ヴォクシーの4WDが誰が見てもわかるほどリアが上がっています。
これはなかなか評判が悪いのですが。こうした尻上がりのリアになっている理由はあるのでしょうか。
また、ローダウン等によって改善することは可能なのでしょうか。
ここでは、そんなヴォクシー(4WD)の尻上がりはどんな感じで、理由は何なのかをチェックします。
そして、これをリアだけローダウンすることによって改善可能かもチェックしていきます。
ヴォクシー(4WD)の尻上がりはどんな感じで、理由は何?
まず、ヴォクシー(4WD)の尻上がりはどんな感じか画像でチェックしたうえで、その理由は何なのかに迫ってみましょう。
- ヴォクシー(4WD)の尻上がりはどんな感じか画像でチェック
- ヴォクシー(4WD)の尻上がりの理由は?
ヴォクシー(4WD)の尻上がりはどんな感じか画像でチェック
ヴォクシー(4WD)の尻上がりはどんな感じか画像でチェックしてみましょう。
引用元:https://www.craft-web.co.jp/blogs/chiryu/804-2/
世の中で言われているようにヴォクシーの4WDは確かに尻上がりです。
前輪に比べて不自然に大きい後輪のホイールハウスのクリアランスは誰にでもわかりますし、車好きにとってはこれはカッコ悪いのです。
ヴォクシー(4WD)の尻上がりの理由は?
ヴォクシー(4WD)は80系で全高がFFより40ミリ~45ミリ高くなっていて、最低地上高はFFより5センチしか低くなっていません。
4WD化すると後輪部分にデファレンシャルなどのパーツが入ってその場所も必要ですし、最低地上高も確保しなければなりません。
この形状から考えると4WD化してマージンを取らなければならないところをすべて後輪部分のサスペンションで対応して、その結果後輪が高くなっているようですね。
前輪部分の高さは変わっていないのに、後輪部分だけ4WDに対応して上げているのでこんなことになるのです。
ちなみに、90系現行ヴォクシーも4WDの全高は高くなっているものの30ミリ高にとどまっています。
一方、最低地上高は15センチ低くなっていますから、後輪のかさ上げを10ミリほど押さえて、評判の悪い尻上がりを少しだけ目立たないようにしているのかもしれません。
引用元:http://caranddrive.net/2022020511011212-2/
どうですか、少しマシになっているように見えませんか。
ちなみに、この数字はE-Fourでも同じで、下の画像はプリウスのE-Fourですが、普通なら何もない後輪付近にいろんなものが密集しているのでこれもマージンが必要なのでしょう。
引用元:https://toyota.jp/prius/feature/?padid=from_prius_grade_navi-menu_feature
ヴォクシー(4WD)のリアだけローダウンは可能?
では、ヴォクシー(4WD)のリアだけをローダウンできるかどうかを注意事項を含めて整理しておきましょう・
- ヴォクシー(4WD)のリアだけをローダウンできるの?
- ヴォクシー(4WD)のリアだけローダウンの注意事項
ヴォクシー(4WD)のリアだけをローダウンできるの?
ヴォクシー(4WD)は性能はともかく、尻上がりだけはカッコ悪いのでどうにかしたいという声はよく聞きます。
それで、結論だけ申し上げるとリアだけローダウンすることはできなくはありません。
リアだけローダウンサスを入れることも可能ですし、リアだけを車高調にすることもできます。
ヴォクシー4WDでお困りの方は多いのでしょう、通販でもリア用のサスや車高調キットはいくらでもみつかります。
また、よく行われているのはFF用の純正サスへの交換です。
写真は純正4WD車(左)とFF用の純正サスに交換した4WD車(右)を比較したものです。
引用元:https://minkara.carview.co.jp/userid/2712142/car/2290613/8834725/parts.aspx
右の方のホイールハウスを見れば一目でわかりますが、どう考えても右の方(リアのサスをFFの純正サスに交換)がいいですよね。
ヴォクシー(4WD)のリアだけローダウンの注意事項
ヴォクシー(4WD)のリアだけローダウンはできるのですが、注意事項がいくつかあります。
最低地上高に気をつける
ヴォクシー(4WD)のリアが尻上がりなのは、4WD化によって低くなる最低地上高を確保するという必要性に迫られたものとも言えます。
例えば90系のヴォクシーの場合、最低地上高は125ミリなのですが、FFと同じ車高になるようにリアを下げると、最低地上高は95ミリになってしまいます。
車検に通る最低地上高は90ミリですから、いかに最低地上高に余裕がないかがわかります。
ヴォクシーの4WDを購入される方はアウトドアに行ったり、雪のよく降る地域にお住まいだったりすると思います。
そういうニーズを考えれば、最低地上高に余裕がないということが問題であることはご理解いただけると思います。
整備工場で施工する
ヴォクシーの足回りは前輪がマクファーソンストラット、後輪がトーションビームです。
前輪のストラット式は結構面倒なのですが、トーションビームのサスペンション交換は難易度が低いと言われています。
ただ、車高を変える場合はアライメントの調整は必須ですし、交換後に思ったとおりの性能にならない場合もあります。
よほどのスキルが無い限り、整備工場にお願いした方がいいでしょう。
前項で書いた最低地上高についてもどのくらいにするのか、降雪に備えて車高調のほうがいいかどうかなど、しっかり相談した方がいいと思います。
まとめ
4WD車の尻上がり問題はセレナなんかでもあるようですが、ノア・ヴォクシーは特に目立っています。
この尻上がり、カッコ悪いのはトヨタも承知だと思いますが、4WDの性能を考えてこの形にしているものと思わます。
80系の場合は最低地上高が155センチあるので余裕がありますが、90系は125ミリしかないのであまり余裕がありません。
尻上がりの解消はいのですが、走行に支障が出るようでは困りますから、実際の使用を踏まえて、ますメカニックとしっかりと相談してみましょう。