ランドクルーザープラドは人気の本格SUVですが、燃費が悪すぎというもっぱらの噂です。
ここでは、プラドの燃費を確認したうえで、同クラスのSUVと比較して本当に悪いのかをチェックし、悪いとすればその理由を考えていきます。
また、「SUV燃費悪いランキング」で上位といいますが、本当なのでしょうか。
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プラドの燃費は本当に悪すぎなの?
まず、プラドのカタログ燃費、実燃費を確認し、同クラスのSUVと比べて悪いのかを見ていきます、
また、燃費が悪い理由も分析しておきましょう。
- プラドのカタログ燃費、実燃費
- 同クラスのSUVと比べてみる
- ハイブリッドシステムを持つSUVには全くかなわない
- プラドの燃費が悪い理由
プラドのカタログ燃費、実燃費
プラドのカタログ燃費、実燃費は以下のとおりです。
区分 | ガソリン車 | ディーゼル車 | |
---|---|---|---|
WLTCモード燃費 | 8.3km/L | 11.2km/L | |
市街地モード | 6.1km/L | 8.7km/L | |
郊外モード | 8.5km/L | 11.3km/L | |
高速道路モード | 9.7km/L | 12.7km/L | |
実燃費 | 7.9km/L | 10.5km/L |
同じような車両重量のアルファードの2.5L 4WDのWLTCモード燃費が10.6km/Lですから、やはり悪いのかなという気はします。
同クラスのSUVと比べてみる
では、プラドのカタログ燃費、実燃費を同クラスのSUVと比較してみましょう。
ガソリン車
まず、ガソリン車の燃費ですが、本格クロカンというカテゴリーにはランドクルーザー300しかいません。
それでは比較になりませんので、同じトヨタのRAV4とマツダのCX-8、スバルのフォレスターあたりと比較してみましょう。
区分 | プラド | ランドクルーザー300 | RAV4 | CX-8 | フォレスター | |
---|---|---|---|---|---|---|
エンジン形式 | 直4DOHC | V6DOHCターボ | 直4DOHC | 直4DOHC | 直4DOHC | |
排気量 | 2.693cc | 3,444cc | 1,986cc | 2,488cc | 1,795cc | |
WLTCモード燃費 | 8.3km/L | 7.9~8.0km/L | 15.2km/L | 12.2km/L | 13.6km/L | |
市街地モード | 6.1km/L | 5.3~5.4km/L | 11.5km/L | 9.7km/L | 10.3km/L | |
郊外モード | 8.5km/L | 8.2~8.3km/L | 15.3~15.5km/L | 12.4km/L | 14.3km/L | |
高速道路モード | 9.7km/L | 9.6~9.7km/L | 17.4~17.5km/L | 13.6m/L | 15.2km/L | |
実燃費 | 7.9km/L | 8.1km/L | 12.5km/L | 9.5km/L | 11.2km/L | |
(参考)車両重量 | 2,050~2.100kg | 2,360~2.520kg | 1,570~1,630kg | 1,810~1,890kg | 1,855~1,865kg |
クロスオーバーSUV系より燃費がかなり悪いのがわかります。
車両重量にかなり差があるのはわかりますが、燃費が悪いと言われても仕方のないレベルです。
WLTCモード燃費との乖離は小さいのですが、ランドクルーザー300では逆転しているのがわかりますでしょうか。
そして、300~400キロも重く、3.4Lのターボエンジンを載せているランドクルーザー300の実燃費の方がいいという不思議な現象が発生しているのです。
ディーゼル車
国産ディーゼル車はほとんどありませんので、ランドクルーザー300、CX-8に加え、三菱のオールラウンドミニバンであるデリカD5と比較していきます。
区分 | プラド | ランドクルーザー300 | CX-8 | デリカD5 | |
---|---|---|---|---|---|
エンジン形式 | 直4DOHCターボ | V6DOHCターボ | 直4DOHCターボ | 直4DOHC | |
排気量 | 2.754cc | 3,345cc | 2,188cc | 2.267cc | |
WLTCモード燃費 | 11.2km/L | 9.7km/L | 15.4km/L | 12.6km/L | |
市街地モード | 8.7km/L | 7.2km/L | 12.7km/L | 10.1km/L | |
郊外モード | 11.3km/L | 9.7km/L | 15.1km/L | 12.6km/L | |
高速道路モード | 12.7km/L | 11.3km/L | 17.2km/L | 14.1km/L | |
実燃費 | 10.5km/L | 8.5km/L | 12.1km/L | 10.9km/L | |
(参考)車両重量 | 2,180~2.330kg | 2,550~2.560kg | 1.880~1.930kg | 1.930~1.980kg |
ランドクルーザー300よりいいのは当然として、同じ7人乗りのCX-8と比べるとかなり劣ります。
ハイブリッドシステムを持つSUVには全くかなわない
プラドにハイブリッドはあり得ませんが、クロスオーバーSUVにはたいていハイブリット車がラインナップに加わっています。
比較的大きいサイズでもこんなにあります。
- ハリアー(トヨタ)
- RAV4(トヨタ)
- エクストレイル(日産)
- ZR-V(ホンダ)
- アウトランダー(三菱)
- フォレスター
例えばハリアーのハイブリッド車のE-FourのWLTCモード燃費は21.6km/Lですから、こうなると燃費では比較のしようもありません。
もちろんE-Fourは本格クロカンには全く使えない4WDシステムではありますが。
プラドの燃費が悪い理由
プラドの燃費が悪い理由は本格クロカンだからです。
ラダーフレームで車両重量が増加
プラドは本格クロカンですから普通の車のようなモノコックボディではなくラダーフレームというハシゴ形のフレームを使っています。
ラダーフレームは頑丈で、耐荷重性、耐衝撃性に優れ、大きな衝撃でも歪みませんから、ランクルやジムニーのような本格クロカンには必ず採用されています。
欠点はフレームの板材を厚くするため車両重量の増加に直結し、コストも高く、車高も高くなることです。
そして、車両重量の増加は燃費の点では大きなマイナスです。
大径幅広タイヤは燃費を悪化させる
プラドは265/65R17もしくは265/55R19のタイヤを履いています。
こうした大径で幅の広いタイヤは悪路走破性が高く、本格クロカンには欠かせませんが、オンロードでは走行抵抗が大きく燃費の悪化につながります。
これもオフロード性能を活かすために燃費を犠牲にしているのです。
動力系や駆動系は信頼性重視
今どきの車では動力系や駆動系にいろんな工夫をして燃費向上を図っています。
しかし、オフロード走行を考えれば、過度に凝ったメカニズムはトラブルのもとになりますから、シンプルな設計になっています。
アイドリングストップなんか不要ですから、当然付いていません。
もちろん6速オートマチックなど燃費向上に寄与する機構は少しずつ搭載されてはいますが。
空力特性はあまり考えられていない
プラドのような本格SUVはオフロード性能最重視です。
そのためには十分な最低地上高が必要ですし、アプローチアングル、デパーチャーアングルも大きいに越したことはありません。
ラダーフレームなのでどうしても車高は高くなりますが、このようなことすべてが空力特性をスポイルします。
空力特性が悪いということは燃費も悪くなるのです。
SUV燃費悪いランキングでプラドは本当に上位なの?
前述の同クラス(実際には同クラスとは言えませんが)との比較をみればプラドの燃費が悪いのは間違いありませんが、SUV燃費悪いランキングで本当に上位に入ってしまうのでしょうか。
- ラダーフレームを備える本格SUVランキング
- 国産SUV燃費悪いランキング
ラダーフレームを備える本格SUVランキング
ラダーフレームを備える本格SUVの燃費悪いランキングとなると、輸入車も加えないと成立しません。
順位 | 車種 | WLTCモード燃費 |
---|---|---|
1位 | メルセデスベンツ Gクラス | 6.6km/L |
2位 | ランドクルーザー300 | 7.9~8.0km/L |
3位 | ランドクルーザープラド | 8.3km/L |
4位 | ジープ ラングラー | 11.4~11.5km/L |
参考 | シボレー サバーバン | City(市街地走行モード) 6.8 km/L
Hwy(ハイウェイ走行モード) 9.3km/L |
参考 | フォード Fシリーズ | City(市街地走行モード) 8km/L
Hwy(ハイウェイ走行モード)11km/L 総合 9.3km/L |
参考で記載したのはアメリカのカタログ燃費で、これは実燃費に極めて近いと言われているので、本格SUVのクラスの燃費悪いランキングでプラドが上位にくるのは間違いないでしょう。
ちなみに、メルセデスベンツ Gクラスは3,982cc V型8気筒DOHC+ツインターボで最高出力585ps(430kW)/6000rpm、最大トルク86.7kgm(850Nm)/2500~3500rpmのエンジンですからね。
国産SUV燃費悪いランキング
では、国産SUV燃費悪いランキングではどうでしょうか。
順位 | 車種 | WLTCモード燃費 |
---|---|---|
1位 | ランドクルーザー300 | 7.9~8.0km/L |
2位 | レクサスLX600 | 8.0km/L |
3位 | ランドクルーザープラド | 8.3km/L |
4位 | レクサス RX350 | 11.2km/l |
5位 | NX350 Fスポーツ | 11.7km/L |
ここではV型6気筒3,444ccのICツインターボで、最高出力415ps(305kW)/5200rpm、最大トルク66.3kgm(650Nm)/2000~3600rpmを叩き出すレクサスLX600が登場します。
ただ、レクサスはオンロード性能重視で、先代のLX570が6.6km/L、RX300が10.4km/L、NX300 Fスポーツが11.2km/Lでしたから、それぞれかなり改善しています。
この下にCX-8なんかがくるわけですから、国産SUV燃費悪いランキングでも上位ということです。
まとめ
プラドの燃費はランクル300と同じように良くはありません。
ただ、本格クロカンというコンセプトを考えれば致し方ないこととも言えます。
本格クロカンと燃費を両立する車はありませんので、購入時に燃費がどれだけ気になるかはよく見極めた方がいいと思います。
ランクルを限界値引きから更に安く購入する方法!
ランクルを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
ランクルも安全装備の充実等により最上級グレードの車両本体価格が約800万円とかなりの高額になっています。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、人気車の値引きは各メーカーともに大きくありません。値引かなくても売れますからね。
だからといって、諦める必要はありません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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