シエンタの購入者の方の中には豪雪地帯にお住まいの方も、スキーやスノボを楽しまれる方もおられるでしょう。
そうでないにしても、積雪することがあるなら、安全のため4WDを購入する場合も多いのではないかと思います。
ここでは、シエンタの4WDのシステムについて説明したうえで、シエンタの4WDの雪道での実力はどうなのかをチェックします。
また、新型シエンタのE-Fourになって雪道での性能は向上したのでしょうか。
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詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
シエンタ4WDのシステムと雪道での実力はどう?
まず、シエンタ4WDのシステムはどのようなものなのか、雪道での実力はどうなのかを見ていきます。
- シエンタ4WDのシステムはどう?
- 雪道での実力はどう?
シエンタ4WDのシステムはどう?
最初に、シエンタ4WDのシステムはどうなのかですが、ガソリン車とハイブリッド車では全く違います。
ガソリン車はアクティブコントロール4WD
シエンタのガソリン車の4WDシステムは、アクティブコントロール4WDです。
SUV系にはダイナミックトルクコントロール4WDが搭載されていますが、ノア&ヴォクシーを除けばその他の4WDはアクティブコントロール4WDです。
アクティブコントロール4WDは1998年に開発された、トヨタでは一番古いフルタイム4WDシステムです。
引用元:http://www.toyota-catalog.jp/catalog/
速度や外気温、シフト位置、舵角、ブレーキ、アクセル、横・前後Gといったセンサーからの情報を解析し後輪の駆動力を電子制御する仕組みです。
アクティブコントロール4WDの場合、滑りの予兆を捉えて後輪に駆動力を与えますから、滑る前から4WDになる優れものです。
路面状況や運転状況をみながら、滑り出す前に2WD→最大50:50の前後輪直結4WDに可変することができるのです。
ハイブリッド車はE-Four
シエンタのハイブリッド車の4WDシステムは、E-Fourです。
ガソリン車の4WDのようにドライブシャフトを使って後輪にパワーを伝えるのではなく、後輪はモーターで駆動します。
引用元:https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/prius/prius_main_202110.pdf
後輪にトルクを送るのは発進時と雪道のような滑りやすい路面を走行する場合で、通常は2WDで走行します。
アクティブコントロール4WDのように滑りだす前から4WDにはなりませんが、モーターのためトルクの立ち上がりは早く、切り替えは迅速です。
引用元:https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/sienta/sienta_main_202311.pdf
雪道での実力はどう?
では、シエンタの4WDは雪道での実力はどんなものでしょうか。
ガソリン車のアクティブコントロール4WDとハイブリッド車のE-Fourでは4WDの実力は違いますので、それぞれに説明していきましょう。
アクティブコントロール4WD(ガソリン車)の雪道での実力は?
まず、ガソリン車のアクティブコントロール4WDの雪道での実力はどうかです。
アクティブコントロール4WDはトヨタの3つのフルタイム4WDの中では3番目の性能です。
- ダイナミックトルクベクタリング4WD
- ダイナミックトルクコントロール4WD
- アクティブコントロール4WD
ダイナミックトルクコントロール4WDの場合、旋回時に、車速や舵角などでドライバーの進路を予測し、駆動力配分やブレーキを制御してそのラインに乗せるという機能があります。
ダイナミックトルクベクタリング4WDのすごいのは、走行状況で後輪のトルクを左右別々に制御することで旋回時の安定性とトラクション性能を高める「トルクベクタリング機構」 が搭載されていることです。
これで、通常の前輪100: 後輪0~前輪50 : 後輪50のトルク配分に加え、右輪100 : 左輪0 ~ 右輪0 : 左輪100 という左右のトルク配分が可能になるのです。
どちらも旋回時の安定性が向上しますし、装備してあると自分の運転がうまくなったと感じるようですが、雪道での走破性や安全性が劇的に向上するわけではありません。
雪道をアクティブに走ろうとしない限りは、アクティブコントロール4WDで十分ですし、この4WDの性能はかなり高いものがあるのです。
E-Four(ハイブリッド車)の雪道での実力は?
次に、ハイブリッド車のE-Fourの雪道での実力はどうかです。
E-Fourの性能上の問題は2点あります。
後輪トルクが弱い
1つ目は後輪トルクが弱いことです。
一般的にE-Fourは後輪トルクが弱いために前後輪の理想的なトルク配分ができません。
シエンタのE-Fourで心配なのは特にリアモーターのパワーが不足していることです。
区分 | シエンタ | ヤリスクロス | カローラクロス | |
---|---|---|---|---|
エンジン | ||||
最高出力 | 91PS(67Kw)/5,500rpm | 91PS(67Kw)/5,500rpm | 98ps(72kW)/5200rpm | |
最大トルク | 12.2kgm(120Nm)/3,800~4,800rpm | 12.2kgm(120Nm)/3,800~4,800rpm | 14.5kgm(142Nm)/3600rpm | |
フロントモーター | ||||
最高出力 | 80PS(89Kw) | 80PS(89Kw) | 95ps(70kW) | |
最大トルク | 14.4kgm(141Nm) | 14.4kgm(141Nm) | 18.9kgm(185Nm) | |
リアモーター | ||||
最高出力 | 3.0PS(2.2Kw) | 5.3PS(3.9Kw) | 41ps(30kW) | |
最大トルク | 4.5kgm(44Nm) | 5.3kgm(52Nm) | 8.6kgm(84Nm) |
同じ1.5Lエンジンのヤリスクロスに劣っているのがわかると思います。
これはヤリスクロスがSUVだからではなく、例えばアクアの場合、Bの最高出力はヤリスクロスと同じですが、X以上は6.4PS(4.7Kw)なのです。
シエンタのE-Fourのように後輪トルクが極端に弱いと、後輪に十分なトルクが配分できず、4WD性能が低いということなのです。
高速走行時は4WDにならない
もう1つは、高速走行時は4WD化することはなく、後輪にはトルクが伝わらないことです。
E-fourの後輪制御は時速70kmまでなのです。
冬タイヤ規制の場合には制限速度が50キロに規制されますから関係無いような気がしますが、雪や雨でスリップしても70キロを超えていると後輪へトルクを送って走行安定性を確保することはできません。
また、雪国では通常道も含め、結構なスピードでとばしている車がたくさんいるのはご承知のとおりです。
アクティブコントロール4WDなら危ないときはどんな速度域でも4WDになりますが、E-Fourはそれがないのです。
シエンタ4WDの雪道での実力はE-Fourになって向上した?
もう答は出たようなものですが、シエンタ4WDの雪道での実力はE-Fourになって向上したのでしょうか。
シエンタの4WDラインナップも含めて説明していきましょう。
- 雪道での実力はE-Fourになって向上した?
- 新型シエンタの4WDランナップは?
雪道での実力はE-Fourになって向上した?
まず、雪道での実力はE-Fourになって向上したかどうかです。
ガソリン車のアクティブコントロール4WDが本格的なフルタイム4WDなら、E-Fourは生活四駆の低速版という位置づけです。
E-Fourは街なかを普通に走るぶんには雪があってもそこそここなしますが、ヘビーな局面になると弱点を露呈します。
そもそも、フルタイム4WDとはいっても、常時4WDで走るわけではありませんし、4WDとしての機能も知れているのです。
ただ、燃費についてはWLTCモード燃費が30km/L前後と、14km/Lだったアクティブコントロール4WDの倍以上の燃費です。
だから、この燃費でそこそこの雪道性能と考えれば向上していると言っていいのかもしれません。
新型シエンタの4WDランナップは?
そこで、新型シエンタの4WDランナップはどうかです。
今回のモデルチェンジの4WDラインアップの大きな変化は以下のようなものです。
区分 | ガソリン車 | ハイブリッド車 |
---|---|---|
先代シエンタ | アクティブコントロール4WD | なし |
新型シエンタ | なし | E-Four |
ハイブリッド車にE-Fourがラインナップしたのはいいのですが、ガソリン車の高性能なアクティブコントロール4WDが無くなったのです。
ガソリン車の4WDの2列目は、ドライブシャフトの設置スペースの都合か、キャプテンシートでもなく、真ん中部分が座れないようにしてあるシートでした。
引用元:https://www.toyota-mobi-tokyo.co.jp/column/20180924_sienta
モデルチェンジの頃には小さな車へのE-Fourの採用が広がっていましたし、E-Fourならドライブシャフトが無いので、こうした問題を解決するにはうってつけだったのでしょう。
E-Fourは燃費がいいので、そこはいいのですが、新型シエンタになって本格的なフルタイム4WDが選べなくなったのは残念なところでしょうね。
まとめ
この記事では、シエンタの4WDのシステムについて説明したうえで、シエンタの4WDの雪道での実力はどうなのかをチェックし、ハイブリッドのE-Fourになって雪道での性能は向上したのかを見てきました。
シエンタの4WDシステムには、先代ではガソリン車のアクティブコントロール4WDがあって、燃費は悪いものの高性能なフルタイム4WDでした。
新型シエンタではこれが無くなって、ハイブリッド車のE-Foreオンリーにドラスティックに変わりました。
確かに燃費はいいですし、普通の雪道ならこれで十分という考え方なのでしょう。
ただ、ドカ雪やミラーバーンなど厳しい環境にある方、ダートを走ることがあるような方のために、アクティブコントロール4WDの選択肢が残っていてもよかったような気もしますね。
シエンタを限界値引きから更に安く購入する方法!
シエンタを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
シエンタも安全装備の充実等によりハイブリッドの最上級グレードの車両本体価格が約300万円オーバーと高額になっています。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、現実は排気量の小さな小型車の値引きは各メーカーともに大きくありません。薄利多売で利益を出す戦略だからですね。
だからといって、諦める必要はありません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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