プラドはランクルじゃないや別物と言われるのはなぜ?

プラドにはランドクルーザーの名前が冠してありますし、70系はランドクルーザーのライトデューティタイプの位置づけでした。

カタログだって一緒だったのです。

しかし、プラドはランクルじゃないとか別ものだとかよく言われるのです。

ここでは、まず、プラドが誕生してから今までの推移をみていきます。

そして、プラドはランクルじゃないとか別物と言われる理由をチェックしておきましょう。

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プラドの誕生から今までをランクルと比較

まず、プラドの誕生から今までをランクルと比較していきましょう。

  1. 1984年、プリウスの前身「ランドクルーザーワゴン」誕生
  2. 1989年、ランドクルーザーに80系が追加
  3. 1990年、「ランドクルーザープラド」に改称し別カタログに
  4. 1996年、プラドは90系に移行
  5. 1998年、ランドクルーザーの80系が100系にモデルチェンジ
  6. 2002年、プラドは120系に移行
  7. 2007年、ランクルは200系に移行
  8. 2009年、プラドは150系に移行
  9. 2014年、期間限定でランクル70系復活
  10. 2021年、ランクルは300系に移行

1984年、プリウスの前身「ランドクルーザーワゴン」誕生

1984年、プラドの前身として、ランドクルーザーのライトデューティ版である「ランドクルーザーワゴン」が誕生しました。

ランドクルーザーワゴン ランドクルーザー

引用元:https://kyoto-toyota.jp/recommended/landcruiser/lc_catalogarchive

デザインや雰囲気はほぼ同じで、ランクルのショートボディとサイズも同じです。

ただ、サスペンションだけはランクルのリーフスプリングとリジッドアクスルの組み合わせではなくコイルスプリングと3リンクリジッドアクスルの組み合わせを採用しました。

リーフスプリングは頑丈で本格クロカンには適していましたが、乗り心地は良くありません。

このため、頑丈さでは劣るものの乗り心地のいいコイルスプリングを採用したのです。

1989年、ランドクルーザーに80系が追加

1989年、ランドクルーザーに80系が追加されましたが、これは北米市場も睨んでスケールアップした60系の後継でしたから、70系と併売されました。

引用元:https://kyoto-toyota.jp/recommended/landcruiser/lc_catalogarchive

車体は70系よりも大きかった60系よりもさらに大きくなり、上級グレードの全幅は1,900mmに達しています。

サスペンションはリーフスプリングからコイルスプリングに変更され、乗り心地重視の設計になりました。

1990年、「ランドクルーザープラド」に改称し別カタログに

1990年にランドクルーザーワゴンは「ランドクルーザープラド」に改称されました。

とはいえ、形式名も同じで、フロントグリル、フロントフェンダー、エンジンフードが変更され、ヘッドランプは角型2灯に変わったくらいの変更でした。

引用元:https://kyoto-toyota.jp/recommended/landcruiser/lc_catalogarchive

また、7人乗りのロングボディが新たに投入されました。

1996年、プラドは90系に移行

1996年にプラドは90系に移行しました。

引用元:https://kyoto-toyota.jp/recommended/landcruiser/lc_catalogarchive

これまでの角ばったフォルムから丸みを帯びたデザインに変わり、質実剛健な雰囲気はなくなりました

おしゃれで、どことなくエレガントな雰囲気をまとい始めています。

サスペンションは前輪がダブルウイッシュボーン+コイルスプリングの独立懸架となり、オフロードに有利な車軸式を捨てて乗り心地重視に舵を切りました。

後輪は5リンクのリジッドアクスル+コイルスプリングです。

1998年、ランドクルーザーの80系が100系にモデルチェンジ

1998年、ランドクルーザーの80系が100系にモデルチェンジしました。

引用元:https://kyoto-toyota.jp/recommended/landcruiser/lc_catalogarchive

ランドクルーザーも丸みを帯びてきていることがわかりますね。

ただ、大きな変化はサスペンションです。

後輪のコイルスプリングは変わりませんが、前輪はダブルウイッシュボーン式独立懸架トーションバースプリングに変更になったのです。

プラドの後を追うようにランクルも前輪の車軸式を捨て去ったのです。

ただ、海外展開用の面が大きい100系では、実績のない前輪独立懸架に対して大市場であるオーストラリアなどでは不安視されました。

とんでもない未舗装路のある国では過酷な状況での耐久性や悪路走破性に加え積載性も重要だったのです。

このため、シャーシーは80系を踏襲して、足回りは前後リジッド式コイルを採用した105系が別途用意されたのです。

2002年、プラドは120系に移行

2002年、プラドは120系に移行しました。

引用元:http://www.toyota-catalog.jp/catalog/

120系プラドのサスペンションは前輪は変わりませんでしたが、後輪はトレーリングリンク車軸式に変わりました。

ランクル70との距離感の大きさは言うまでもありませんが、ランクル100の持つ剛毅な感じはなく、流麗さの方向に進化しています。

2007年、ランクルは200系に移行

2002年、ランクルは200系に移行しました。

引用元:http://www.toyota-catalog.jp/catalog/

2004年で70系の販売は終わっていますから、100系だけでなく70系の後継車種ということになります。

デザインは100系のものを踏襲しており、いかにもランクルらしい造形ですし、質実剛健な雰囲気は変わりません

2009年、プラドは150系に移行

2009年、プラドは150系に移行しました。

引用元:http://www.toyota-catalog.jp/catalog/

国内向けは3ドアショートボディが廃止され、8月に廃止されたハイラックスサーフの受け皿をも兼ねることとなりました。

ランクルというより見た目も性格も下の画像のハイラックスサーフに似ていたので、「ランクルじゃなくてハイラックスサーフだろ」と言われていたのです。

引用元:http://www.toyota-catalog.jp/catalog/

2014年、期間限定でランクル70系復活

2014年、約1年間の期間限定でランクル70系が復活しました。

引用元:https://kyoto-toyota.jp/recommended/landcruiser/lc_catalogarchive

搭載エンジンその他の見直しはしていますが、見た目はまさにランクル70でした。

2021年、ランクルは300系に移行

2021年、ランクルは300系に移行しました。

引用元:https://toyota.jp/landcruiser/

発売直後から大変な人気で注文が殺到し、受注停止になったのはご承知のとおりです。

パワートレインの搭載場所が後方・下方へ移動され、ものすごいパワーのツインターボという形でディーゼルエンジンが復活しました。

トランスミッションは10速に多段化されたAT「Direct Shift-10AT」を採用しています。

車体は全長 4,950 – 4,985 mm、全幅 1,980 – 1,990mmと200系より少しだけ大きくなり、5m、2mに迫るビッグサイズです。

プラドはランクルじゃないとか別物とか言われる理由はどこにある?

でえは、プラドはランクルじゃないとか別物とか言われる理由はどこにあるのでしょうか。

  1. コンセプトが違う
  2. デザインがランクルと全く違ってオフローダーっぽくない
  3. オフロード性能が中途半端

コンセプトが違う

プラドはランドクルーザー70のライトデューティ版としてスタートしました。

このため、プラドは性能も乗り心地を重視する方向に振っていますし、明確に乗用車の立ち位置を割り振られています

スタート地点こそランクルに近かったのですが、その後はクロカンというよりSUV、近年ではクロスオーバーSUVに限りなく近付いています

本家のランクルも乗り心地を重視し、豪華装備や安全装備もてんこ盛りになりつつありますが、本格クロカンの矜持は捨てていませんし、70の復刻版まで出しています。

そして、いまだに70に乗る方、新たに買われる方もおられるのです。

そんな方から見れば、プラドはランクルじゃない、別物だといわれるのもわかる気がします。

デザインがランクルと全く違ってオフローダーっぽくない

プラドは誕生当初は硬派の70のデザインを採用していましたからランクルを名乗って何の不思議もありませんでした。

ランクル70と同じ大きさでしたし、ランクルに詳しい人でないと見分けがつかなかったはずです。

しかし、前項でも説明してきましたが、誕生から40年弱経った今ではランクルとのデザインの差はあまりにも開きすぎています。

ランクルが剛健さを捨てていないのに、プラドはそんな個性は捨て去って、街中でも映える流麗なボディをまとっているのです。

どうみたって、同じルーツから生まれた車ではないのです。

オフロード性能が中途半端

ランクルもプラドも本格クロカンの証ともいえるラダーフレームですし、サスペンションも基本的には同じです。

また、最低地上高やアプローチアングル、ディパーチャーアングルも大差ありません

しかし、例えば動力性能を見るとどうでしょう。

区分 ランクル プラド
ガソリン車 ディーゼル車 ガソリン車 ディーゼル車
排気量 3,444cc 3,345cc 2,693cc 2,754cc
形式 V型6気筒DOHC ICツインターボ V型6気筒DOHC ICツインターボ 直列4気筒DOHC 直列4気筒DOHC ICターボ
最高出力 415ps(305kW)/5200rpm 309ps(227kW)/4000rpm 163ps(120kW)/5200rpm 204ps(150kW)/3000~3400rpm
最大トルク 66.3kgm(650Nm)/2000~3600rpm 71.4kgm(700Nm)/1600~2600rpm 25.1kgm(246Nm)/3900rpm 51kgm(500Nm)/1600~2800rpm
(参考)車両重量 2,360~2,520kg 2,550~2,560kg 2,050~2,100kg 2,180~2,330kg

オフロードを元気よく走ろうと思ったらエンジンのパワー、特に低速トルクは欠かせません

ランクルはガソリン車にしてもでディーゼル車にしても圧倒的なトルクがあるので、悪路走破性だって問題無いはずです。

しかし、プラドはどうでしょう。

アルファードの2.5Lはオンロードでもいささか非力ですが、プラドはその程度の動力性能です。

これで悪路を臨機応変にこなせるわけがありません

また、前後のスタビライザーを独立して自動で電子制御させ、路面状況や前後輪の状況に応じて効果を変化させるのE-KDSSが採用などオフロード性能に資する装備も取り込まれています。

コストの関係で中途半端なオフロード性能のプラドとランクルは全く別物なのです。

引用元:https://toyota.jp/landcruiser/

まとめ

ランクルとプラドは同じ血統を引いていますが、枝分かれして40年近くが経過しています。

コンセプトの違いは拡大し、同じ車だったとは思えないほど外観も変わっています。

ただ、ラダーフレームなど本格クロカンの魂のようなところは残っているので、ランクルじゃないとか別物とまでは言わなくてもいいのではないでしょうか。

 

ランクルを限界値引きから更に安く購入する方法!

ランクルを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?

ランクルも安全装備の充実等により最上級グレードの車両本体価格が約800万円とかなりの高額になっています。

だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。

例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?

確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。

しかし、人気車の値引きは各メーカーともに大きくありません。値引かなくても売れますからね。

だからといって、諦める必要はありません。

方法はあるのです。

知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。

詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。

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