プリウスといえば納車待ちが大変で、中古車価格も高止まりしていたものです。
そんなプリウスの中古車が最近では安いという話もあるのです。
ここでは、プリウスの中古が安い理由をまずチェックします。
また、プリウスの中古が安いのは、やめたほうがいいとか危険という噂と関係があるのかもチェックしていきます。
新車を安く購入する値引以外の方法!
新車を購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
昨今の新車は安全装備の充実等により軽自動車でも200万円超えは珍しくありませんし、以前では300万円台の車種も500万円以上に価格が跳ね上がっていることも珍しくなくなりました。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
出金を減らす手段は「値引き」だけではありません。
人気車種やモデルチェンジ直後など例え値引きが渋くても諦める必要はありません。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
プリウスの中古が安い理由は?
まず、プリウスの中古が安い理由をチェックしていきましょう。
- トヨタにハイブリッドの選択肢が増えた
- 低年式のハイブリッドのリセールが悪い(駆動用バッテリーの交換リスク)
- 高価なハイブリッドシステムの故障リスク
- 低年式のプリウスが増えてきた
- 程度の悪いプリウスも増えてきた
トヨタにハイブリッドの選択肢が増えた
まずあげられるのは、トヨタ車にハイブリッドの選択肢が増えたことです。
以前はハイブリッドを買おうと思ったらプリウス以外には選択肢はありませんでした。
アルファードやハリアーにはハイブリッドはありましたが、セダンやコンパクトカーにはプリウス以外には長いこと存在しなかったのです。
2011年にアクアが、2013年にはカローラシリーズにハイブリッド車が登場し、今はヤリス、シエンタ、ノア&ヴォクシーなど、様々な車種にハイブリッド車を展開しています。
ダイハツのOEMであるライズにはエンジンで発電して、その電気で走るシリーズ式ハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」を搭載しています。
こうなると、プリウスの希少性は薄れ、昔のように高止まりした中古車価格ではなくなるのです。
低年式のハイブリッドのリセールが悪い(駆動用バッテリーの交換リスク)
トヨタに限らず、新車時はハイブリッド車の人気が高く、中古車でも3年落ちくらいまではハイブリッド車のリセールの方が良好です。
しかし、5年落ちあたりで同程度になり、7年落ちになるとガソリン車のリセールの方が明らかに良くなるのです。
これは、トヨタのハイブリッドの保証が5年10万キロであることからも、それを過ぎると高価な駆動用バッテリーの交換リスクが想定されてくるのです。
プリウスはすべてハイブリッド車ですから、購入者は駆動用バッテリーの交換リスクを懸念する、そのためにどうしても低年式の中古車価格は下がりがちになるのです。
高価なハイブリッドシステムの故障リスク
しかし、もっと怖いのは高価なハイブリッドシステムの故障です。
その中でも高価なのはインバーターの故障です。
インバーターは交流電源を作り出す装置で、バッテリーの直流電源をモーターを動かす交流電源に変える、ハイブリッド車の根幹装置です。
寿命はハイブリッドシステムの中でも比較的早いと言われており、その修理代は20万円以上はかかります。
また、電気式無段変速機といわれるハイブリッドトランスアクスルは40万円と言われており、ハイブリッドシステムが故障したら、一声50万円とも言います。
そんな話を皆さんご存じなので、中古車価格にも影響しているのでしょう。
低年式のプリウスが増えてきた
プリウスの10系を買う方は少ないかもしれませんが、1997年から販売しています。
膨大な台数を売った30系も2009年から2015年までの販売ですから、既に13年落ちという超低年式車まで発生しているはずです。
プリウスは人気車ですし、高価な車ですが、こういう低年式車になればさすがに値段もこなれてきます。
この2010年式Sは、走行距離9.8万kmで、純正HDDナビ、地デジTV、バックカメラ、ビルトインETCなどが付いて24.8万円です。
https://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/15/700020896030230305005.html
また、Gツーリングセレクションレザーパッケージだって、2010年式で走行距離9.8万kmのものが39万円しかしないのです。
https://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/17/700100259730221218003.html
程度の悪いプリウスも増えてきた
中古車市場に流れてくるプリウスが増え、低年式も目立ってくると程度の悪いプリウスも増えてきています。
事故車、あるいは塗装剥がれ、内装の傷み、ひどい傷などあれば大幅に安くなるのは当然です。
ただ、中古車売り場でとんでもなく安いプリウスをみかけると「プリウスの中古がこんなに安いのか」と思うのです。
プリウスの中古はやめたほうがいいの?危険なの?
プリウスの中古はやめたほうがいいや危険の噂がありますが、中古車価格が安いのには関係あるのでしょうか。
また、本当にプリウスの中古はやめたほうがいいのでしょうか、危険なのでしょうか。
- やめたほうがいいとか危険の噂は中古車価格が安いのには関係あるの?
- プリウスの中古はやめたほうがいいの?危険なの?
やめたほうがいいとか危険の噂は中古車価格が安いのには関係あるの?
プリウスはやめたほうがいいとか危険という噂の多くは年数の経過によるハイブリッドシステムの故障を懸念してのことのようです。
Webをみても、前述したような駆動用バッテリーの寿命やハイブリッドシステムの故障を懸念する声は大きく、やめた方がいいとか危険と確かに言われています。
修理費が高額なうえに、動かなくなる故障で、ガソリン車よりも困るし、危ないし、修理代がかかるのも確かです。
そんな噂がこれだけ出てくれば、中古車価格に影響するのは当然ですし、そもそも根も葉もない噂では無いのですから。
プリウスの中古はやめたほうがいいの?危険なの?
では、プリウスの中古はやめたほうがいいのでしょうか、危険なのでしょうか。
確かにリスクはありますが、以下のようなことに気をつければ、お得に買うことができるのです。
30系以降、できれば30系後期以降を買う
プリウスも20系は2009年までの製造ですから中古車は10年を遥かに超える経過年数です。
確かにビジネスユーザー向けに特化したEXは2012年まで製造しましたが、あまり出回っていません。
プリウスというのは近代的な装備、電気装備の塊ですから、古くなるとどう壊れるかがわからないところがありますし、パーツの供給も期待できないのです。
30系については大量に流通していますからパーツの問題は無いようですし、技術も格段に確立しています。
ただ、できることなら30系の後期を選びましょう。
2011年12月のマイナーチェンジなので、新しいうえに、車体の剛性も上がり、内装の質感や静粛性も上がっています。
ハイブリッドシステムも含め、問題点はほとんど洗い出されているので、トラブルも生じにくいはずです。
走行距離10万キロ以内、できれば5万キロ以内を買う
ハイブリッドシステムを含め、10万キロまでは大きなトラブルは発生しないものです。
現にトヨタもハイブリッドシステムには10万キロの保証を付けているくらいです。
10万キロ以内であれば高額修理の発生するハイブリッドシステム系の故障も発生する確率は低いでしょう。
ただ、10万キロを過ぎると、燃料ポンプ、ウオーターポンプなどの故障も発生してきます。
5万キロくらいで買っておけば、しばらく大きな故障は発生しませんし、高年式ならトヨタの保証がつくしプランに入る手もあります
駆動用バッテリー交換済みの車両を買う
プリウスの中古車の中には駆動用バッテリー交換済みという表示のある場合もあります。
時期はともかく、確実に劣化するのがバッテリーですから、交換してあれば再度の交換は考えなくていいでしょう。
ただ、プリウスの駆動用バッテリーはそう高いものでは無くて、30系前期なら税込みで155,100円ですから、工賃を含めて18万円~20万円程度のものです
リビルド品を使えばパーツ代は半分程度ですみますから、もっと安く上げることが可能です。
リビルド品は純正でもありますが、基本的に良質な中古バッテリーモジュールで再構成したものなので、全くの新品とは違います。
オルタネーターの新品はブラシやベアリングなど回転して消耗するものを交換するのとはわけが違うのは承知しておく必要があります。
トヨタ認定中古車のプリウスを買う
トヨタ認定中古車のハイブリッドカーだと、ハイブリッド機構を無償で保証してくれます。
保証期間は、初度登録年月から10年目までか3年間の長い方となっていますが、累計走行距離が20万キロ以内というのがいいのです。
これだったらハイブリッドシステムが心配な10万キロ越え、あるいは7年落ちのプリウスでも安心して買えるというものです。
まとめ
プリウスはこれまでにないハイブリッドシステムなので、従来車種では聞いたことのない高価な修理が発生するのは事実です。
そして、それは年式が古くなり、走行距離が増えるほど発生する確率が高いのも間違いありません。
ただ、その確率がどれくらいかはわかりませんし、駆動用バッテリー以外はリビルド市場が無いので、かなり発生頻度は低いかもしれないのです。
そうはいっても、低年式車はやはり怖いので、前述の注意事項を参考にしながら、整備記録がしっかりして、前の持ち主が間違いないプリウスを探してみるといいかもしれません。