RAV4ハイブリッドの燃費が悪いは本当?原因は?ライバル車と比較しても?

RAV4は2019年はハイブリッド車もラインナップに加わっていて、販売台数の3分の1はハイブリッドだそうです。

ハイブリッドを選ばれる方は燃費の良さを期待して買われていると思いますが、燃費が悪いという声があるようなのです。

ここでは、RAV4のハイブリッドの燃費が悪いは本当なのかをチェックし、原因も考えてみます。

また、ライバル車はどうかも気になりますので、比較しておきましょう。

RAV4のハイブリッドの燃費が悪いのは本当なの？原因は?

まず、RAV4のハイブリッドの燃費が悪いのは本当なのかをチェックし、原因を考えていきます。

RAV4のハイブリッドのカタログ燃費と実燃費

まず、RAV4のハイブリッドのカタログ燃費と実燃費を見ていきます。

ガソリン車の2WDは14.5km/L、4WDは12.5km/Lですから、特に4WDの場合はハイブリッドの燃費の良さが際立ちます。

カタログ燃費との乖離もありませんから、そう悪い燃費とも言えなさそうです。

トヨタの他車種と比べてみる

では、RAV4のハイブリッドの燃費をトヨタの他車種と比べてみましょう。

RAV4購入者の大部分は4WDを選んでおられるでしょうから、4WDのミニバン、SUVで考えていきましょう

アルファードの場合、車体も重ければハイブリッドシステムも古いので、燃費はかなり悪いですが、他は概ね車体の重さに比例するような気がします。

そんな中で、RAV4より少しだけ重いハリアーやノアの燃費が微妙にいいのが気になります。

このあたりがRAV4のハイブリッドは燃費が悪いと言われる原因なのでしょうか。

RAV4のハイブリッドの燃費が悪い原因は?

では、RAV4のハイブリッドの燃費が悪い原因はどこにあるのでしょうか。

RAV4とハリアーに比べてノアの燃費がいい原因は明白です。

最終減速比はRAV4とハリアーがフロント3.605、リア10.781、ノアがフロント3.218、リア10.487です。

この比率が大きいほどモーターの回転数を減速しますので、車のトルクは大きくなり、速度は小さくなります。

ということはノアは、燃費重視に振っていて、RAV4とハリアーは性能重視に振っているのです。

RAV4とハリアーの場合はここは同じなのですが、特に4WDで燃費に少し差が出ています。

ハリアーに無くてRAV4、しかも4WDにだけあるのは「4WD統合制御」という駆動力、4WD、ブレーキ、ステアリングを統合制御して操縦安定性、悪路走破性、走行性能を高めるシステムです。

この影響で少しだけ燃費が悪いということなら、むしろありがたいことかもしれません。

RAV4のハイブリッドはライバル車と比較してもの燃費が悪いの?

では、そんな、RAV4のハイブリッドはライバル車と比較しても燃費が悪いのでしょうか。

RAV4のハイブリッドの燃費をライバル車と比較

RAV4のハイブリッドの燃費をライバル車と比較しますが、燃費のことなので、CX-5のディーゼルターボ車も対象に加えましょう。

ホンダはCR-Vが海外専売になったのでヴェゼルを選びましたが、車両重量が250キロくらい違いますので、さすがに燃費は全く違います。

CR-Vの4WDのWLTCモード燃費が20.2km/l で、実燃費はRAV4と同じか、少し下回る程度だったようです。

ライバル車と比較してRAV4のハイブリッドの燃費は悪い？

まず、エクストレイルは圧倒していますが、これはハイブリッドの仕組みからすれば当然のことです。

ヴェゼルは車両重量の差を考えれば、RAV4の燃費の方がややいいのではないでしょうか。

ホンダのe:HEVはe-powerの弱点を補強したようなシステムで結構燃費はいいのですが、「4WD統合制御」などのハンデがあってもRAV4の優位は覆せそうもありません。

CX－5の場合は軽油の安さはあるのですが、現在は軽油価格がガソリン価格の88％程度なので、この燃費差が逆転することはありません。

まとめ

RAV4のハイブリッド車の燃費はトヨタの中で見ると少しだけ悪いかもしれません。

しかしそれは、4WD、オフローダーとしての性能の代償ですし、燃費悪化もわずかなものです。

他メーカーのライバル車と比べると、ハイブリッド先行のトヨタの優位は動かず、圧倒しているといってもいいかもしれません。

RAV4のハイブリッド車の燃費については悪いという声もあるようですが、あまり気にしなくてよさそうですよ。