トヨタの人気コンパクトSUV「ライズ」ですが、その乗り心地については賛否が分かれています。
SUVとはいえ乗り心地は重要なポイントですので、ここは確認が必要ですよね。
そこで、この記事ではまず、ライズは乗り心地がいいのか、悪いのか、口コミからチェックしていきます。
そのうえで原因を確認し、改善策を説明していきます。
また、改善のためにライズのショックアブソーバーやサスペンション交換を検討するユーザーも少なくありません。
この記事では、ライズの乗り心地改善策として、ショックアブソーバーやサスペンション交換の有効性についても詳しく見ていきます。
- ライズの乗り心地が悪いとされる口コミの内容とその理由
- ライズの乗り心地が悪い原因とそのメカニズム
- 乗り心地を改善する具体的な方法と対策
- サスペンション・ショックアブソーバーの交換と効果
新車を安く購入する値引以外の方法!
新車を購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
昨今の新車は安全装備の充実等により軽自動車でも200万円超えは珍しくありませんし、以前では300万円台の車種も500万円以上に価格が跳ね上がっていることも珍しくなくなりました。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
出金を減らす手段は「値引き」だけではありません。
人気車種やモデルチェンジ直後など例え値引きが渋くても諦める必要はありません。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので一度確認してみて下さい。
ライズの乗り心地は改善が必要なほど悪いのか?口コミからチェック!
世の中の評判のようにライズは改善が必要なほど乗り心地が悪いのでしょうか。
ここでは、そのあたりを口コミでチェックしていきましょう。
- ライズは乗り心地が悪いという口コミ
- ライズは乗り心地がいいという口コミ
ライズは乗り心地が悪いという口コミ
まず、ライズは乗り心地が悪いという口コミです。
- 硬く振動をよく拾って、快適性は今いち
- 路面の凹凸はよく拾って、高速道路の道路の繋ぎでもそれなりに跳ねるし、除雪で傷んだところを補修したような道との相性は悪い
- 良く言えば軽快で、悪く言えばしなやかさに欠け、道路の繋ぎ目も拾いやすいが、サスペンションに加えホイルベースの長さやタイヤが原因かと思う
- サスが硬くてタイヤが大きからか、路面の凹凸をダイレクトに拾い、高速では同乗者から寝られないと言われるくらいガタガタする
- 足回りは硬く、小さな凹凸を吸収できず、舗装が悪いとかなりの振動になるのはガソリンが顕著で、ハイブリッドは多少マイルド
- コストのせいか、サスペンションとシートが最悪
- サスペンションは剛性が皆無で、直線なら問題ないが、カーブになるとハンドリングは鈍く、凹凸で車体が異様に左右に揺れる
- 段差とか路面状況が思いっきりシートを通じて伝わってくる
- 路面がいいと乗り心地は良いが 路面状況が悪いとピョンピョン跳ねる
- サスペンションが硬すぎ、路面の凹凸をすべて伝えてくる印象があり、高重心でハンドルのレスポンスも悪いので、中速域で直進安定性がなくふらふらする。
- 柔らかいサスペンションと大きなタイヤがアンバランスで、荒れた路面だとボディが横に動いて長時間は乗っていられないし、乗り心地はソフトを通り過ぎている
- ボンポン跳ねるような感じで、後席に座ると酔うが、車重が軽いから仕方ないのか
乗り心地を評価する声に比べて、悪いという声は圧倒的に多いですね。
重量のあるハイブリッドよりはガソリン車が悪く、特に2WDが良くないようです。
言われているのは凸凹がしっかり伝わってくるということと車体が跳ねるということで、原因はサスペンション、タイヤあたりだという指摘もありました。
ライズは乗り心地がいいという口コミ
次に、ライズは乗り心地がいいという口コミです。
ライズは乗り心地がいいという口コミはとても少ないので、悪くないというものも含めて紹介していきます。
- 多少の揺れや路面からのノイズはSUV らしくていいと思う
- 2WDはややじゃじゃ馬だが、4WDの乗り心地はバランスがよくしっとりしている
- 見た目はフワフワしそうだが足回りはしっかりしており、アクセルワークに気を付ければ段差乗り越えも問題ない
- 路面の少し高い段差を通過するとそれなりに突き上げ感はあるが、シートは好みの硬さなので合格点
- アクアからの乗り換えだが、シートも硬めで乗り心地も好み
- 橋のつぎ目や、駐車場への出入りの段差は結構ドンとくるが、それ以外のところはシートも硬すぎずこなしてくれる
- ふにゃふにゃだからなのか、乗り心地はいいように感じる
- 段差で少し突き上げあるが、我慢できないことはない
- とても普通で、硬すぎず柔らか過ぎず
- ハイブリッドは重いせいか、1Lターボみたいに段差で跳ねなくなって乗り心地が良くなった
- 硬めの乗り心地だが、ハイブリッドはターボ車のようなバタバタ感がなく、段差の収束が滑らか
- ハイブリッドは車重が増えたので跳ねるような挙動は少なく、足まわりもガソリンとは違う設定と聞いた
手放しで乗り心地がいいという口コミは少なく、SUVはこんなものとか、我慢できないレベルではないというものがかなりありました。
また、ハイブリッドは少し改善したようで、ノンターボ車と比べれば良くなったという評価ですが、明確に乗り心地がいいという評価ではありません。
改善が必要という意見も!ライズの乗り心地が悪い理由は?
口コミを見ても、ライズの乗り心地は改善が必要という意見もありますが、乗り心地が悪い理由は何なのでしょうか。
- 軽い車体と大径タイヤ
- 車高の高さとホイールベースの短かさ
- サスペンションが硬くて低コスト
軽い車体と大径タイヤ
まず、軽い車体と大径タイヤです。
2WDなら1トンを下回る軽い車体にSUVらしさを際立たせるために195/60R17や195/65R16インチの大径タイヤを履かせているのが一番大きな理由です。
自動車は一般的に重くなるほど乗り心地がソフトになるのですが、軽い車体は振動を伝えやすい、抑えこむこともできないのです。
タイヤも大きく、SUV本来の用途を考えると扁平率も低めのため、突き上げ感はさらに大きくなります。
こうした乗り心地は開発したダイハツもよくわかっていて、改善に努めたものの限界があったようです。
4WD、ハイブリッドと車体が重くなるに従って乗り心地が改善したという口コミをみると、この理由にも納得がいくはずです。
車高の高さとホイールベースの短かさ
次は、車高の高さとホイールベースの短かさです。
SUVは悪路走破性が必要です。
ライズのようにおそらくオフロードになんか一度も行かないであろう方がユーザーの最多数を占めていて、これは他のコンパクトSUVでも同じです。
最低地上高がそこそこ高くて、車高も座面も高いのがSUVであり、SUVと名乗るからにはそこは譲れないわけです。
だから、ライズの全高は1,620mmと高めになっています。
全高が高いと、段差などで跳ねるような感じで、横揺れも起こしやすくなり、一般的には乗り心地は悪化します。
また、ライズの場合は全長3,995mmしかなく、ホイールベースも2,525mmしかありません。
ホイールベースが短いと小回りが利くというメリットがありますが、乗り心地的には大きなマイナスになります。
ホイルベースの短い車は前後方向の揺れ(ピッチング)が大きく、直進安定性も劣るうえ、居住性も阻害されるのです。
サスペンションが硬くて低コスト
次に、サスペンションが硬いということです。
ライズでオフロードに行く人はあまりいないなんて言いましたが、SUVを名乗るにはそれなりのオフロード適性が必要です。
悪路でも安定した走行性能を保つためにサスペンションが少し硬めに設定されているのです。
さらに、コストの関係でサスペンション自体の性能も高くありません。
このため、オフロードでも一体の性能は発揮し、路面の凹凸をしっかりと捉えるのはいいのですが、車内にその振動をダイレクトに伝えてしまいます。
こうした傾向は、未舗装道や悪路、あるいはギャップの多い道で顕著で、サスペンションが衝撃を吸収しきれずに、乗っている人に強い振動が伝わってしまうのです。
ライズの乗り心地を改善するには?サスペンション・ショックアブソーバーの交換が有効?
では、ライズの乗り心地を改善するにはどうすればいいのでしょうか。
サスペンションやショックアブソーバーの交換は有効なのでしょうか。
- ライズの乗り心地を改善するには?
- ライズのサスペンション・ショックアブソーバーの交換
ライズの乗り心地を改善するには?
まず、ライズの乗り心地を改善するにはどうすればいいかです。
これはいくつか方法があります。
インチダウン、高扁平化
ライズの乗り心地の悪さの原因が大径の低扁平タイヤということは申し上げました。
一般的にタイヤは高扁平化するほど空気の層が大きくなります。
ライズは15インチまでインチダウンできるので、 純正の195/60R17や195/65R16のタイヤ&ホイールを、例えば195/70R15に履き替えればいいのです。
インチダウンというとカスタム化に逆行する気もしますが、こういう高扁平タイヤはオフローダーらしくなってなかなかいい感じなのです。
柔らかいタイヤを使う
タイヤにはメーカーによって、あるいは銘柄によって個性があって、柔らかめの乗り心地のタイヤがあります。
タイヤ交換の際にそういうタイヤを選ぶと少しだけ乗り心地が改善するはずです。
国産ならTOYOあたりが柔らかく、ブリヂストンは硬めと言われています。
海外製品ならミシュランでしょうか。
タイヤ販売店で相談すれば製品レベルで情報をくれるはずです。
空気圧を調整する
タイヤは空気圧が高いほど乗り心地が硬くなり、低いほど柔らかくなる特性があります。
もちろん、空気圧の下限を下回ってはいけませんが、下限近くに設定するぶんには問題ないはずです。
ただ、空気圧を下げると燃費は悪化しますし、空気圧が下がるリスクも考えて一般的には少し高めに設定していることは覚えておいていいでしょう。
車を重くする
ライズの乗り心地を改善する簡単な方法は車を重くすることです。
これは、ライズを買う前だったら実に簡単で、4WDにするだけで70キロほど重くなるのです。
この効果は口コミをご覧いただければわかると思います。
ライズの場合はトヨタの上級SUVと違って、2WDでも4WDでも後輪サスは同じトーションビームだからです。
ハイブリッド車も90キロほど重くなるので同じように効果的です。
ただ、買ってしまってからではどうしようもありません。
燃費にはよくありませんが、50キロくらいの荷物を荷室に常時積んでおくと効果があるかもしれません。
燃費は2%程度悪化すると思われますが。
ライズのサスペンション・ショックアブソーバーの交換
次は、この記事の本題、ライズのサスペンション・ショックアブソーバーの交換です。
ライズのサスペンションの特徴
ライズのサスペンションは、前輪がマクファーソンストラット式、後輪がトーションビーム式です。
これは、コンパクトカーではごく普通のもので、例外のものが珍しいほどです。
コンパクトSUVでも多く採用されており、コストパフォーマンスの高いサスです。
引用元;https://www.daihatsu.com/jp/car_information/vehicle.html
マクファーソンストラット式はシンプルで軽量、スペース効率が良いとほぼ欠点が見つかりません。
このため、ランクル300や250こそダブルウィッシュボーン式ですが、ハリアーあたりまはこのマクファーソンストラット式を使っています。
トーションビーム式は「車軸懸架」で独立懸架ではありませんが「トーション」という言葉がみそです。
「トーション」というのはねじれという意味で、このねじれにより左右の車輪はある程度個別に上下動して、独立懸架的な動きをすることができるのです。
トーションビーム式は、コストと耐久性に優れていますが、独立懸架に比べれば乗り心地が硬く感じられるのは仕方のないことです。
ちなみに、ヤリスクロス以上、ようするにトヨタ製のライトなSUVは4WDについては独立懸架のダブルウィッシュボーン式になっています。
サスペンション・ショックアブソーバーとは
自動車のサスペンションというのは、まず車輪を支えるという重要な使命を持っています。
加えて、衝撃を吸収するのもこのサスペンションです。
サスペンションは以下のパーツでできあがっています。
- サスペンションアーム
- スプリング(バネ)
- ショックアブソーバ(ダンパー)
ホイールを支える構造がサスペンションアーム、ばねのようなものがスプリング、筒のようなものがショックアブゾーバーです。
サスペンションアームが車両を支え、スプリングとショックアブソーバは路面からの衝撃を吸収して、車体に振動を伝えないようにします。
もっと大事なのは、サスペンションアームによって車輪を路面に対して適正な位置に配置させ、安定して走行させるという役割なのです。
このスプリングとショックアブゾーバーの能力で乗り心地は大きく変わってくるのです。
ショックアブソーバーの交換の効果
ご説明したように、サスペンションというのは車の懸架装置全体を言います。
ショックアブソーバーというのはそのパーツで、伝わった路面からの衝撃のエネルギーを吸収・減衰するものです。
これはショックアブソーバーのピストンが車体の重量で沈みきらないように抑える役割を担うスプリングとセットで使われています。
乗り心地が硬い場合は、このスプリングが合っていないか、ショックアブソーバーの減衰力が高すぎるかなので、これを減衰力が低いものに変えればいいわけです。
しかし、ライズの場合はダイハツやトヨタが乗り心地と悪路走破性を勘案して減衰力を決めているはずです。
だから、減衰力を下げると素行性能が落ちる場合もありますが、ライズに使われているものよりもお金をかければ、ある程度乗り心地と走行性能を両立可能です。
ショックアブソーバーを含んだサスペンションの構成パーツの交換費用は10万円~20万円と言われていますので、やってみる意味はあるかもしれません。
基本的に工賃は2万円+アライメント調整が1万円程度です。
サスペンションを交換するならリフトアップ、車高調によるローダウンも含めて検討してもいいかもしれませんが、乗り後地面ではマイナスの可能性もあります。
なお、ショックアブゾーバーが劣化することでも乗り心地は悪化します。
ショックアブソーバーが劣化すると、車体の揺れが大きくなり、振動も収まりにくくなり、コーナリング時などに不安定になることがもあります。
こうした場合は、純正と同程度のショックアブソーバーに交換することで、乗り心地も走行性能も飛躍的にアップ(復元)します。
サスペンション交換のメリット
ライズに限らず、のサスペンション、つまりスプリングとショックアブゾーバーを交換することには、多くのメリットがあります。
純正のサスペンションはコストと性能をバランスさせて設計されていますので、もともと十分な性能ではありませんし、自分の嗜好に合っていない可能性もあります。
これを自分の好みに合わせてカスタマイズすることは走行性能、乗り心地の上でも非常に有効です。
高性能なアフターマーケットの製品に交換することで、純正パーツがコストのせいで十分に発揮できなかった性能が実現できるのです。
特に、この記事のテーマである乗り心地と走行性能の両立が可能になるのです。
市販ショックでは、減衰力を調整できたり、マイルドな減衰力を発揮する素材を使ったりと工夫に溢れているのです。
まとめ:ライズは乗り心地が悪い?改善にはサスペンション・ショックアブソーバー 交換が有効
この記事でお伝えした「ライズは乗り心地が悪い?改善にはサスペンション・ショックアブソーバー 交換が有効」のポイントを簡単にまとめました。
- ライズの乗り心地が悪いという口コミが多く見られる
- 乗り心地の悪さの原因としてサスペンションやタイヤが挙げられている
- ガソリン車よりハイブリッド車の方が乗り心地が良好
- 軽い車体と大径タイヤが突き上げや振動を増幅
- 車高の高さとホイールベースの短さが乗り心地に影響
- サスペンションの硬さとコスト削減が乗り心地悪化の要因
- インチダウンや柔らかいタイヤの使用も改善策の一つ
- 車体重量を増やすことでも乗り心地を改善できる可能性がある
- ショックアブゾーバー交換により走行性能と乗り心地を両立させることが可能