ハスラーはスズキ自慢のベストセラーカーですが、故障が多いという噂もあるようです。
特にエアコンのカチカチ、ガガガといった異音やCVT不具合など故障が多いといいます。
ここでは、カチカチ、ガガガといった異音を伴う故障とCVT不具合などその他の故障にはどんなものがあるかをチェックします。
また、ハスラーは本当に故障が多いのかどうかを可能な範囲で確認しておきましょう。
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新車を購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
昨今の新車は安全装備の充実等により軽自動車でも200万円超えは珍しくありませんし、以前では300万円台の車種も500万円以上に価格が跳ね上がっていることも珍しくなくなりました。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
出金を減らす手段は「値引き」だけではありません。
人気車種やモデルチェンジ直後など例え値引きが渋くても諦める必要はありません。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
カチカチ、ガガガといった異音を伴うハスラーの故障
まず、カチカチ、ガガガといった異音を伴うハスラーの故障です。
- エアコンの「カチカチ」音
- エアコンの「ガガガ」音
- エアコンのコンプレッサーの故障はリコール(保証期間延長)も
- エンジンからの異音
- その他エンジンからの異音
- エンジンルームからの「ガガガ」音は怖い
エアコンの「カチカチ」音
ハスラーのエアコンの「カチカチ」音など、それもエアコンをかけている場合だけに発生する音はコンプレッサーの故障の場合もあります。
コンプレッサーの故障で発生した振動が送風パイプを伝わって車内に響いているのです。
コンプレッサーの故障は周囲に被害を及ぼす場合もあるので早期に修理したほうがいいみたいです。
エアコンの「ガガガ」音
ハスラーのエアコンの「ガガガ」「ガラガラ」という音は運が悪いとエアコンのコンプレッサーの異常です。
コンプレッサーはエアコンの心臓部なので、10万円超、20万円くらいの修理費は覚悟した方がいいかもしれません。
もちろんコンプレッサーではない場合もあって、居室から聞こえてくるようならエアミックスアクチュエーターという温度調整モーターの可能性もあります。
エアコンのコンプレッサーの故障はリコール(保証期間延長)も
エアコンのコンプレッサーの故障についてはリコール情報(正式には保証期間延長)があるのでお伝えしておきます。
対象車両は令和元年12月24日~令和4年4月8日製造までの車両です。
コンプレッサーで、冷媒にHFO-1234yfを用いた仕様の場合、内部の摺動部品に耐摩耗性が不十分な材料を組み合わせたものがあるそうです。
急加速走行や登坂走行を繰り返すと摩耗し、エアコン作動時に異音、振動に加え冷房不良が生じることがあるそうです。
保証対応なのですが、保証期間経過後も発生するおそれがあることから、保証期間を延長するそうです(3年間、走行距離6万kmまでから7年間、走行距離無制限に)。
https://www.suzuki.co.jp/recall/car/2023/0526/
修理内容は、エアコンの作動中に異音、振動が発生する場合は、コンプレッサを対策品に交換し、コンデンサのドライヤキットを新品に交換するとのことです。
エンジンからの異音
新型ハスラーのNA(自然吸気)エンンジンを搭載する車両に異音が発生するという症状はあって、一時出荷停止にまで至ったようです。
「新型ハスラーターボが出荷停止でリコール?CVTの不具合も対象?」にも書いてますが、エンジンのピストンスカート部に施されている固体潤滑材のコーティングが不適切なのが原因です。
異音が出ている場合はサービスキャンペーンでピストンを対策品、シリンダブロックを新品に交換してもらえますので、気になったら相談すべきでしょう、
その他エンジンからの異音
エンジン回りの異音は「キュルキュル」「カタカタ、カラカラ」などの音があります。
「キュルキュル」はファンベルトなどベルトが滑る音、「カタカタ、カラカラ」のように小刻みに揺れているような異音は、部品同士の接触音でしょう。
いずれにしても、すぐにディーラーに持ち込みましょう。
エンジンルームからの「ガガガ」音は怖い
エンジンルームからの「ガガガ」音はいろんな可能性があります。
CVTの故障
ハスラーのエンジンルームからの「ガガガ」音で一番怖いのはCVTの故障です。
アクセルを踏んだ時に起こるなら、CVT関係でノッキングを起こしている場合が多く、この場合は30万円の修理費です。
ISG(モーター機能付き発電機)の故障
ハスラーはマイルドハイブリッドを全車に搭載していますが、減速時のエネルギーやエンジン出力を利用して発電し、加速時にはモーターでエンジンをアシストするのがISGです。
オルタネーターに付加機能を持たせたものですが、これもベアリングの異常で「ガガガ」音が発生します。
こちらはそこまでの緊急性が無い場合もありますが、悪化すると発電できなくなりますから、いずれ走行不能になります。
ホイールのベアリングの故障
正確にはエンジンルームではありませんが、ホイールのベアリングの異常でも「ガガガ」という音は発生します。
音の割には緊急性はありませんが、放置すると修理費用が大きくなる場合もあります。
CVT不具合などその他の故障
次に、CVT不具合などその他の故障です。
- CVTの故障
- オルタネーター(ISG)の故障
- リチウムイオンバッテリーの不具合・寿命
- エアコンの故障
- イグニッションコイルの故障
- ワイパーモーターの故障
CVTの故障
ハスラーに限らずCVTの故障というのはよくあるのですし、修理費も高価なところが大きな問題です。
CVTコントロールバルブの不具合などでは異音も発生し、そうなればCVT載せ替えで30万円以上の修理になります。
こうなると年数次第では乗り換えか修理化の選択を迫られてしまいます。
なお、令和元年12月26日から令和4年6月16日製造の55,934台を対象にリコールも実施されており、これは最悪の場合走行不能に至るというかなり深刻な不具合です。
引用元:https://www.suzuki.co.jp/recall/car/2022/0721/
「新型ハスラーターボが出荷停止でリコール?CVTの不具合も対象?」にも書いていますが、CVTコントローラの制御プログラムの不適切が原因です。
基本的にはディーラーから連絡があるはずですので、当該時期に購入して連絡が無いなら確認したほうがいいかもしれません。
また、この記事にはこれも含めて5件のリコール情報を記載していますので、お時間があればご覧ください。
オルタネーター(ISG)の故障
オルタネーターはエンジンの力で回転する発電機でバッテリーに電気を供給する重要なパーツです。
そう壊れるものではありませんが、10万キロを超えると故障リスクが発生し始めます。
壊れたら電気を発生できず、早晩エンジンは停止してしまいますから交換するしかありません。
オルタネーターは、軽自動車で4~5万円、普通車で5~10万円で、これに1~2万円の工賃がかかります。
ただ、リビルド品という中古パーツを再生したものが軽自動車で2万円、普通車で3万円くらいからの予算で手に入りますから、これでも問題ありません。
問題はハスラーの場合、SエネチャージのためにISGというモーター機能付発電機を使っていますので、パーツ代も高価ですし、下手をすると10万円オーバーかもしれません。
引用元:https://www.suzuki.co.jp/car/technology/s-enecharge/
セレナのS-ハイブリッドもそうですが、マイルドハイブリッド系はここが弱点なのですよ。
運よくリビルド品を発見できればぐっと安くなりますが、かなりの難易度みたいです。
リチウムイオンバッテリーの不具合・寿命
ハスラーはエネチャージにしろSエネチャージにしろリチウムイオンバッテリーを使っています。
引用元:https://www.suzuki.co.jp/car/technology/s-enecharge/
これが不具合や寿命を迎えた場合にはアイドリングストップ中の電装品への電気供給ができなくなり、パワーアシストができなくなります。
放っておいてもよさそうなものですが、アイドリングストップは効かなくなりますし、警告灯も点灯します。
場合によってはエンスト等の不具合も生ずるともいいます。
交換費用は10万円と言いますが、ストロングハイブリッドの駆動用バッテリーでもないのに、あまりにも高価です。
エアコンの故障
ハスラーに限った話ではありませんが、ある程度の年数を経過するとエアコンが故障する確率は上がっていきます。
故障には冷却ガスの抜けやファンの故障という比較的修理費の安いものもありますが、エアコンの心臓ともいえるコンプレッサーとなると大変です。
周辺も含めて10万円オーバーは覚悟すべきでしょう。
イグニッションコイルの故障
イグニッションコイルというのはエンジンの点火プラグを放電させるための高電圧を作る変圧器で、普通のガソリンエンジン車には不可欠なパーツです。
ちゃんと高電圧が出せなければエンジンに点火できないので、エンジンが回りませんが、アイドリングで止まりそうになるとか、加速がおかしいという症状で気付く場合もあるようです。
ハスラーの場合、構造上イグニッションコイルに水が被りやすく、不具合が発生しやすいようです。
イグニッションコイルは1本10,000円前後ですし、消耗部品でもありますが、対策をお願いしたところですね。
ただ。サービスキャンペーンではありませんが、原因と思われるのエアクリーナーダクトを耐作品に換えてもらえる場合もあるようです。
ワイパーモーターの故障
ハスラーの場合、ワイパーモーターの精度が低くて内部が錆で固着して動かなくなる場合があるようです。
もっぱら先代に固有の症状で、新型ハスラーでは対策が講じられているようですが、2~3万円という修理代は痛いですね。
ハスラーは本当に故障が多いの?
まず、ハスラーは世間で言われているように故障が多いのかです。
- 故障の口コミは多いけど、売れているから目立つのかも
- J.D. Powerによる日本自動車耐久品質調査(VDS)ではスズキの評価は高め
故障の口コミは多いけど、売れているから目立つのかも
ハスラーの口コミを見ると、確かに故障したとい投稿は多いようですね。
ただ、買って以来全く故障していないという口コミはそれ以上に多いのです。
その中で、数多く売れているので故障率が同じでも、故障数は多くなるって目立つのかもという意見もありました。
確かに、ハスラーの口コミ件数は膨大なので、故障率がそう高くなくても目立つのかもしれません。
ただ、よく売れているアルファードやノア&ヴォクシーに比べると目立つ気がしますので、トヨタ車に比べれば多いのかもしれません。
また、故障ではないのかもしれませんが、足回りに錆が出るというのが口コミでは目立ちましたね。
J.D. Powerによる日本自動車耐久品質調査(VDS)ではスズキの評価は高め
ハスラーそのものの故障の多さはわかりませんが、J.D. Powerが日本自動車耐久品質調査を行い、メーカーごとの結果を公表しています。
J.D. Powerは、アメリカのミシガン州を拠点とする市場調査及びコンサルティング会社です。
ここが毎年日本の自動車の耐久品質調査を行いっていますので、直近3年分をお示しします。
順位 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
ブランド | 不具合発生件数(業界平均57) | ブランド | 不具合発生件数(業界平均62) | ブランド | 不具合発生件数(業界平均72) | |
1位 | レクサス | 34 | ダイハツ | 54 | レクサス | 42 |
2位 | トヨタ | 51 | レクサス | 55 | トヨタ | 62 |
3位 | ダイハツ | 52 | トヨタ | スズキ | 69 | |
4位 | スズキ | 54 | スズキ | 58 | ホンダ | 70 |
5位 | ホンダ | 57 | ホンダ | 61 | ダイハツ | 73 |
6位 | MINI | 60 | スバル | 73 | 三菱 | 77 |
7位 | スバル | 63 | 三菱 | 75 | 日産 | 81 |
8位 | 日産 | 65 | アウディ | 76 | アウディ | 82 |
9位 | BMW | 68 | BMW | メルセデス・ベンツ | 82 | |
10位 | 三菱 | 70 | 日産 | スバル | 86 | |
11位 | メルセデス・ベンツ | 78 | MINI | 79 | BMW | 90 |
12位 | フォルクスワーゲン | 86 | マツダ | 81 | MINI | 90 |
13位 | マツダ | 89 | メルセデス・ベンツ | 90 | マツダ | 105 |
14位 |
フォルクスワーゲン |
106 |
フォルクスワーゲン | 106 |
引用元:https://japan.jdpower.com/ja/press-releases/2021_Japan_Vehicle_Dependability_Study https://japan.jdpower.com/ja/press-releases/2020_Japan_Vehicle_Dependability_Study https://japan.jdpower.com/ja/press-releases/2019-japan-vehicle-dependability-study
これは年に1回、新車購入後36~53ヶ月経過したユーザーを対象に、8分野177項目で聴取して、車100台あたりの不具合指摘件数で集計するものです。
項目は外装、走行性能、装備品/コントロール/ディスプレイ、オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーション、シート、空調、内装、エンジン/トランスミッションと多岐にわたります。
そして、結果を見ても私たちの実感や世の中の評価に近い気がするのです。
この結果で緑色に塗っているところは業界平均を下回っている品質がいいと思われるメーカーです。
だいたい順位は固定化しているのですが、スズキは3位から4位で常時業界平均を下回る故障率ということがわかります。
スズキ車は軽自動車ならハスラーもワゴンRもほとんどのパーツは共用化していることを考えれば、ハスラーの故障率もそう高いものではないものと思われます。
まとめ
ハスラーの場合故障の絶対数が多いわけではありません。
ただ、オルタネーター(ISG)やリチウムイオンバッテリーのようにハスラーだから高価な故障もあります。
また、イグニッションコイルやワイパーモーターの故障などハスラーで起こりやすい故障もあります。
うまくすれば無償修理や耐作品との交換もあり得ますので、気が付いたら早めにディーラーに相談したほうがいいと思いますよ。
ハスラーを限界値引きから更に安く購入する方法!
ハスラーを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
ハスラーも安全装備の充実等により最上級グレードの車両本体価格が約182万円とかなりの高額になっています。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、人気車の値引きは各メーカーともに大きくありません。値引かなくても売れますからね。
だからといって、諦める必要はありません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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