プリウスの中古車価格はこなれていて、10年落ちの30系ともなるとかなり安く購入することができます、
ただ、気になるのは性能の低下です。
プリウスは燃費の良さが売りなので、安く買っても燃費が悪化していたら元も子もないからです。
また。中古でプリウスを購入するなら維持費全体の把握が重要という意見もあるので、そのあたりもチェックしておきましょう。
新車を安く購入する値引以外の方法!
新車を購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
昨今の新車は安全装備の充実等により軽自動車でも200万円超えは珍しくありませんし、以前では300万円台の車種も500万円以上に価格が跳ね上がっていることも珍しくなくなりました。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
出金を減らす手段は「値引き」だけではありません。
人気車種やモデルチェンジ直後など例え値引きが渋くても諦める必要はありません。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
プリウスは10年落ちの中古を買っても燃費は大丈夫なの?
まず、プリウスは10年落ちの中古を買っても燃費は大丈夫なのかを見ていきましょう。
- プリウスの駆動用バッテリーの寿命は20年以上
- 極端にバッテリーが劣化すると燃費は悪化する
- バッテリーを交換すれば燃費はある程度回復する(新品で17万円程度)
プリウスの駆動用バッテリーの寿命は20年以上
プリウスの駆動用バッテリーのメーカー保証は5年、10万キロのどちらかに到達するまでとなっています。
ただ、修理の実績をみても20万キロくらいまではほとんど寿命になることはありません。
現にトヨタ認定中古車のハイブリッドカーについては、初度登録年月から10年目、購入3年間のどちらかに到達するまでは無償保証なのですが、累計走行距離が20万キロまでOKなのです。
ということは、ちゃんと点検してあるという前提とはいえ、10年、20万キロは大丈夫だということです。
プリウスは10年落ちの中古については、10年の条件は超えてしまいますが、走行距離10万キロ程度の車両なら買っても大丈夫そうです。
極端にバッテリーが劣化すると燃費は悪化する
ハイブリッド車が燃費がいい理由は、減速時にエネルギー回生を行っていることと、効率のいい状態で発電した電気を蓄えているためです。
これを発進時など一番燃費が悪化するタイミングでモーターを動かしたり、走行中にエンジンを使わずにEV走行したりして燃費を稼いでいるのです。
また、エンジンもモーターアシストが期待できますから、パワーはもう一つだけど燃費効率のいいアトキンソンサイクルエンジンも採用できるわけです。
プリウスの場合はバッテリーの性能が多少落ちても燃費が落ちることはありません。
バッテリーを長持ちさせるためにバッテリーの性能のすべてを使っていませんし、システム上かなり劣化しないと燃費には影響してこないのです。
ただ、燃費が悪化してくるとバッテリーの劣化はかなり進んでいるということで、このあたりが駆動用バッテリー交換を考える時期になるようです。
バッテリーを交換すれば燃費はある程度回復する(新品で17万円程度)
プリウスのバッテリー交換は工賃を入れて17万円程度と思いのほか安いものです。
リビルド品を使えば10万円くらいで交換できるかもしれません。
プリウスの燃費が大幅に悪化した場合はたいていは駆動用バッテリーの寿命ですから、交換すれば燃費は劇的に改善します。
ただ、駆動用バッテリーを交換しても新車時の燃費に戻ることはありません。
エンジンというものは走行距離が増えるとバランスが崩れてきますから、買った時と同じような効率のいい作動ができなくなるものです。
また、プリウスの場合、インジェクター付近のカーボン堆積が指摘されており、このあたりも燃費悪化につながってしまいます。
そうはいっても、バッテリー交換前と比べれば画期的に改善するようですので、10年落ちのプリウスの燃費悪化対策はあると思っておいてください。
中古でプリウスを購入するなら維持費全体の把握が重要?
では、中古でプリウスを購入するなら維持費全体の把握が重要という意見について考えていきましょう。
- 新車と比べて価格差を回収する年数が短い
- 極端にバッテリーが劣化すると燃費は悪化する
- バッテリーを交換すれば燃費はある程度回復する(新品で17万円程度)
- インバーターなど高額修理の可能性もある
- 価格差の回収期間や特有の故障など維持費全体の把握をしておくべき
新車と比べて価格差を回収する年数が短い
プリウスなら燃費がいいのだから多少高くてもと思って買われる方も多いと思います。
新車時なら7年間とか15万キロ、20万キロという回収期間を設けることは可能ですし、現実に価格差も回収できるものです。
ただ、10年落ちのプリウスとなるとどうでしょうか。
例えば同クラスで今は廃止になったアリオンやプレミオの実燃費は16km/L程度だったようです(1.5Lの場合)。
対するプリウス30系の当時のJC08モード燃費は30.4km/Lですが、実燃費は21~22km/L程度といいます。
仮に21.5km/Lとすると、プレミオとは5.5km/L、ガソリン代を168.1円(2023年4月24日時点の資源エネルギー庁調査)とすると、1万キロ走行で2万7千円くらいの差が出てきます。
車齢10年ですから、あと10年乗るのはさすがに非現実的です。
仮に年間1万キロ走行であれば5年走行なら14万円ですから、ガソリン車との価格差がこれ以内でなければ買う意味はないのです。
また、走行距離が30万キロを超えるとエンジンその他が寿命を迎える可能性だってあるのです。
バッテリー交換費用を回収するのだって大変
維持費全体ということなら、乗っている最中にバッテリー交換に遭遇する可能性も考えるべきです。
プリウスの場合、前述のように新品交換しても17万円程度なのですが、車齢10年で走行距離もそこそこいっていたら、交換費用を回収できる可能性はさらに低くなります。
先ほどのアリオンとの比較でもお示ししたように、1万キロで2万7千円ですから、6.3万キロ走らないと回収できないのです。
インバーターなど高額修理の可能性もある
プリウスの故障で怖いのはインバーターという、バッテリーの直流電流をモーター駆動できる交流に変えるパーツの故障です。
インバーターの故障が問題なのは駆動用バッテリーより高くつこと、故障する時期が見極められないことです。
新車購入ならインバーターの故障には遭遇しないかもしれませんが、10年落ちで走行距離が嵩んだプリウスなら考えておくべきでしょう。
価格差の回収期間や特有の故障など維持費全体の把握をしておくべき
プリウスを新車で買う場合は故障が考えられませんし、単純に燃費だけで維持費の把握もでき、ガソリン車との比較も可能です。
しかし、10年落ちとなるとガソリン車との価格差の回収期間も短かく、駆動用バッテリー、インバーターその他、ハイブリッド特有の高額修理の可能性もあります。
プリウスは燃費が良くて維持費が安いに違いない、そう考えて価格差があってもプリウスを買うとしたら、とても危険です。
こんなことならアリオン、あるいはマークXを買っておけばよかったということになりかねませんよ。
まとめ
10年落ちのプリウスの維持費を語るなら、あと何年、何万キロ乗れるのか、乗るつもりなのかが極めて重要です。
また、新車に比べて駆動用バッテリー、インバーターなど高額修理の可能性が高いだけでなく、差し迫っています。
こうしたコストを含めてガソリン車と比較すると、10年落ちのプリウスを購入するという結論には至らないかもしれません。
プリウスには少ないと思いますが、走行距離が極端に少なかったり、駆動用バッテリー交換済みの中古車が見付かればいいのですけどね。
プリウスを限界値引きから更に安く購入する方法!
プリウスを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
プリウスもフルモデルチェンジを果たし、最上級グレードの車両本体価格が約460万円とかなりの高額になっています。
プリウスには補助金があるとはいってもなかなかの高額です。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、人気車の値引きやモデルチェンジ直後は各メーカーともに大きくありません。値引かなくても売れますからね。
だからといって、諦める必要はありません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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