ランクルプラドが維持できない?維持費考慮すると年収500万円以下では難しい?

ランクルは大変な人気ですが、実はランクル全体の販売台数の8割を占めるのがランクルプラドです。

かなりの販売台数なので、本格クロカンで高価な車にもかかわらず、街中でよく見かける車でもあります。

そんなランクルプラドですが、維持費がかかりすぎて維持できないという話もあるのです。

ランクルプラドの維持に必要なコストを明確にし、年収500万円以下での維持の可否を考察します。

ランクルプラドの維持費には、燃料代、税金、保険料などが含まれ、これらがどのように総費用に影響するかを検証します。

また、ランクルプラドを維持するための年収がどれくらい必要か、特に年収500万円の場合の維持可能性に焦点を当て、維持費用と収入とのバランスを詳細にみていきます。

ランクル-記事一覧

  • ランクルプラドの維持費用の全体像
  • ランクルプラドの燃料代の影響度
  • ランクルプラドの税金と保険の情報
  • 収入と維持費の関係

ランクルプラドが維持できないという維持費はどれくらい?

ランクルプラドが維持できないという維持費はどれくらい?

まず、ランクルプラドの維持費を試算してみましょう。

  1. ランクルプラドは年間維持費は51万円から67万円程度
  2. 燃料代
  3. 税金(ランクル70の維持費のうちでこれだけは安い)
  4. 自動車保険
  5. 車検費用
  6. メンテナンス費用

ランクルプラドは年間維持費は51万円から67万円程度

ランクルプラドの場合は発売当初は2.7Lと4Lのガソリンエンジン車でしたが、2015年8月4Lのガソリン車が2.8Lのディーゼルターボに置き換わりました。

燃費も税金も違うので、この3つのエンジンタイプで維持費を試算していきます。

区分 2.7Lガソリンエンジン車 4Lガソリンエンジン車 2.8Lディーゼルターボ車
燃料代 255,344円 330,653円 17272,393円
税金 70,500円 87,000円 70,500円
自動車保険 119,100円 120,000円 134,240円
車検費用 30,000円 30,000円 30,000円
メンテナンス費用 100,000円 100,000円 100,000円
合計 574,944円 667,653円 507,133円

月1,000キロ走行の前提ですが、ランクルプラドの年間維持費は51万円から67万円程度かかることがわかります。

詳細な積算根拠は以下に示しておきますが、貨物自動車扱いのランクル70なんかと比べると税金が高いですね。

燃料代

ランクルプラドの4LガソリンエンジンはJC08モード燃費しかありません。

また、2.7Lガソリン車は4Lガソリンエンジンと2.8Lディーゼルターボエンジンが入れ替わったとき、6速オートマチックに多段化とエンジンの改良を行っています。

このため、それ以前のモデルよりはリッター0.5キロ程度の燃費改善をしています。

また、2.8Lディーゼルターボ車も2020年8月にターボの大型化をしていますので、カタログ燃費は変わらないものの実燃費の変動はあるかもしれません。

ただ、ここでは、現行モデルと4Lガソリンエンジンの最終モデルで比較してきます。

試算では、月1,000kmで年間12,000キロ走行、軽油・ガソリン単価は2023年4月24日の資源エネルギー庁調査結果(2023年4月26日公表)を使います。

区分 2.7Lガソリンエンジン車 4Lガソリンエンジン車 2.8Lディーゼルターボ車
WLTCモード燃費 8.3km/L 7.9km/L(JC08モード) 11.2km/L
市街地モード 6.1km/L 8.7km/L
郊外モード 8.5km/L 11.3km/L
高速道路モード 9.7km/L 12.7km/L
実燃費 7.9km/L 6.1km/L 10.5km/L
年間に必要な燃料代 1.519L 1,967L 1,143L
軽油・ガソリン単価 168.1円(ガソリン) 168.1円(ガソリン) 148.2円(軽油)
年間に必要な燃料費 255,344円 330,653円 169,393円

なお、ディーゼル車は排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化する尿素SCRシステムに「AdBlue」という尿素水を使います。

「プラドでディーゼルを選ぶデメリットは加速や音?手入れも難しい?」に書いているように、これが年間3千円程度かかるので、加算しておきましょう。

税金

ランクルプラド150は2009年9月のモデルチェンジなので、ガソリン車13年、ディーゼル車11年経過の重課に該当する車もあると思います。

また、2019年9月30日までの新車登録と10月1日以降では自動車税の税額が違います(10月1日以降は軽減)。

それをいちいち分けていたら煩雑なので、ここでは2019年10月1日以降の登録を前提に税額を計算していきます。

ただ、4Lガソリン車は2015年6月に廃止されましたので、軽減前の税率を使います。

区分 2.7Lガソリンエンジン車 4Lガソリンエンジン車 2.8Lディーゼルターボ車
自動車税 50,000円 66,500円 50,000円
重量税 20,500円 20,500円 20,500円
合計 70,500円 87,000円 70,500円

ランクルの1ナンバー、4ナンバーと比べると税金が恐ろしく高いですね。

自動車保険

自動車保険の自賠責は共通ですが、任意保険は6等級、ブルー免許、31歳で計算しておきます。

区分 2.7Lガソリンエンジン車 4Lガソリンエンジン車 2.8Lディーゼルターボ車
自賠責保険 9,080円(18,160円÷2) 9,080円(18,160円÷2) 9,080円(18,160円÷2)
任意保険 59,650円

110,020円(セミリスク)

174,650円(フルリスク)

61,810円

セミリスクは11万円程度?

67,520円

125,160円(セミリスク)

198,140円(フルリスク)

合計 119,100円 12万円程度? 134,240円

任意保険は車両保険込みの数字を併記していますが、4Lガソリンエンジン車の車両保険は「お受けできません」とのことでした。

数字は盗難の多いランクルプラドなのでセミリスクを使うとして、4Lガソリンエンジン車は11万円程度と仮定しておきます。

2.7Lガソリン車の車両保険の料率が10,2.8Lディーゼルターボ車が11なのに対して4Lガソリンエンジン車は7なので、もう少し安くてもいいかもしれません。

車検費用

ランクルプラドは3ナンバーなので2年車検です。

いくつかの車検の費用を見ましたが、大きなパーツの交換が無ければ5万円~6万円で、これに重量税と自賠責保険が加わって12万円~13万円といったところでしょうか。

ここでは6万円として、1年間に直して2分の1の3万円で計算します。

メンテナンス費用

ランクルプラドもオイル交換、各種エレメント交換、タイヤ交換、車検費用などメンテナンス費用もけっこうかかってきます。

タイヤを交換すればネットで安く買ったとしても8万円はかかってくるのです。

そんなことを考えれば、10万円くらいを見込んでおいたほうがいいでしょう

ランクルプラドを維持するのに年収500万円以下では維持は難しい?

ランクルプラドを維持するのに年収500万円以下では維持は難しい?

では、この維持費を前提に、年収500万円以下、極端な話、300万円や400万円では維持は難しいのでしょうか。

  1. 夫婦二人、子供を入れて3人の家族なら500万円あれば維持できる
  2. ランクルプラドユーザーのコア購入層は年収700万円以下
  3. 独身で実家住まいなら年収300万円でも維持できる

夫婦二人、子供を入れて3人の家族なら500万円あれば維持できる

総務省統計局の家計調査年報(家計収支編)2020年版をみると、3人家族の1か月の消費支出が約26万円です。

年収500万円の場合の手取りが33万円程度ですから、維持費を月5~6万出して、親子3人でギリギリでしょうか。

この消費支出には住居費は入っていませんが、交通費が3万円弱計上されていますから、これも当て込めば何とかなりそうです。

ただ、例えばディーゼルターボのタービンが壊れたら30万円以上かかりますから、ある程度の蓄えは前提です。

夫婦二人の家族なら400万円あれば維持できる

同じ調査で夫婦2人だけの家庭の1か月の消費支出は約23万円です。

年収400万円の場合の手取りが28万円程度ですから、年収500万円で親子3人に比べればいささか厳しいものの、これもどうにか維持できそうです。

ただ、お子さんが生まれて3人家族になったら破綻してしまいますから、そこは悩ましいところです。

独身で実家住まいなら年収300万円でも維持できる

これが独身の実家住まいで住居費がかからなければ、年収300万円でもなんとかなります。

同じ調査では3人家族から2人家族になってもあまり変わりませんが、独身の場合は1か月の消費額が13万円に激減します。

こうなると年収300万円でも手取りは月20万円程度ですから何とかかなりそうです。

ただ、結婚しても共働きでなければ破綻するのは言うまでもありません。

まとめ:ランクルプラドが維持できない?維持費考慮すると年収500万円以下では難しい?

ランクルプラドの購買層の3分の1以上が年収7百万円未満と言います。

この年収で購入して維持できるということは家族3人で5百万円の年収でも維持できることは確かでしょう。

ただ、これはローン返済が全くない前提ですし、急な出費や環境変化に備えるある程度の貯蓄はしておいた方がいいと思いますよ。

この記事でお伝えした内容のポイントを簡単にまとめてみました。

  • 年間維持費は51万円から67万円
  • 燃料代が主な費用
  • 税金は他のランクルより安い
  • 自動車保険が必要
  • 車検費用は定期的に発生
  • メンテナンス費用がかかる
  • 燃費と税金で維持費が変動
  • エンジンタイプによって維持費が異なる
  • ディーゼル車は尿素SCRシステムの維持が必要
  • 年収によって維持の難易度が変わる

 

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