最上級グレードの車両本体価格が約800万円とかなりの高額になっています。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、人気車の値引きは各メーカーともに大きくありません。値引かなくても売れますからね。
だからといって、諦める必要はありません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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