ハリアーは大きすぎるから運転が難しい?新型は狭い道も怖くなくなった?

ハリアーはSUVの中でも比較的大きい車です。

先代(60系)ではダウンサイジングされ取り回しも良くなりましたが、現行(80系)ハリアーではボディサイズが再拡大しました。

そんなハリアーについては、大きすぎるから運転が難しいという話もありますので、実際にそうなのかをまず確認します。

また、新型ハリアーでは狭い道も怖くなくなったという声も聞きますので、そのあたりもチェックしておきましょう。

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ハリアーは大きすぎるから運転が難しいって本当?

まず、ハリアーは大きすぎるから運転が難しいというのは本当かをチェックしておきましょう。

  1. 車体サイズが大きすぎる
  2. 小回りが効かない
  3. 車の近くの見通しが悪い
  4. 前方視界、後方視界が悪い
  5. 車体が重い

車体サイズが大きすぎる

まずハリアーの車体サイズの推移です。

世代(系) 全長 全幅 全高
初代(10系) 4,575mm 1,815mm 1,665mm
2代目(30系) 4,735mm 1,845mm 1,670-1,680mm
3代目(60系) 前期4,720mm 後期4,725mm 1,835mm 1,690mm
4代目(80系) 4,740mm 1,855mm 1,660mm

全幅は5ナンバーよりは15センチくらいは大きいので、狭い道では運転が難しいのは間違いありません。

また、全長の長い車は運転する側からしたら面倒なものです。

3代目(60系)ではダウンサイジングされましたが、極端に小さくなったわけではありませんでした。

ただ、大きいぶんホイールベースやトレッドも長いので、特に高速道路なんかを長距離運転する場合の走行安定性や疲れ具合はずいぶん違うはずで、デメリットばかりではないのです。

小回りが効かない

車の取り回しの尺度となるのが最小回転半径です。

初代(10系)と2代目(30系)はこれがなんと5.7mもあったのです。

3代目(60系)ではダウンサイジングの恩恵もあって5.3mに改善されましたが、4代目(80系)では5.5mに拡大してしまいました。

要するに大きいからこんなことになるのですが、最小回転半径5.5mというのは明らかに大きくて取り回しの悪い車と分類されるレベルです。

片側2車線の道でのUターンにも苦労するでしょうし、狭い駐車場での取り回しも大変そうです。

車の近くの見通しが悪い

ハリアーはミニバンに比べると背が高いわけではありません。

ただ、ハリアーのように大きくて、運転席が高い位置にある車は左側方にある背の低い障害物が視認しにくいという大きな欠点があります。

このため、ハリアーにはこのような補助ミラー(サイドアンダーミラー)が付いているのです。

https://wansoku.com/blog-entry-3095.html

これは、道路運送車両法で定められた保安基準によるもので、運転席に座ったときに自動車の前面及び左側面に接する高さ1m、直径0.3mの円柱を直接または間接的に視認できないといけないのです。

そして、このミラーがあるということは、4〜5歳くらいの子供が車両の前方、側方に立っていた場合には肉眼で認識できないということなのです。

前方視界、後方視界が悪い

ハリアーは見晴らしがいいので前方の視認性がいいと思われがちですが、ボンネットが高いので車体直前の下方の視認性も良くありません

ハリアーを運転する場合には車のすぐ前方の見通しが悪いことも考えておかないといけませんし、こうした特性から車幅感覚も掴みにくいと言われています。

新型ハリアー(80系)ではAピラーが後方に移動したので前方の視界は広がりましたが、側方の視界がAピラーに遮られる場合が出てきました。

また、後方視界についてははっきり言って良くありません

2列目ドアのウインドウのベルトラインが高くて後方に向かって上がっていますし、リアクォーターウィンドウが小さいので斜め後方視界は角だらけです。

引用元:https://toyota.jp/harrier/gallery/?padid=from_harrier_feature_navi-menu_gallery

このあたりは大きい車体とカッコいいスタイリングのツケが出ていて、左後方の視界は不安でいっぱいです。

バックドアのウインドウのベルトラインも高いので、車両後方下部の見通しは皆無と言っていいでしょう。

車体が重い

ハリアーの場合はアルファードのように2トンを超えることはありませんが軽い車ではありません。

新型ハリアー(80系)の場合は先代(60系)よりは重くなっていて、ガソリン車では一番重いものは1,660kgありますし、PHVは1,950kgです。

車体が重いぶん慣性も遠心力も大きくなりますから制動もコーナリングも難しくなるのは当然です。

そのぶん高性能なブレーキシステムや足回り、タイヤを装着していますが、それでもコンパクトカーの比ではありません。

新型ハリアーは狭い道も怖くなくなった?

そんな、大きくて運転が難しいところのあるハリアーですが、新型になって狭い道も怖くなくなったというのは本当なのでしょうか。

  1. モデルチェンジで「Toyota Safety Sense」が第2世代に移行
  2. 2022年9月の一部改良で安全装備が拡充
  3. パノラミックビューモニター・バックガイドモニターの装着範囲拡大
  4. 新プラットフォームの採用

モデルチェンジで「Toyota Safety Sense」が第2世代に移行

新型ハリアー(80系)へのモデルチェンジで、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が第2世代に移行しました。

衝突の危険性があるときは、ブレーキアシストまたはブレーキを作動させ、衝突回避または被害軽減をサポートするのが「プリクラッシュセーフティ」です。

新しいシステムのプリクラッシュセーフティは昼間だけでなく夜間の歩行者や昼間の自転車運転者も新たに検知可能になりました。

引用元:https://toyota.jp/harrier/feature/?padid=from_harrier_top_navi-menu_feature

「ロードサインアシスト」の追加で、道路標識を読み取ってパネル内に表示してくれる機能でも装備され、狭い道にありがちな厳しい制限速度や一時停止、進入禁止などの標識の見落としも防げそうです。

2022年9月の一部改良で安全装備が拡充

2022年9月の一部改良で、交差点、右折時の対向車、右左折時の対向方向から横断してくる歩行者をミリ波レーダーで検知できるようになりました。

これが「プリクラッシュセーフティ」の作動とリンクしますから、安全性は一段と高まったのです。

特に右左折時の歩行者への対応は怠りがちなので助かりますね。

パノラミックビューモニター・バックガイドモニターの装着範囲拡大

側方視界だけではありませんが、側方の見通しを大きく改善するのがパノラミックビューモニターです。

引用元:https://k-u-brotherblog.com/577/

これを装着すれば補助ミラー(サイドアンダーミラー)は装着不可ですから、側方の障害物は視認できるはずです。

先代(60系)では最上級グレードのみの装備で、新型(80系)でもそれは変わりませんし、PHVのみの標準装備になったのは残念です。

ただ、ZレザーパッケージとZにはオプション装着が可能になっています。

また、パノラミックビューモニター非装着グレードにはバックガイドモニターが標準装備になったのも大きいですね。

引用元:https://toyota.jp/dop/navioption/back_guide_monitor/

狭い道では離合のためにバックしなければならない局面も多く、後方視界の悪いハリアーではとても重宝するはずです。

新プラットフォームの採用

新型ハリアーでは、従来の「新MCプラットフォーム」から「GA-Kプラットフォーム」にプラットフォームが一新されました。

低重心・低床のプラットフォームのおかげか、全高が少しだけ低くなり、くさびのようなフォルムで車の先端に向かって先代より下がっている気がします。

そのためか、前方視界も多少改善され、狭い道で重要な車幅感覚も掴みやすくなったという意見も聞かれるのです。

まとめ

ハリアーにようなSUVもミニバンも高いアイポイントで視界はいいように見えますが、左側方や前後の車両近辺の低い障害物の視認性は悪いものです。

また、3ナンバーの大きいものは取り回しも悪いですし、特に狭い道や余裕のない駐車場では苦労します。

ハリアーも新型になって安全運転支援機能は大きく拡充していますし、パノラミックビューモニターなどで欠点を少しだけ補うことも可能です。

しかし、視認性が悪いことは確かで、いずれにしても肉眼で直視できるわけではありません。

こういう車は運転しづらく、視界も良くないということはしっかりと意識して運転しましょうね。

 

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