トヨタのハイブリッド車のオーナーになると直面する一般的な問題の一つにハイブリッドバッテリーの交換があります。
この記事では、トヨタ車のハイブリッドバッテリー交換にかかる費用に焦点を当て、車種ごとの費用の違い、リビルド品を選択するメリット、さらにリチウムイオン電池の高額な費用について解説しています。
ハイブリッドバッテリー交換の必要性に直面しているトヨタ車のオーナーにとって、費用を抑えつつ最適な選択をするための情報をお伝えします。
- トヨタ車のバッテリー交換費用の目安
- トヨタの車種による費用差
- トヨタのハイブリッドバッテリーのリビルド品の選択肢
- トヨタ車用ハイブリッドバッテリー(リチウムイオン電池)の費用
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新車を購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
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詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
トヨタのハイブリッド車のラインナップとバッテリー交換費用は?
まず、トヨタのハイブリッド車のラインナップとバッテリー交換費用をチェックしておきましょう。
- トヨタのハイブリッド車のラインナップ
- 車種によるバッテリー交換費用は?
トヨタのハイブリッド車のラインナップ
まず、トヨタのハイブリッド車のラインナップです。
プリウス
言わずと知れた、1997年12月に誕生した世界初の量産ハイブリッド専用車です。
10系から50系まで4代にわたって販売されてきました。
駆動用バッテリーは3代目まではニッケル水素電池でしたが、4代目からはSを除く全グレードにリチウムイオン電池が採用されました。
ただ、4WDモデルはニッケル水素電池です。
なお、派生車種としてプリウスαがありましたが、2021年3月に生産終了しました(後継はカローラツーリング)。
また、プリウスの上位クラスに位置づけられるSAIもありましたが、すでに生産は終了しています。
アルファード(ヴェルファイア)ハイブリッド
意外なことに、初代アルファードには誕生直後にハイブリッド車が投入されていました。
このハイブリッドは2代目では廃止されていましたが、2011年9月のマイナーチェンジで復活し、3代目でも継続生産されています。
アルファードハイブリッドは補助的にリアモーターが駆動する電気式4WDシステム「E-Four」を採用しています。
バッテリーは一貫してニッケル水素電池です。
2代目からはアルファードからヴェルファイアが独立しましたが、ハイブリッドについては同様です。
また、生産中止になりましたが、初代アルファードのベース車だったエスティマにもハイブリッド車はありました。
クラウン
クラウンは2008年2月の13代目へのモデルチェンジに遅れること2か月で、ハイブリッド車を投入しました。
排気量は3.5Lでしたが、14代では2.5Lに、15代では2.5Lと3.5Lの二本立てになりました。
駆動用バッテリーは一貫してニッケル水素電池を使っています。
カムリ
もともとガソリン車だったカムリは2011年9月の9代目へのモデルチェンジ以降ハイブリッド専用車になりました。
ハリアーやアルファードと同じハイブリッドシステムで、駆動用バッテリーはニッケル水素電池でした。
2017年7月にモデルチェンジした10代目はFFがリチウムイオン電池、4WDがニッケル水素電池になりました。
アクア
2011年12月に誕生したハイブリッド専用車で、2021年に2代目に移行しました。
駆動用バッテリーは一貫してニッケル水素電池ですが、燃費モデルの「B」だけリチウムイオン電池です。
カローラ(カローラアクシオ、カローラフィルダー、カローラツーリング、カローラスポーツ)ハイブリッド
2013年8月に当時のカローラアクシオ、カローラフィルダーにハイブリッドが投入されました。
その後排気量の拡大等もありましたが、今ではカローラ、カローラアクシオ、カローラツーリング、カローラスポーツでハイブリッドを展開しています。
もともとはニッケル水素電池でしたが、現行モデルではFFはリチウムイオン電池、4WDはニッケル水素電池を使っています。
ただ、カローラアクシオは旧モデルの継続生産なので、ハイブリッド車はFFのみでニッケル水素電池を使っています。
なおカローラの派生車種で今は廃止されたオーリスにもハイブリッド車は存在していました。
ノア・ヴォクシー(エスクワイア)ハイブリッド
ノア・ヴォクシー・エスクワイアでは、2014年2月、3代目へのモデルチェンジに遅れること1か月でハイブリッド車が投入されました。
4代目へのモデルチェンジではエスクワイアは廃止されましたが、存続したノアとヴォクシーではハイブリッドは継続生産されています。
4代目では新たに「E-Four」システムによる4WDも投入されていますし、バッテリーは従来のニッケル水素電からリチウムイオン電池に変わっています。
シエンタ
シエンタは2015年7月の2代目へのモデルチェンジでアクアのハイブリッドシ水素ステムを使ったハイブリッド車がラインナップに加わりました。
2022年8月にモデルチェンジした3代目でもやはりハイブリッド車は存続し、電気式四輪駆動「E-Four」が採用されました。
駆動用バッテリーは一貫してニッケル水素を使ってます。
C-HR
2016年12月に誕生したC-HRのパワートレインは基本的にはカローラ系と同じで、当然ハイブリッド車もラインナップに加わっています。
駆動用バッテリーは同じようにFFはリチウムイオン電池、4WDはニッケル水素電池を使っています。
ヤリス・ヤリスクロス(ヴィッツ)
ヤリスのルーツであるヴィッツでは、最後となる3代目の2017年1月のマイナーチェンジでハイブリッド車が投入されました。
後継のヤリスとSUVモデルのヤリスクロスでは当然のようにハイブリッドがラインナップに加わっています。
駆動用バッテリーはヴィッツはニッケル水素バッテリーでしたが、ヤリス・ヤリスクロスはFF、4WDともリチウムイオンバッテリーです。
2代目ハリアーでも2005年3月にアルファードと同様のハイブリッド車が投入されました。
3代目ハリアーでは2013年11月のモデルチェンジから2か月遅れて同じくハイブリッド車が投入され、4代目でも継続されています。
3代目まではニッケル水素電池でしたが、4代目はモデルチェンジ時期が2020年6月とアルファードより遅いこともあってかリチウムイオン電池を採用しています。
ハリアーがベース車となったクルーガーでは同じようにハイブリッド車が投入されませんでしたが、クルーガー後継のヴァンガードには投入されませんでした。
RAV4
2019年4月に日本市場に再投入されたRAVにはハイブリッド車がラインナップに加わりました。
ハリアーやカムリに採用されたものと同じシステムですが駆動用バッテリーはニッケル水素電池です。
ライズ
2019年11月に誕生したライズはダイハツが製造しており、ダイハツの開発したシリーズハイブリッド「e-SMART(イースマート)ハイブリッド」を搭載しています。
エンジンが発電に特化した日産のe-powerのようなシステムで、駆動用バッテリーはリチウムイオンです。
センチュリー
トヨタの最高級乗用車センチュリーも、2018年6月の3代目へのモデルチェンジで、4,996ccV型12気筒から4,968ccV型8気筒+ハイブリッドに変更されました。
センチュリーは車体に余裕があるせいか、駆動用バッテリーはニッケル水素です。
車種によるバッテリー交換費用は?
これだけの車種にハイブリッドが採用されていますが、不思議なことにバッテリー容量は大きく違いません。
ニッケル水素電はだいたい6.5Ahですし、リチウムイオン電池は4Ahです。
ただ、工賃も含めた交換費用はアクアやプリウスで17万円、ノア・ヴォクシーで20万円、アルファードで25万円、クラウンが27万円と言われています。
となると、カローラやC-HRくらいまではプリウス並み、カムリやハリアー、RAV4はアルファード並みとみていいでしょう。
なお、トヨタ純正のリビルド品を使えばこの8割くらいで交換できると思われます。
社外品のリビルド品はプリウスなんかでは工賃込み9万円くらいだったりしますが、流通量によってものすごく割安だったりそうでもなかったりします。
なお、最近使われているリチウムイオン電池は交換事例が無いのですが、装着するだけで40万円という話もありますから、交換費用も割高かもしれません。
ちなみにセンチュリーは比較的安価なニッケル水素電池で容量も普通の6.5Ahですが、センチュリーのパーツは信頼性の管理が全く違うので、恐ろしく高いものではないかと思われます。
トヨタのハイブリッド車の寿命は車種でどれ位違う?
次に、トヨタのハイブリッド車の寿命は車種でどれ位違うかというと、センチュリー以外は変わらないと思われます。
センチュリーの場合は品質管理が違うので、とんでもなく長持ちするわけではありませんが、品質が悪くて早くダメになるものは無いはずだからです。
違うとすればニッケル水素電池とリチウムイオン電池の差です。
トヨタ車も次第にリチウムイオン電池を使い始めていて品質も寿命もこの方が上なので、寿命は少し長くなるかもしれません。
今のところデータが出ているニッケル水素電池の場合は、10万キロでダメになるものもありますが、太宗は10年25万キロあたりが寿命と思われます。
ディーラーでも交換事例が少ないのですが、バッテリー負荷の大きいタクシーでも20万キロを過ぎて交換していると言いますから信憑性がありますよね。
車の寿命自体、一般的には25万キロから30万キロですから、車の寿命近くまではもつみたいなのです。
まとめ:トヨタハイブリッドのバッテリー交換費用
トヨタにはものすごい種類のハイブリッド車があります。
ハイブリッドシステムも違えば電池の種類、容量も違いますが、ニッケル水素電池なら交換費用は20万円弱から30万円弱と思っていいでしょう。
交換コストは高価な車の方が高い傾向はありますが、大きな違いはありませんが、後発メーカーと比べれば圧倒的に低価格です。
バッテリーの寿命も車種による違いは無く、トヨタは全体的に長いのですがリチウムイオンバッテリーは少し期待できるかもしれません。
あとは最近搭載され始めたリチウムイオンバッテリーが交換時期までにコストダウンしてくれるのを期待しましょう。
この記事でお伝えしたポイントを箇条書きでまとめました。
- アクアやプリウスは17万円
- ノア・ヴォクシーは20万円
- アルファードは25万円
- クラウンは27万円
- リビルド品使用で8割可能
- 社外リビルド品は更に安い
- リチウムイオン電池は高額
- センチュリーは特別扱い