プラドでディーゼルを選ぶデメリットは加速や音?手入れも難しい?

プラドのディーゼル車は圧倒的なトルクで悪路走破性が高く、燃料代も安く済むのでおすすめです。

ただ、だからといっていいことばかりではありません。

デメリットも結構あるのです。

ここではプラドでディーゼルを選ぶデメリットを説明していきます。

よく言われるように、加速や音の問題や手入れが難しいということがあるのでしょうか。

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プラドでディーゼルを選ぶ経済面でのデメリット

経済面でのデメリットは新車価格とリセールです。

  1. ディーゼル車はかなり割高(664,000円~670,000円)
  2. ディーゼル車はリセールが少し悪い

ディーゼル車はかなり割高(664,000円~670,000円)

ディーゼル車というのはガソリン車より必ず高価です。

ここではプラドのディーゼル車とガソリン車の価格差を、マツダのCX-8と比較してみましょう。

車種 グレード等 ディーゼル車とガソリン車の価格差
ランドクルーザープラド TX 664,000円
TX“Lパッケージ”( 670,000円
CX-8 全グレード 382,800円

ご覧のようにCX-8と比べて価格差が大きいことがわかります。

プラドの場合、ディーゼル車とガソリン車の価格差が非常に大きいのが大きなデメリットで、購入額がかさみます。

また、燃料代の差でこの価格差を回収するのも難しくしています。

ディーゼル車はリセールが少し悪い

プラドはとてもリセールがいい車です。

今の半導体の供給不足による受注停止や納期遅延がそれに拍車をかけてきています。

ただ、細かいことをいうと、ガソリン車に比べるとディーゼル車のリセールは良くないのです。

例えば5年落ちならガソリン車が新車価格の100%弱に対してディーゼルが90%弱など全体的に10%程度の差がありますし、3年落ちでは20%の差が出ています。

ディーゼル車のリセールの水準自体はとても高いのですが、それでもガソリン車との60万円以上の価格差が売却時には消えてしまうほどなのです。

プラドでディーゼルを選ぶ動力性能(加速)のデメリット

プラドのディーゼル車の動力性能は圧倒的です。

区分 スペック
排気量 2,754cc
形式 直列4気筒DOHC ICターボ (ディーゼル)
最高出力 204ps(150kW)/3000~3400rpm
最大トルク 51kgm(500Nm)/1600~2800rpm
(参考)車両重量 2,180~2,330kg

最高出力はそうでもありませんが、最大トルクの51kgmは脅威的です。

しかも、低回転域から最大トルクが出ますから、オフロードの走破性も良好です。

ただ、ターボというのはタイムラグがありますから、アクセルの踏み始めの加速、特にタイヤ半個か1個分はパワーでは劣るはずのガソリン車に負けてしまいます

また、このエンジン性能曲線を見てもわかるように2,400回転を過ぎたあたりからトルクが一気に下がり、3,400回転を過ぎると出力も大きく落ちていきます

引用元:https://www.miyazakitoyota.jp/lineup/landcruiserprado1910/performance

レビューなんかを見ても、高速運転中の追い越しでは少し馬力不足を感じる方もおられるようで、新東名あたりを走るとエンジンのパワーは物足りないかもしれません。

プラドでディーゼルを選ぶ環境面でのデメリット(騒音・振動・黒煙)

ディーゼル車の環境面でのデメリットは騒音・振動と黒煙でしょう。

  1. 騒音・振動はアイドリング時や古いものは大きい
  2. エンジンに負荷をかけると黒煙が気になる場合も

騒音・振動はアイドリング時や古いものは大きい

昔のディーゼルエンジンはカラカラとエンジン音が賑やかでしたし、振動も大きかったものです。

しかし、最近のディーゼル車はそのあたりは大きく改善されていてプラドも走行中は気になることはありません

ただ、アイドリング時はエンジン音はガソリン車に比べれば大きいですし、ハンドルが震えるような振動もあります。

昼間や街中では全く気になりませんが、早朝や夜の住宅街で長い時間アイドリング状態にしておくのは気が咎めるかもしれません。

また、この騒音・振動は年数がたって走行距離が長くなると大きくなる傾向にありますし、車内より車外の方がはるかに大きいのも問題ではあります。

エンジンに負荷をかけると黒煙が気になる場合も

ディーゼルエンジンから黒煙が出ますが、これはPM(粒状化物質)で、燃焼時に生成された煤です。

燃料が不完全燃焼しているのが問題なので、最近のディーゼルエンジンでは燃焼室の温度の制御、噴射する燃料の微細化、DPFという回収装置の設置でほとんど出なくなっています

ただ、低速からの加速時にアクセルを思いっきり踏み込んだりすると、ガソリン車とは違う煙が出てくるのは致し方ないことなのかもしれません。

プラドでディーゼルを選ぶ手入れ上のデメリット

ディーゼルターボ車はガソリン車と違って手入れもいささか面倒です。

  1. オイル交換は短い周期で確実に指定の規格で
  2. 尿素水の補給は欠かせない
  3. チョイ乗りだとDPF再生が十分にできない可能性
  4. ターボチャージャーはエンジンより短命

オイル交換は短い周期で確実に指定の規格で

ランドクルーザープラドに限らずターボエンジン車のオイルはタービンの軸受けの潤滑と冷却を担っていますから、オイルのコンディションはターボの寿命を左右します。

このため、通常は5,000キロごとに確実に交換すべきと言われていますが、マニュアルには2万キロごと(ただし12か月を超えないこと)とされています。

ただ、クリーンディーゼルの場合、通常コンディションで5,000から2万キロ、シビアコンディションでは2,500から1万キロと言われており、実際には5,000キロで交換されている方が多いようです。

ガソリン車は1万キロは平気ですから、やはり頻繁かつ確実な交換が必要なのです。

また、マニュアルにも指定の規格のオイルでないと排出ガス浄化装置の寿命短縮につながると書いてあるので、そのあたりはガソリン車より厳しいです。

尿素水の補給は欠かせない

プラドでは「AdBlue」という尿素水を、ディーゼルエンジンの排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化する尿素SCRシステムに使います

アンモニアと窒素酸化物(NOx)が化学反応することで、窒素と水に還元される原理を応用したものですが、このAdBlueが少なくなるとエンジンがかからない仕組みになっています。

もちろんいきなりそうなるわけではなく、走行可能距離が約2400km以下になると「AdBlue を○○km内に補充してください」というメッセージがマルチインフォメーションディスプレイに出てきます。

しかし最後には「AdBlue 残量が少なくなっています エンジン再始動不可 AdBlue を補充してください 取扱説明書を参照ください」というメッセージが出て始動不能になってしまいます。

このAdBlueですが、約700km走行で1L消費し、いっぱいまで補充した状態から約8,000km走行すると、残量がなくなりますから、割と頻繁に補給する必要があります。

AdBlueはディーラーでも1Lあたり260円くらいですが、通販なら、例えばこの20Lのものなら税・送料込み3,150円ですから、リッター157.5円です。

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プラドのAdBlueのタンク容量は12Lで、年に1万2千キロで17L補給しても2,678円、金額より購入したり補給したりする手間がネックですね。

チョイ乗りだとDPF再生が十分にできない可能性

プラドの場合、尿素SCRシステムの前にDPF再生というPM(粒状化物質)のフィルターがあって、ここで煤を捕捉するのですが、これがいっぱいになると燃料とともに燃やしてしまいます

これがDPF再生なのですが、ある程度の距離を走らないと再生が始まりませんし、始まっても完了せずに終わってしまいます

CX-5と違って深刻なトラブルは聞きませんが、煤がたまったままでいいことはないので、30分くらい遠乗りをしてしっかり再生させる必要があります。

ガソリン車では全く不要なことなので、やはり面倒ですね。

ターボチャージャーはエンジンより短命

ターボチャージャーの心臓はタービンで、これで排気を受けて回り、エンジンに空気を送り込むのですが、1分間に10数万回転から20万回転という車の部品としては最高の回転数です。

このため、一般的にはエンジンよりも寿命が短く15万キロくらいではないかと言われています。

また、交換すれば30万円以上の修理代がかかってきます。

昔のように、停車してしばらくの間はエンジンを止めてはいけないということはありませが、それでも長持ちさせようと思えば、少しの暖気とクールダウンはした方がいいでしょう

まとめ

プラドの場合、ディーゼル車のメリットは非常に大きいのですが、記載したようにデメリットもあります。

特に取り扱いが、ガソリン車に比べると面倒です。

ただ、この面倒を怠ると強烈なしっぺ返しをくらいますので、買う時はこうしたデメリットも含めてしっかりと判断しましょうね。

 

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