この記事は、人気軽自動車の「タント」と「N-BOX」の競争状況に焦点を当てた記事で特に「タント」が「N-BOX」に勝てない理由と、その背景にある市場動向について掘り下げています。
「タント」と「N-BOX」の販売動向、市場での立ち位置、および消費者の選択に影響を与える要因についての詳細な分析をしています。
- タントの市場立場の変化
- タントと比較してN-BOXの市場優位性
- タントの販売不振の原因
- タントと競合他車との比較分析
新車を安く購入する値引以外の方法!
新車を購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
昨今の新車は安全装備の充実等により軽自動車でも200万円超えは珍しくありませんし、以前では300万円台の車種も500万円以上に価格が跳ね上がっていることも珍しくなくなりました。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
出金を減らす手段は「値引き」だけではありません。
人気車種やモデルチェンジ直後など例え値引きが渋くても諦める必要はありません。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
タントはなぜN-BOXに勝てない?販売状況を確認
まず、タントとN-BOX、スペーシアの販売状況を見ていきましょう。
区分 | タント | N-BOX | スペーシア |
---|---|---|---|
2019年 | 175,292台(7月FMC) | 247,770台 | 166,389台 |
2020年 | 129,681台 | 195,688台 | 139,851台 |
2021年 | 116,912台 | 188,939台 | 128,881台 |
2022年 | 107,749台 | 202,197台 | 100,206台 |
2023年(5月末) | 66,513台 | 96,208台 | 51,035台 |
タントは発売以来順調なセールスを続けてきて、2011年に発売されたN-BOXに一時追い抜かれますが、2013年の3代目へのマイナーチェンジで、2014年には23万台の販売となりN-BOXを突き放します。
しかし、その後はN-BOXを上回ることは一度もありませんでした。
2013年に誕生したスペーシアには余裕で勝っていたのですが、2017年のモデルチェンジと2018年のスペーシアギアの投入で急速に売り上げを伸ばしてきました。
そして、最近ではスペーシアの方が少し分がいい状況になってきたのです。
ただ、2022年10月のマイナーチェンジでカスタム系が派手なフロントフェイスに刷新され、売り上げが回復しているような気配もあります。
マイナーチェンジ前 | マイナーチェンジ後 |
引用元;https://www.goo-net.com/catalog/DAIHATSU/TANTO/ https://www.daihatsu.co.jp/lineup/tanto/
タントがN-BOXに勝てない理由は?
今やタントはN-BOXには全く勝てませんし、スペーシアにも分が悪い状況ですが、理由はどのあたりにあるのでしょうか。
- セールスポイントがない
- 子育て世代の車のイメージが強すぎる
- ミラクルオープンドアへのアレルギーもある
- 身内、特にムーヴキャンバスに食われている
セールスポイントがない
タントと言えばセンターピラーレスとスライドドアの組み合わせによる「ミラクルオープンドア」が有名でしたし、これで知名度を大きく上げたものです。
引用元:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/tanto/special/index.htm
ただ、その後はミラクルオープンドアの使い勝手の向上ということで、助手席のスライドを10cm拡張して38cmのロングスライドにしたりと、比較的地味な改良を続けてきました。
その間、N-BOXはカスタムだけでなく、スラッシュやONEなど様々なバリエーションを提供し、高級化も図ってきました。
引用元:https://www.honda.co.jp/Nbox/
スペーシアももともとあったカスタムにスペーシアギアを追加して、SUVテイストなところがずいぶん受けているようなのです。
引用元;https://www.suzuki.co.jp/car/spacia_gear/
子育て世代の車のイメージが強すぎる
タントの売り物はミラクルオープンドアですから、2代目モデルチェンジ後のCMではドアをフルオープンにしたところからピラーが消え、ユースケサンタマリアさんがおむつ替えをしていましたね。
3代目も「ママにタント」ということで菅野美穂さんがプレゼントしてくれるじいじ役の石倉三郎さんに抱きつくCMでした。
ダイハツもこうしたイメージの偏りに危機感を抱いたのか、4代目では家族、カップルなどいろんなターゲットを見据えたCMに切り替えています。
しかし、世間ではいまだにタントは子育て世代の車のイメージが強く、それ以外のニーズを拾いきれていないのではないでしょうか。
ミラクルオープンドアへのアレルギーもある
タントといえばミラクルオープンドアですが、あれだけ大きい空間に支柱がないわけですから大丈夫かなと思うのは正常な感覚です。
前後のドアに通常の3倍の強度がある鋼板のピラーを使用しているので全く問題ないらしいのですが、気になる方はおられるのです。
実際、ミラクルオープンドアがあって助かったというシチュエーションはあまりないようで、それなら不安のあるミラクルオープンドアの付いたタントを買う必要は無いのです。
このあたりはダイハツもわかっているようで、「ミラクルオープンドア みんなの使い方」というサイトまで作っていろんな使い方ができることをアピールしています。
https://www.daihatsu.co.jp/lineup/tanto/special/index.htm
身内、特にムーヴキャンバスに食われている
タントにとってはライバルはN-BOXやスペーシアだけではありません。
ムーヴもライバルですし、それ以上に手ごわいのが2016年9月に投入したムーヴキャンバスです。
引用元:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/move_canbus/
2017年、2018年は7万台越え、直近3年でも5万台越えですから、タントのセールスに影響を与えていても不思議ではありません。
個性的なデザインなので目につくのは確かですが、最近街中でよく見かける気がしますものね。
まとめ:タントはなぜN-BOXに勝てない?
タントはスーパーハイトワゴンの市場を切り拓いてきて、このマーケットは急拡大したのですが、ホンダもスズキも参入してきて、近年はタントの旗色が少し悪いのは心配なところです。
原因はミラクルオープンドアを打ち出したのはいいものの、新たなセールスポイントが提示できなかったり、子育て家庭の車のイメージが染み付いたりといろいろと考えられます。
ただ、2022年10月のマイナーチェンジで派手なフロントマスクになったことで、売り上げはかなり盛り返している気もしますので、今後に期待したいところですね。
この記事をまとめると下記のようになります。
- タントはスーパーハイトワゴンの先駆け
- N-BOX登場でタントの立場が難しくスペーシアにも負ける状況
- タントはセールスポイントが欠如
- タントは子育て世代へのイメージが強い
- タントのミラクルオープンドアへのアレルギー
- タントはムーヴキャンバスに市場を奪われている
タントを限界値引きから更に安く購入する方法!
タントを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
タントは軽自動車とはいえ最上級グレードの車両本体価格が約184万円とかなりの高額になっています。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、人気車の値引きやモデルチェンジ直後は各メーカーともに大きくありません。値引かなくても売れますからね。
だからといって、諦める必要はありません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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