ハリアーのボディカラーの白は2022年9月の一部改良で、長期にわたって使われていたホワイトパールクリスタルシャインからプラチナホワイトパールマイカに変更されました。
同じ白とはいえ、売れ筋カラーの入れ替えですから結構な大事件です。
ここでは、まず、ハリアーのプラチナホワイトパールマイカとホワイトパールクリスタルシャインがどんな色なのかを紹介します。
そして、2つの色の違いと、今回入れ替えられた理由を考えてみましょう。
ハリアーのプラチナホワイトパールマイカとホワイトパールクリスタルシャインはどんな色?
まず、ハリアーのプラチナホワイトパールマイカとホワイトパールクリスタルシャインがどんな色かを見ていきましょう。
- ハリアーのプラチナホワイトパールマイカ(カラーコード089)
- ハリアーのホワイトパールクリスタルシャイン(カラーコード070)
ハリアーのプラチナホワイトパールマイカ(カラーコード089)
まず、ハリアーのプラチナホワイトパールマイカです。
プラチナホワイトパールマイカの色
プラチナホワイトパールマイカの色は実物を見た方がいいでしょう。
引用元:https://toyota.jp/harrier/gallery/?padid=from_harrier_feature_bottommenu_gallery
トヨタに限らずパール系のホワイトは白とはいってもかすかに黄みがかった色合いになるものです。
しかし、このプラチナホワイトパールマイカは普通のホワイトのように鮮やかな白で、そこにパールの輝きがあるのです。
非常に清新なイメージを持ったカラーですね。
プラチナホワイトパールマイカの人気
ハリアーにプラチナホワイトパールマイカが投入されたのは2022年9月ですからまだ人気のほどはわかりませんが、不人気カラーになることは無いでしょう。
ただ、プラチナホワイトパールマイカを買うつもりだった方はホワイトパールクリスタルシャインへの変更に戸惑われている場合もあるようです。
ハリアーのホワイトパールクリスタルシャイン(カラーコード070)
次に、ハリアーのホワイトパールクリスタルシャインです。
引用元:https://mobilico.jp/magazine/hr-color/
写真ではわかりにくいのですが、パールの名のとおり真珠のような輝きを主張するボディカラーです。
明らかに真っ白ではなく、真珠らしいのでしょう、黄みがかった色合いで、光を浴びるときらきら輝くのがわかります。
白ではありますが深い色合いで、上品かつ高級感もある色です。
ホワイトパールクリスタルシャインの人気
ハリアーの場合は黒の人気が高く、上位はプレシャスブラックパール 、ホワイトパールクリスタルシャイン、ブラックの三つ巴でした。
ランキングもホワイトパールクリスタルシャインが1位のこともあれば2位のこともあるというのが実情でした。
いずれにしても、ハリアーでもホワイトパールクリスタルシャインは人気カラーでした。
プラチナホワイトパールマイカとホワイトパールクリスタルシャインの違いと入れ替えの理由は?
では、プラチナホワイトパールマイカとホワイトパールクリスタルシャインの違いと入れ替えの理由を考えていきましょう。
- ハリアーの2つのホワイトパールの違い
- 2つのホワイトパールの入れ替えの理由
ハリアーの2つのホワイトパールの違い
ハリアーの2つのホワイトパールの違いをいくつかの視点から見ていきましょう。
色合いの違い
ハリアーの2つのホワイトパールの違いは明確です。
車種はプリウスですが、プラチナホワイトパールマイカとホワイトパールクリスタルシャインを対比させた画像があったので紹介しておきます。
引用元:https://ameblo.jp/tsr-project/entry-12641440893.html
左がプラチナホワイトパールマイカ、右がホワイトパールクリスタルシャインです。
プラチナホワイトパールマイカが際立つ白さを誇っているのに対して、ホワイトパールクリスタルシャインは黄みがかった色合いです。
プラチナホワイトパールマイカはとても清新で、鮮やか、若々しい印象を受けますね。
一方のホワイトパールクリスタルシャインには色の深さを感じますし、重厚なイメージを受けます。
高級感という面ではホワイトパールクリスタルシャインに分があるかもしれませんね。
長きにわたってアルファードやハリアーなどトヨタのいろんなモデルで使われてきたには理由があるのです。
傷、汚れの目立ちやすさ
傷、汚れの目立ちやすさについては、より白に近いプラチナホワイトパールマイカの方が目立つものと思われます。
ホワイトパールクリスタルシャインの黄みがかった色合いは砂埃や泥はね、あるいは小傷などを上手に包み込んでくれそうです。
リセールバリュー
リセールバリューという点ではホワイトパールクリスタルシャインは鉄板です。
ブラック系よりは台数は少ないのですが、リセールバリューはこちらの方が高いのです。
一方のプラチナホワイトパールマイカは中古車市場の洗礼を受けていないのでリスクがあるのは確かです。
ホワイトパールクリスタルシャインよりもリセールが悪い可能性はありますし、同等以上のリセールになるかもしれないのです。
2つのホワイトパールの入れ替えの理由
ホワイトパールクリスタルシャインからプラチナホワイトパールマイカへの入れ替えはハリアーだけではありません。
主なところでは以下のようなモデルで変更されています。
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ただ、ノア&ヴォクシーでは2022年1月の、シエンタでは8月のフルモデルチェンジ後もホワイトパールクリスタルシャインは使われています。
また、アルファードではモデルチェンジが近いせいか、未だにホワイトパールクリスタルシャインです。
大きく見えがちなワンボックスでは重厚感のあるホワイトパールクリスタルシャインが継続使用されているのかもしれません。
こうしたホワイトパールクリスタルシャインの廃止の背景には塗装の剥がれ問題がある可能性もあります。
一定時期に製造されたホワイトパールクリスタルシャインの車に塗装剥がれが多発したのは有名な話です。
引用元:https://creative311.com/?p=60357
原因は塗膜の中塗り塗料の濃度が低く、膜厚が薄いと、太陽光と雨水の影響で塗膜が剥がれることがあるというもので、保証期間が3年から10年に延長されているのです。
ただ、これは製造時期が2015年までのものですし、ハリアーは保証期間延長の対象にはなっていません。
またRAV4でも同様の問題は多発していたようですが、国内販売をしていなかった時期が長かったせいか対象にはなりませんでした。
しかし、保証期間延長は2019年3月ですから、こうした問題がパールホワイトのカラー入れ替えの要因の一つである可能性は否定できないでしょう。
まとめ
ホワイトパールクリスタルシャインは重厚感、高級感もある色なので、ハリアーのような大型SUVにはふさわしい色でした。
一方でハリアーはアーバンテイストのクロスオーバーSUVで、清新なイメージも持っています。
おそらくトヨタは車種でホワイトパールクリスタルシャインとプラチナホワイトパールマイカの使い分けを考えているのでしょう。
その中でハリアーにはプラチナホワイトパールマイカがふさわしいと判断したのでしょうね。