シエンタの運転のしやすさは子育てママや初心者でも安心?

本記事では、運転に自信がない方、免許を新しく取得された方、または子育て中の家族に最適な車をお探しの方に向けて、シエンタの運転しやすさに焦点を当てた記事となっています。

ファミリー層にはあまり運転が得意ではないドライバーの方もいらっしゃるでしょう。

ドライバー自身でも運転が下手と思って不安になっている方も少なくないでしょう。

特にバックの時の後方視界の良し悪しは気になるところです。

コンパクトながら運転しやすさを追求したシエンタは、都市部の狭い道や駐車場でも扱いやすく、安全性にも配慮されています。

この記事を通じて、シエンタが日常生活にどのようにフィットするかを理解し、購入を検討している方の参考になればと思います。

シエンタの運転しやすさを生み出す秘訣は?

まず、シエンタが運転しやすいかどうかをチェックし、運転しやすくする秘訣を説明していきます。

シエンタは運転しやすい車なの?

シエンタは運転しやすい車なのかをいろんな角度から見ていきます。

シエンタのサイズ

運転しやすさから見たシエンタののサイズを見ていきます。

全長はヤリスなどのコンパクトカーに比べると30cmくらい長いもののカローラよりは10cm以上短いので、取り扱いは問題なさそうです。

5ナンバー車ならたいていの車はこの幅なので、全幅は狭い道でも問題になるレベルではありません。

ミニバンは最小回転半径が大きくノアなんかは5.5ｍもあります。

シエンタの場合は最小回転半径は5.0ｍですから、世の中の基準からするとぎりぎり小回りが効く部類です。

最低地上高は十分に高く、段差の大きい駐車場などでも車体を擦ることはまず無さそうです。

前方視界、見切り

シエンタの前方視界を画像で見てみましょう。

引用元：https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/sienta/sienta_main_202305.pdf

ミニバンなのでフロントウインドウが大きく見やすようです。

気になるのはAピラーで傾斜が急なのと付け根の部分が太いので、視線を遮ってしまうという評価もあるようです。

見切りについては、ある程度の背の高さがれば、ボンネットが視野に入るので車幅感覚は掴みやすいと言えます。

引用元：https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/sienta/sienta_main_202305.pdf

ただ、背の低い女性の場合はボンネットが視界に入らない場合もあるようで、そうなると車幅感覚が掴みにくくなってしまいます。

また、ミニバンはサイドウインドウの下端が高いので、特に左側側面の背の低いものが見ないという問題があります。

このため、シエンタにもドアミラーに補助確認装置という耳たぶのような小さいミラーが付いているのです。

引用元：https://manual.toyota.jp/sienta/2304/cv/ja_JP/contents/vhch03se040404.php?kw=%E8%A3%9C%E5%8A%A9%E7%A2%BA%E8%AA%8D

後方視界、見切り

シエンタの後方視界を画像で見てみましょう。

引用元：https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/sienta/sienta_main_202305.pdf

リアウインドウの大きさは問題ありませんが、リアクオーターウインドウの下端が高いのが気になります。

これはボディデザインのせいなのですが、斜め後方、特に下方の視界は決して良くはないはずです。

引用元：https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/sienta/sienta_main_202305.pdf

また、後部座席に目いっぱい乗車すると、後側方視界は厳しいものがありますし、広いはずのリアウインドウも頭に遮られて見づらくなってしまいます。

引用元：https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/sienta/sienta_main_202305.pdf

シエンタを運転しやすくするための秘訣

先ほどのシエンタは運転しやすいかの検証を踏まえて、シエンタを運転しやすくするための秘訣を説明していきます。

運転席シート上下アジャスターを使う

シエンタの運転席にはシート上下アジャスターが全グレード標準装備です。

背の低い女性の場合はボンネットが視界に入らず車幅感覚が掴みにくいと書きましたが、上下に６cm調整できるということなので、目いっぱい上げるとかなり改善する可能性があります。

それでも視界に入らない場合は座布団などで工夫するのもいいかもしれません。

左側面の視界が悪いことは頭に入れておく

シエンタの左側面の視界はミニバンにすればマシな方ですが、悪いことは間違いありません。

「ロードコーンに気付かなくて引っ掛けちゃったよ」という声も聞きますが、ロードコーンならいいですが、子どもだったら大変なことなのです。

こうしたことを防ぐには補助確認装置を活用することはもちろん、車外に出て目視確認することも大事です。

とにかく、左側面の視界が悪いことは十分に認識しておくべきなのです。

ルームミラーだけに頼らない

後部座席に大人数が乗車した場合、シエンタのルームミラーに写る後方視界は著しく悪化します。

こうした場合にはルームミラーだけでなくサイドミラーも活用することが重要です。

サイドミラーは車線変更や駐車場だけで使うものではないのです。

シエンタの運転しやすさへの不安は運転支援で解決?

では、運転が不安で下手でもシエンタのいろんな運転支援があれば大丈夫なのでしょうか。

パノラミックビューモニターで側方視界の悪さを解消

シエンタは左側面の視界が悪いと言いましたが、パノラミックビューモニターを装着すればかなり解消することができます。

車を真上から見るように周囲を確認でき、側方の安全確認ができるサイドクリアランスビューや狭い道での接触回避、縁石乗り上げ回避などが可能なコーナリングビューも付いています。

引用元：https://www.toyota-mobi-tokyo.co.jp/carlineup/voxy/safety

パノラミックビューを表示中に周辺の移動物を検知すると、ブザーと表示でドライバーに注意を喚起してくれます。

パーキングサポートブレーキで自動停止

シエンタには前後静止物と後方接近車両に反応するパーキングサポートブレーキが標準装備（後方接近車両はXのみオプション）です。

これがあれば不注意や視界の悪さによる静止物や車両との衝突が回避できるのです。

また、Zだけのオプションですが後方歩行者や周囲静止物に対応したパーキングサポートブレーキがあれば申し分ありません。

ブラインドスポットモニターで後側方視界をサポート

ブラインドスポットモニターはシエンタではZ、Gに標準装備、Xにオプションです。

この装備は、走行中にドアミラーで確認しにくい後側方に加え、隣接する車線の最大約60m後方から急接近してくる車両も検知し、ドアミラー内のインジケーターの点灯で知らせてくれます。

引用元：https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/sienta/sienta_main_202305.pdf

また、その状態でウインカーを操作すると インジケーターが点滅し、さらに注意を喚起します。

これがあると、後方あるいは後側方視界が悪くても安心ですね。

トヨタセーフティセンスで安全性を担保

新型シエンタでは「Toyota Safety Sense」は最新仕様へアップデートされています。

その構成は以下のようになっています。

プリクラッシュセーフティは自動二輪車にも対応し、右折時の対向車線の直進車や右左折時の横断歩行者・自転車の検知、交差点出会い頭時の車両・自動二輪車の検知にも対応しています。

シエンタは電動パーキングブレーキが無いためレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)に停止保持機能はありませんが、Zだけは停止保持機能付きです。

これはZだけに装備されたエレクトロシフトマチックという電制シフトのおかげなのでしょう。

Toyota Safety Senseでの安全運転支援は大きいのですが、レーダークルーズコントロールやアダプティブハイビームシステム、オートマチックハイビームは運転の負担を大きく軽減してくれるはずです。

まとめ：シエンタの運転しやすさ

シエンタは全幅も5ナンバーサイズで、最小回転半径も小さめなので、基本的には運転のしやすい車です。

しかし、ミニバンの宿命で側方視界は良くなく、多人数乗車時の後方視界もいいとは言えません。

しかし、そうした弱点を認識していればある程度運転しやすくはできますし、トヨタの先進運転支援装備があれば。運転が不安で下手でも安全に、快適に運転できるのです。

シエンタの運転しやすさに関する具体的な特徴や運転時に気をつけるべき点について箇条書きでまとめてみました。