RAV4(PHV)の実燃費や電気代は?実際の航続距離についても

2019年に国内再投入されたRAV4にプラグインハイブリッドモデルの「RAV4 PHV」が発売されたのは2020年6月のことでした。

外観も通常のRAV4と差別化され、無充電で95キロも走れるなどプレミアム感満載です。

ここでは、まず、RAV4 PHVの実燃費や電気代はどうなのかをチェックします。

また、充電しないで走れる実燃費での航続距離はどれくらいかもチェックしておきましょう。

RAV4 PHVの実燃費や電気代は？

まず、RAV4 PHVを紹介したうえで、実燃費や電気代はどうなのかをチェックしていきましょう。

RAV4 PHVはどんな車？

まず、RAV4 PHVはどんな車か紹介していきましょう。

スタイリング・装備

RAV4 PHVは発売当初は「G」、「G Z」、「BLACK TONE」の3グレードでしたが、2022年10月以降は「Z」のモノグレードです。

Z(PHV)	G(ハイブリッド）

引用元：https://toyota.jp/rav4/

デザインは2021年12月に少し変更され、ハイブリッドモデルとはグリル、ロアモール、縦LEDデイライトが違っています。

装備も10.5インチナビは標準ですし、AC100V1500Wコンセント、ETC2.0も標準装備です。

新開発のプラグインハイブリッドシステム「THSⅡ Plug-in」を搭載

ハイブリッド車の直列4気筒 2.5L直噴エンジンD-4S +モーターの「THSⅡ」に大容量リチウムイオンバッテリーと強力なモーターを追加しています。

モーターのみで走行するシチュエーションが多いため、また、車体がかなり重くなるためフロントモーターのパワーを大幅に増強しています。

PHVですから電池容量は8倍になり、高性能なリチウムイオン電池を採用しています。

RAV4 PHVの実燃費は？

では、そんなRAV4 PHVの実燃費です。

PHVとしての能力は後述しますので、ここではハイブリッドとしてのカタログ燃費と実燃費をチェックしておきましょう。

なお、Xには2WDもありますが、RAV4なので、4WDオンリーで比較していきます。

RAV4 PHVはRAV4 ハイブリッドより300キロくらい重いので燃費の点では大変不利です。

しかし、大容量バッテリーの恩恵は大きいようで、WLTCモード燃費、実燃費ともRAV4 PHVが圧倒します。

RAV4 PHVはハイブリッド車としても優秀ななわけです。

RAV4 PHVの電気代は？

RAV4 PHVの電気代を計算するのはとても難しいです。

というのも、電気で走る距離は人それぞれですし、契約プランも違います。

また、電気料金自体月々変動しているからです。

ここでは、満充電でカタログデータ並みの95km走行できると仮定してみます。

この場合の電力消費率、いわゆる「電費」は 6.45km/kWh です。

ここは交流電力消費量を使った方が計算がしやすく、これは 155Wh/km です。

つまり、95キロを走るなら14,725Wを使うことになります。

電気代は東京電力の「夜トク 8」なら午後11時～翌午前7時で1kWhが21円16銭、「夜トク12」なら22円97銭です（2023年4月1日）。

仮に22円として、電気代は324円、リッター当たり3.4円ですから、ガソリン代に比べれば3分の1になります。

後述する実走行距離でも4円以内にとどまりそうです。

なおRAV4は急速充電に対応していません。

普通充電だと単相AC200V／16Aでも満充電に約5時間30分かかります。

トヨタは定額プランが無くなって基本料金が月770円に加え、1分あたり4.95円ですから、とんでもない金額になりそうです。

RAV4 PHVの実燃費での航続距離はどれくらい？

では、RAV4 PHVの充電しないで走れる航続距離はどれくらいなのでしょうか。

カタログデータだと1,300km

RAV4 PHVの「充電電力使用時走行距離」は国土交通省審査値で95キロです。

また、ガソリンタンクは55LでWLTCモード燃費は22.2km/Lですから、ガソリンだけで1,221キロ走れるのです。

となると、合計で1,315キロ、何と東京駅から鹿児島県に入ったところまで行けるのです。

実燃費だと1,150km

RAV4 PHVのガソリン走行時の実燃費は19.5km/L程度です。

EV走行距離を実際に測ったデータは無いのですが、WLTCモード燃費との乖離と同程度と考えれば80～85キロ程度と考えられます。

これはRAV4のマルチインフォメーションディスプレイ左下方に表示される「EV走行可能距離」の数値の口コミデータともほぼ符合します

これで計算すると、ガソリン走行が55リットル×19.5kmで1,073キロ、EV走行と合わせると1,150キロ、東京駅からみやま柳川インターチェンジあたりですから、熊本県は目と鼻の先です。

まとめ：RAV4(PHV)の実燃費や電気代は?実際の航続距離についても

RAV4 PHVは急速充電に対応していませんが、EVとの競合と価格アップを嫌ったといいます。

電気代を考えると、家庭用電力なら1キロあたり3円台と圧倒的に有利ですが、充電スポットを使うとガソリンを給油した走った方が恐らく有利です。

ただ、HEVモデルの価格5,633,000円は特別仕様車 Adventure“OFFROAD package Ⅱ”と比べても110万円以上高価です。

確かに燃費はいいのですが、燃費でもとを取ろうなんて考えない方がいいですし、購入者は別の価値を評価されているのでしょうね。

最後にこの記事のポイントを簡単にまとめてみます。