ヴェルファイアの塗装剥がれはどんなもの ?保証が切れたらどうする?

トヨタのアルファードやヴェルファイアの所有者にとって、年数が経過すると起こりうる塗装剥がれは大きな懸念事項です。

特に「ホワイトパールクリスタルシャイン」については塗料の問題でもっと早期に深刻な症状が現れます。

ここではヴェルファイアの塗装剥がれをホワイトパールクリスタルシャインと他の色に分けて、口コミと動画でどんなものなのかをチェックしていきます。

また、塗装剥がれの保証と保証切れについても、それぞれに分けて説明していきます。

さらに、保証が切れた時の対応を、DIYでの対応の可能性、必要な費用などについて説明していきます。

  • ヴェルファイアの塗装剥がれをホワイトパールクリスタルシャインと他の色に分けて説明
  • 塗装剥がれがどんなものか、口コミと動画でチェック
  • 塗装剥がれの保証と保証切れとは
  • 保証剥がれの保証が切れた時の対応と費用の目安

ヴェルファイアの塗装剥がれと保証切れ

ヴェル ファイア 塗装 剥がれ 保証 切れ た

最初に、ヴェルファイアの塗装剥がれはどんなものなのかを説明し、保証はどうなっているのか、保証切れは何年なのかも見ていきましょう。

  1. ヴェルファイアの塗装剥がれはどんなもの?
  2. ヴェルファイアの塗装剥がれの保証と保証切れ

ヴェルファイアの塗装剥がれはどんなもの?

まず、ヴェルファイアの塗装剥がれはどういうものかです。

塗装剥がれというのは、この高級車の外観に関わる大きな問題です。

これは、社会問題にもなった2008年~2014年に製造された「ホワイトパールクリスタルシャイン」の塗装の品質に起因するものと、通常の経年劣化によるものがあるようです。

2008年~2014年に製造された「ホワイトパールクリスタルシャイン」

2008年~2014年に製造された「ホワイトパールクリスタルシャイン」は塗装に品質に問題がありました。

この色はヴェルファイアでも人気色で、深みの色合いは高級感を漂わせていました。

引用元:https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/VELLFIRE/

中塗り層の塗料の濃度が低く、膜厚が薄い場合には、長期にわたる日光と雨水の影響で、電着塗膜と中塗り塗膜の密着性が低下し、外からの負荷により塗膜が剥がれることがあるのだそうです。

これは経年劣化とは言えないくらい早い時期から発生し、かなり広い面積にわたって紙のように剥げるという深刻なものです。

通常の経年劣化

ホワイトパールクリスタルシャイン以外の色でも、頻度は少ないものの塗装剥がれは発生しています。

車の塗装は熱に弱く紫外線に弱いのですが、濃色は太陽光線を吸収して高温になります。

これは塗料に大きなダメージを与えます。

それと、赤という色は紫外線、正確に言うと赤以外の光線はすべて吸収するという性格があり、また、塗料の構造も脆弱だと言います。

昔から退色して朱色やピンクのようになった赤い車はよく見たものですし、塗装やコート層が剥げていたのも赤でした。

我が家でも唯一塗装が激しく劣化したのも赤のアクアでしたからね。

このように、ホワイトパールクリスタルシャイン以外の色でも劣化し、塗装剥がれは発生しますが、それは10年というような期間を経過したものがほとんどです。

口コミでチェック

では、ヴェルファイアの塗装の剥げ、劣化がどんなものなのか、口コミでチェックしていきましょう。

  • 新車で購入したヴェルファイアが、たった2年でルーフから塗装が剥がれ始め、特に高温の日が続いた後に顕著になったが、いくらなんでもひどすぎる
  • 塗装が剥がれ、すぐにディーラーに連絡したところ、保証期間内だったので無償で修理してもらえたが、よくあることなのだろうか
  • ホワイトパールクリスタルシャインで、3年で明らかに色褪せと剥がれが見られたが、他の色よりも脆弱なのか
  • 海岸近くに住んでいるとはいえ、塩分の影響かルーフの塗装が早くから劣化している
  • ホワイトパールクリスタルシャインだが、剥げる面積が大きく、気が付いたらビジネスバッグくらいの面積になっていた
  • 剥げた面積が広いので、恥ずかしくて乗れない

やはり、ホワイトパールクリスタルシャインでは早くから剥げはじめ、面積もとても広いことがわかります

動画でチェック

ここで、動画でもチェックしておきましょう。

実際の剥げ方のひどさがわかるはずです。

掌の何倍もありそうな大きさですし、触っただけで剥がれるというなかなか悲しい状況ですね。

ホワイトパールクリスタルシャインのカラーコードは「070」ですが、同じパールでもゴールドパールクリスタルシャイン(カラーコード「4u1」)でも報告されています。

この色はゴールドというか、黄色がかったというか、そんなホワイトです。

ご覧になればわかりますが、ホワイトパールクリスタルシャインと比べて、塗装の剥げ方が圧倒的に小さいのがわかります。

ヴェルファイアの塗装剥がれの保証と保証切れ

ヴェルファイアの塗装が剥がれた場合の保証と保証期間ですが、2つの場合があります。

新車保証(保証期間3年)

まず、新車保証です。

一般保証は、新車から3年間または6万km走行時点のいずれかの早い方までで、タイヤ・チューブ、バッテリー、消耗部品および油脂類以外のほとんどのものが対象です。

当然塗装の剥がれも対象になりますが、普通の塗装は3年で剥がれたりなんかしません。

一般保証より長いのが特別保証で、新車から5年間または10万km走行時点のいずれかの早い方までになります。

ただ、この保証はエンジン機構やステアリング機構、乗員保護装置等といった走行や安全に関わる重要な部品に限られ、塗装の剥がれは対象外です。

トヨタの場合、5年目までは「保証がつくしプラン」、7年目までは「さらに!保証がつくしプラン」がありますが、ボディ内・外装部分は対象外です。

ということで、塗装の剥がれを通常の保証でケアできるのは3年、6万キロまでです。

つまり、通常の塗装剥がれはは3年たったら保証切れです。

補償の延長(保証期間10年)

次は、保証の延長です。

ヴェルファイアのホワイトパールクリスタルシャインについては、リコールではありませんが、塗装の品質に問題があったということで、保証期間が延長されています。

https://toyota.jp/recall/kaisyu/190403.html

2008年4月~2014年12月製造の車体で、該当する可能性のある車台番号はこのページに記載されています。

これはリコールではありませんので、正式な通知はなく、現象が発生し、修理を希望すれば無償修理対応(パンパー、ドアミラーなどは対象外)になります。

従来の保証期間の新車登録から3年以内10年以内に延長されるのです。

ただ、延長しても10年で保証切れです。

ヴェルファイアの塗装剥がれの保証が切れたら?

ヴェル ファイア 塗装 剥がれ 保証 切れ た

ここでは、ヴェルファイアの塗装剥がれの保証が切れたらどうしたらいいのか、DIYの可能性、外注での費用も含めて説明していきましょう。

  1. まずディーラーに相談だが、無償修理は期待薄
  2. ホワイトパールクリスタルシャインについては塗装を外注するしかない
  3. 他の色で、剥がれが小さければDIYもあり
  4. 塗装を外注するとどれくらいかかるの?

まずディーラーに相談だが、無償修理は期待薄

まず、すべきことはディーラーへの相談です。

トヨタが何らかの対応をするにしても、まずアクションを起こさない限りは答えは返ってこないからです。

ただ、現行の保証制度の中では無償修理は期待薄であることは承知しておいて下さい。

ホワイトパールクリスタルシャインについては塗装を外注するしかない

次に、そうなると自費での補修ですが、ホワイトパールクリスタルシャインについては塗装を外注するしかありません。

パール塗装はDIYが難しいものですし、面積が広く、ダメになった塗装をすべて剥がす必要がありますから、素人の手には負えません

そんな中で、保証期間が切れて、修理費がかかるのでタッチペンでディーラーがいい加減に修理したのを、DIYでちゃんと修理しなおした事例があるので紹介しておきましょう。

ただ、ここまでできる方はまずいません(とはいえ、YouTubeにはホワイトパールクリスタルシャインのDIY補修の動画はたくさんありますが)。

これも結構な面積ですが、もっと大きい場合があります。

挑戦したところで悲惨な結果になる可能性も高いので、ここは外注するしかないでしょう。

他の色で、剥がれが小さければDIYもあり

次に、他の色で、剥がれが小さければDIYもあり得ます。

先ほどのゴールドパールクリスタルシャインの剥がれの動画ですが、これは業者さんが実費修理しています。

この手順でやればDIYで修理可能ですし、面積が小さければ目立たない程度の仕上がりは期待できます。

ソフト99では車のDIY修理方法のページもちゃんと用意していますので、これを使うといいと思います。

https://www.99kobo.jp/repair/

また、保証はきかないにしても、業者に発注したところで、それほどの金額はかからないはずです。

塗装を外注するとどれくらいかかるの?

次は、塗装を外注するとどれくらいかかるのかです。

ホワイトパールクリスタルシャイン

ホワイトパールクリスタルシャインの塗料の問題での塗装剥がれは高くつきます

ダメなところは全部剥がして塗りますから、最低でもボンネット全面、ルーフ全面ということになって、5~20万円くらいが予想されます。

全塗装は、簡易なものでも15~30万円、パーツを外して丁寧にやると40~80万円はかかるようです。

他色の小さな剥がれ

他色の小さな剥がれの場合は、板金などは必要ないので、それほど高価にはなりません。

5cm以内なら1万円、20cm以内で2万円といったところでしょうか。

総括:ヴェルファイアの塗装剥がれはどんなもの ?保証が切れたらどうする?

この記事でお伝えしたポイントを箇条書きでまとめました。

  • ヴェルファイアの塗装剥がれはホワイトパールクリスタルシャインの塗装不良と経年劣化がある
  • 塗装不良は大きな面積で塗装剥がれが発生
  • 通常の塗装剥がれの保証は新車保証の3年
  • ホワイトパールクリスタルシャインの塗装不良は保証期間が延長され10年間
  • 塗装不良は面積が大きくパール色なのでDIYは難しく外注か
  • 経年劣化は面積が小さければDIY可
  • 外注はホワイトパールで部分塗装5~20万円、全塗装15~80万円
  • 面積の狭い通常の塗装剥離なら外注しても1~2万円