ハリアー60系は誕生までにいろんなドラマがあったモデルであり、これまでのハリアー路線を大きく転換することになりました。
ここでは、そんなハリアー60系の前期と後期の違いをいろんな視点からまとめてみます。
そのうえで、ハリアー60系の前期と後期のどっちが人気なのかをチェックしていきましょう。
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昨今の新車は安全装備の充実等により軽自動車でも200万円超えは珍しくありませんし、以前では300万円台の車種も500万円以上に価格が跳ね上がっていることも珍しくなくなりました。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
出金を減らす手段は「値引き」だけではありません。
人気車種やモデルチェンジ直後など例え値引きが渋くても諦める必要はありません。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
3代目ハリアー(60系)の前期と後期の違いをまとめてみた
まず、3代目ハリアー(60系)の前期と後期の違いをまとめてみましょう。
- スタイリングの違い
- インテリア・機能装備の違い
- 動力・走行性能の違い
- 安全装備の違い
スタイリングの違い
3代目ハリアー(60系)の前期と後期のスタイリングの違いです。
フロントとリアのスタイリング
引用元:http://www.toyota-catalog.jp/catalog/
前期モデルで特徴的なのは、SUVらしくないエレガントなフロントグリルです。
フロントグリルが縦のラインでロアグリルは横ルーバーになっていて、エンブレムは立体的な造形です。
後方に向けて絞り込むようなルーフのラインも斬新ですし、クリアテールも決まっています。
フォグランプはフロントバンパーの左右端にあるぶん、ロアグリルがコンパクトですね。
引用元:https://global.toyota/jp/detail/17023229
後期モデルはフロントグリルを薄くするかわりにロアグリルを横方向に台形状に拡大し迫力を増しています。
リヤコンビネーションランプはクリアから赤色の面発光に変更し、トヨタは「アイコニックなデザイン」と言っています。
フロントバンパーの中にフォグランプを設置して、その外端に縦型のデイライトが付いています。
後期モデルの迫力あるフロントビューは時代の流れを取り入れたものでしょうが、クリアテールの廃止はいささか残念ですね。
後期モデルはシーケンシャルターンランプを採用
後期モデルでは「ELEGANCE」以外にシーケンシャルターンランプが装備されています。
引用元:https://global.toyota/jp/download/24429419/
俗に言う「流れるウインカー」で、16灯のLEDランプが内側から外側へ流れるように光ります。
トヨタは「先進性を強調するとともに、周囲からの被視認性を高め、安全性の確保に寄与」と言っていますが、要するにカッコいいわけです。
ヘッドライトそのものはLEDハイビーム&ロービーム・LEDクリアランスランプの3眼ヘッドライトで、ユニットは前期より細くなり、シャープな印象ですね。
ターボモデルは18インチホイールを採用
後期から搭載したターボモデルでは専用の18インチアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装)を装着し、235/55R18のタイヤを履いています。
http://www.toyota-catalog.jp/catalog/
インテリア・機能装備の違い
3代目ハリアー(60系)の前期と後期のインテリア・機能装備の違いです。
後期モデルは”Metal and LeatherPackage”でプレミアムナッパ本革シートを標準装備
3代目ハリアー(60系)の前期モデルでも「ELEGANCE」以外にはプレミアムナッパ本革シートはオプションで装着可能でした。
これが後期モデルでは「PROGRESS」と「PREMIUM」に”Metal and LeatherPackage”を設定し、プレミアムナッパ本革シートを標準装備したのです。
引用元:https://global.toyota/jp/detail/17023229
シートのカラーバリエーションは前期がブラックorアイボリー、後期はフラックorダークサドルタンでした。
シフトパネルはエボニーストライプorウッド&メタルからアルミヘアラインに
シフトパネルは前期はエボニーストライプまたはウッド&メタルという木目調から後期はアルミヘアラインになりました。
前期エボニーストライプ | 前期はウッド&メタル | 後期アルミヘアライン |
引用元:http://www.toyota-catalog.jp/catalog/ https://global.toyota/jp/detail/17023229
これは前期型のほうがラグジュアリー感が高い気がします。
後期モデルは「運転席オートスライドアウェイ機能」「シートベンチレーション機能」を装備
後期モデルでは”Metal and LeatherPackage”にパワースイッチのON、OFFとシートベルト脱着で、運転席のシートが自動的に前後にスライドする「運転席オートスライドアウェイ機能」が標準装備されました。
また、あわせて「シートベンチレーション機能」も装備されますが、レザーシートには有効な装備のようですね。
T-Connect SDナビゲーションシステムは8インチから9.2インチへ拡大
ハリアー60系にはT-Connect SDナビゲーションシステムが標準またはオプションで装備できます。
ELEGANCE以外はJBLプレミアムサウンドシステムが付くという豪華な装備です。
このディスプレイが前期モデルでは8インチだったのですが、後期モデルでは9.2インチに拡大したのです。
また、後期では静電式のタッチパネルとスイッチを搭載しています。
ドアミラー足元照明が後期モデルではエンブレムマーク付きに
前期モデルでも「GRAND」以外にはサイドミラーの足元照明があって、夜間の乗降時に足元を照らしてくれました。
後期モデルでは全グレードにこの足元照明が付き、最上級の「PROGRESS”Metal and LeatherPackage”」では鷹(正確にはチュウヒ?)のエンブレムマークが投影されます。
引用元:https://global.toyota/jp/detail/17023229
動力・走行性能の違い
3代目ハリアー(60系)の動力・走行性能の違いの違いです。
2L直噴ターボエンジン(8AR-FTS)の搭載
3代目ハリアー(60系)はダウンサイジングということで3.5LV6エンジン、2.4L直4エンジンは廃止され、2L直4エンジン1本になりました。
1.5トンを超える車体に2Lエンジンですから、要するに2Lミニバンと同じで、動力性能の不足は隠しようが無かったのです。
3.5LV6エンジンの圧倒的なパワーでクルージングしていた初代、2代目のドライブフィールは過去のものとなったのです。
ところが、マイナーチェンジで後期モデルは2L直噴ターボエンジンに置き換えられました。
区分 | 最高出力 | 最大トルク |
---|---|---|
2L直噴ターボエンジン(60系後期) | 170kW[231ps]/5,200~5,600rpm | 350Nm[35.7kgm]/1,650~4,000rpm |
2L直4エンジン(60系前期) | 111kW[151ps]/6100rpm | 193Nm[19.7kgm]/3800rpm |
3.5LV6エンジン(30系) | 206kW[280ps]/6200rpm | 346Nm[35.3kgm]/4700rpm |
2.4L直4エンジン(30系) | 118kW[160ps]/5600rpm | 221Nm[22.5kgm]/4000rpm |
最高出力こそ3.5Lエンジンには及びませんが、パワーを実感する最大トルクではむしろ上回っているのです。
ターボエンジン車には6 Super ECTを搭載
ターボエンジンには「6 Super ECT(スーパーインテリジェント6速オートマチック)」が装備されました。
エンジンの性能を最大限に引き出すためのワイドレンジ、クロスレシオのギア比設定で、30系の4速ATと比べて加速性能、燃費が大幅な向上に貢献するのだそうです。
6速をハイギアードにすることで、高速走行時の燃費を向上させ、静粛性を確保しているのだそうです。
さすがにこれだけのパワーではCVTが使えなかったのでしょう。
ターボエンジン車にはフロント・リヤにパフォーマンスダンパーを搭載
ターボエンジン車だけには車両のロール剛性を高める「パフォーマンスダンパー」を搭載しています。
また、走行モードスイッチにスポーツモードを追加していますから、ターボの加速を存分に楽しめるわけです。
安全装備の違い
3代目ハリアー(60系)の安全装備の違いです。
後期モデルは「Toyota Safety Sense P」を全車に標準装備
衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」は「単眼カメラ」と「ミリ波レーダー」の組み合わせにより以下の機能を実現しています。
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もちろん60系前期モデルでも上級グレードには装備されていましたが、全グレードには付いていませんでした。
ミリ波レーダーは前期では最上級グレードだけでしたが、後期は全グレードに装備されたのです。
「電動パーキングブレーキ」「ブレーキホールド」を全車に標準装備
60系前期モデルでは足踏み式の従来と同じパーキングブレーキでした。
後期モデルではシフト操作と連動して自動的に作動・解除する「電動パーキングブレーキ」になり、全グレードに標準装備されました。
また、システムONにしておけば、渋滞や信号待ち等でブレーキを踏んで停車した場合にその状態を保持できる「ブレーキホールド」も全グレードに標準装備されました。
LEDコーナリングランプを「ELEGANCE」以外に標準装備
ヘッドランプを点灯している時にウィンカー操作やステアリング操作をするとLEDコーナリングランプが連動して点灯します。
前述のシーケンシャルターンランプも安全装備の側面がありますが、いずれも「ELEGANCE」以外に標準装備です。
インテリジェントクリアランスソナーを機能強化
インテリジェントクリアランスソナーは最上級グレードに標準装備で、その他のグレードはオプション(前期モデルでは「GRAND」はオプション不可)なのは同じです。
ただ、以下のような機能アップを図っています。
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ハリアー60系の前期と後期のどっちが人気なの?
では、ハリアー60系の前期と後期のどっちが人気なのでしょうか。
- ハリアー60系の前期と後期の売れ行き
- 口コミはどう?
- 中古車市場ではどう?
ハリアー60系の前期と後期の売れ行き
人気のある車売れるわけですから、ハリアー60系の前期と後期の売れ行きを見ていきましょう。
年 | 登録台数 | 順位 |
2013(11月にモデルチェンジ) | 1,937 | - |
2014 | 64,920台 | 11 |
2015 | 58,991台 | 13 |
2016 | 41,403台 | 22 |
2017(6月に後期に移行) | 58,732台 | 16 |
2018 | 44,952台 | 23 |
2019 | 36,249台 | 25 |
2020(6月に80系に移行) | 66,067台 | 13 |
ハリアーは人気モデルとはいえ高価な車ですから、それまでは初代が誕生した翌年の1998年に記録した49,954台、19位が最高のセールスでした。
そうしてみると、60系前期モデルの5万台前後の安定した売上げはかなりのものと言っていいでしょう。
後期モデルについては前期にはやや及ばない(2020年は6月に80系にモデルチェンジ)のですが、前期とあまり変わらない売り上げということはむしろ人気があったのかもしれませんね。
口コミはどう?
では口コミはどうでしょうか。
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どうやらクリアテールなど、スタイリングでは前期モデル優勢のようですね。
ただ、装備面では前後期ではずいぶん違うのは歴然としています。
また、前期モデルの動力性能の不足はどうしようもなく、ここでも後期モデルが圧倒しています。
中古車市場ではどう?
中古車市場での中心価格帯は前期モデルが250万~300万円、後期モデルが300万~350万円です。
買取も前期モデルが200万円程度、後期モデルが230万円台半ばです。
購入時の差が50万円、売却時の差が35万円程度で、年式は2年差ですから、意外と差が小さいのがわかると思います。
後期型の方が装備は充実していますが、安く買おうと思ったら前期型でもいいし、むしろ前期型がいいという方もおられるようなのです。
まとめ
こうして見てみると、かっこよさは前期に分があるようですね。
ただ、安全装備が最たるものですが、前期から後期に向かって大きな装備の違いがあります。
見た目なら前期、装備なら後期という市場の声は正しいのかもしれません。
ハリアーを限界値引きから更に安く購入する方法!
ハリアーを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
ハリアーも安全装備の充実等によりハイブリッドの最上級グレードの車両本体価格が約600万円オーバーとかなりの高額になっています。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、人気車の値引きは各メーカーともに大きくありません。値引かなくても売れますからね。
だからといって、諦める必要はありません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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